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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

124冊目:「MBA クリティカル・シンキング」

2014-02-10 18:23:09 | 
総評:★★★★★ かなりタメになった!しっかり使えるかが問題。
面白い度:★★★☆☆ 面白さとしては普通。
読みやすい度:★★★★☆ 思ったより読みやすい。
ためになる度:★★★★★ 超タメになった。
また読みたい度:★★★★☆ 大事な点を見返したい。


前から読みたいとは密かに思っていてたMBA関連の本。
会社の同僚から借りることが出来たので、読むことにしました!


今まで「ロジカルシンキング」というのは読んでいたのだが、そのロジカルシンキングの概念をさらに広く、体系的にさらに整理したクリティカル・シンキングの考え方が書いてある本。
ロジカルシンキングをさらに拡張した感じの内容なので、まずはロジカルシンキングを学んでおいておくと、さらに理解度が増すと思います。

ちなみにロジカルシンキングは、入社3年目くらいに「ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル 」という本で初めて学んだのだが、それまでの考え方がかなり変わることになって、とても影響を受けた本だったり、概念だった。
今も普通にロジカルシンキングの考え方はしているし、SEという今の仕事を行っていく上では必要不可欠の概念だと思う。というか社会人としてビジネスをしていく上ではあるとかなり有効なスキルだと思っています。
なので、社内とかでも「ロジカルシンキング」を広めたかったりしているのだが、何かあまり重要性などを理解してもらえないことなどもあり、何かもどかしい気持ちを抱いていたりいなかったり。

結果的に、この本は、今までのロジカルシンキングの概念はそのままに、さらに機能的、有効的に順序立てて使うという考え方について書いてあった。
その点では、当初のロジカルシンキングで学んだ衝撃に似たものが走った本でした。
これから考え方の順序とか、どういうシチュエーションでこの道具を使うといったそういう活用が出来ていけたらと思っています。


一旦この本で書いてあったことについて、順不同ながらまとめてみる。

1章 論理展開
■クリティカルシンキングの基本姿勢
 -目的は何かを常に意識する
 -前提条件、置かれた環境に合わせて考える
 -イシューを踏まえたうえで、「考える枠組み」を考える
 -問い続ける

■クリティカルシンキングの方法論(順序) これ重要!
 -正しく論理を展開する
 -因果関係を把握する
 -構造的にアプローチする

・そんな複雑な論理展開も、演繹的思考と帰納的思考にブレークダウンできる(これ重要!)

■論理展開が出来ているかいないかのチェックポイント
 -間違った情報
 -隠れた前提
 -論理の飛躍
  パターン①・・・論理展開そのものは間違っていないが、途中が省略されているため、聞き手に疑問を抱かせる
  パターン②・・・省略された部分の論理展開がうまくなされていない
 -ルールとケースのミスマッチ
 -軽卒な一般化
 -不適切なサンプリング

■論理展開で陥りがちな病
 「言いきれない病」
 「一足飛び病」
 「あきらめが早い病」


2章 因果関係
■因果関係を見つけるためのチェック
 ①時間的順序が正しいこと
 ②相関関係が存在すること
 ③第3因子が存在しないこと

■因果関係のパターン
 -単純な因果関係
 -にわとり―たまごの因果関係
 -複雑な因果関係

■因果関係を考える際のチェックポイント
 -直感による判断
 -第3因子の見落とし
 -因果の取り違え
 -最後の藁
 -真の目的が共有されない
 -手段の目的化
 -予期せぬ副産物

・はじめに認識している「結果」が漠然としていて抽象的な場合は、なるべく具体的に分解することを意識する

・原因をさらに問い続ける


3章 解く技術
■問題解決の流れ
 (1)イシューの特定(何を解決したいのかを考える)
 (2)どこが悪いのか(Where)を特定する
 (3)どうして悪いのか(Why)を探る
  ・問題個所に影響を与える要素を分解しながら、深く原因を追及する
  ・さまざまな問題の相互の関係を考えながら、根本的な問題・解決すべき本質的な課題を明らかにする
 (4)どうすればいいのか(How)を考える
  ・目的を確認する
  ・その目的を実現するには、どういう方向性があるのかを考える
  ・具体的な解決策のオプションを出す
  ・出された複数の解決策のオプションから、適切な判断軸により選択する

■MECEの切り口
 ・足し算型
 ・変数型
 ・プロセス型

■汎用性の高いフレームワーク分析
 ・3C分析
 ・ビジネスシステム(上流~下流まで)
 ・マトリックス分析

■ロジックツリーを考える際の注意点
 ・最初のテーマ設定に注意する
 ・複数の切り口を持つ
 ・アウトプットからインプットをさかのぼる


4章 伝える技術
■論理をピラミッド型に構造かするステップ
 (1)イシューを特定する
 (2)理解と納得につながる論理の枠組みを考え、情報をグルーピングする
 (3)So What?(だから何?)を問いかけ、帰納・演繹に裏打ちされたメッセージを抽出する
 (4)Why? True?を問いかけることで、論理が成立しているかチェックする

■論理の構造化のチェックポイント
 1、イシューを押さえ続ける
 2、論理の枠組みをしっかり考える
 3、受け手の立場に立って考える
 4、言葉の定義を明確にする
 5、再チェックを怠らない
  ・説明すべき前提を省略していないか
  ・別のメッセージの下にある情報がなければ成立しないメッセージになっていないか
  ・直下ではなく、さらに下の情報がないと成立しないメッセージになっていないか


ひとまず大事だと思った内容を箇条書き的に書いたが、こんな感じで、色々タメになる感じの内容が満載でした。
これを必要な時に忘れずに十分に活用することが大事だと思う。そんなんで以上☆

123冊目:「囚人のジレンマ フォン・ノイマンとゲームの理論」

2014-02-01 21:01:36 | 
総評:★☆☆☆☆ かなりきつかった!
面白い度:★☆☆☆☆ 面白くなかった。
読みやすい度:★☆☆☆☆ とても読みづらい!
ためになる度:★★☆☆☆ 良く分からない内容の方が多し。
また読みたい度:★☆☆☆☆ もう読みたくない。


とあるサイトのオススメ本として書いてあった本。
ゲーム理論とは何だろうと昔から思っていたので、読んでみることにした。
ゲーム理論を生み出したのは、ジョン・フォン・ノイマンという数学者である。
このジョン・フォン・ノイマンは、今のコンピュータを生み出した人とも言われ、現在使われているコンピュータは、ノイマン型コンピュ―タと呼ばれている。

なので、ノイマンはゲーム理論も生み出したし、コンピューターも生み出したという、とても凄いことを成し遂げている人なのである。
そんなノイマンの生涯と、ゲーム理論についてが書かれている本なのであった。

とりあえず、長い!1ページ上下2段に分かれていて、所々図解とかはあったりするのだが、かなり難しくとても厚い本だった。それもノイマンが当時生きていた時代背景なんかも書いてあって、自分としては良くわからない印象だった。
自分としてはゲーム理論の入門書としてイメージをしてはいたのだが、ゲーム理論は5割?くらいの部分でしか言及されていなかった。それもそれ以外の内容がかなり面白くない!(笑)

というわけで、苦痛を感じながら何とか流し読みした感じです。
あまり内容としては覚えておらず、ゲーム理論をもっと学びたければ他にいい入門書が絶対あると思う。
というわけで、他にいい感じの本を探して今度読んでみようと思います。

ちょっと今回は簡単な感想にとどまりましたが、以上☆