寸又峡と聞いて「金嬉老」を思い出すのは多分55歳以上の人ではないだろうか。
神奈川と京都から、そして名古屋から2人の計4人が大井川鉄道金谷駅に集まったのは17日の昼過ぎ。
久しぶりに友人たちと会おうと京都に住むK氏が企画し東西の中間地点の静岡で温泉ツアー。
SL列車で有名な大井川鉄道の終点千頭駅からバスに乗り換え1台がようやく通ることのできる曲がりくねった細い道路を40分余り走ると南アルプス前衛の山に囲まれひっそりと10数軒の宿が点在、ここが寸又峡温泉。今年で開湯50年とのこと。まあよくこんな山奥にと思ったけれど、考えてみればこの大井川流域は国有林からの木材の切り出しや水力発電所の為のダム工事の為に道路や鉄道も奥深くまで開発がされたのでそのお陰だろう。
夕食までには時間があったので往復1時間ほどの所にある吊り橋まで往復することにして森林鉄道の跡の路をブラブラと森林浴。
途中のトンネルを歩くおじさん達。単写からHDR加工
大間ダムの上流にある吊り橋がある所までいってみると遥か下の方に吊り橋が見え階段をトントンと降りて脇まで着くと結構長〰い
吊り橋は最大11人が乗っても大丈夫と書いてあったが真ん中までいくと。。。揺れる揺れる。。。。。
川面が濁っていたけれど高さは8m位なので実は大したことはない。しかし上から見る高さは20m位もある感じ、ビビリなGは正直怖かった。
寸又峡温泉
単純硫黄泉(硫黄の匂いはしなかった) 湧出量500L/分 源泉温度45℃ 源泉は吊り橋のある大間ダムの所にありそこから各宿へ引湯。
件の金嬉老事件の宿は今年初めに廃業。
<金嬉老事件>
1968年2月20日、手形トラブルが高じて暴力団から借金返済を求められた金は、返済を約束して静岡県清水市のクラブで暴力団員と面会。その場で暴力団員のうち2人をライフルで射殺し、翌日には同県の寸又峡温泉旅館で経営者・宿泊客ら13人を人質として籠城した。金は猟銃とダイナマイトで武装していた。 88時間にわたった籠城の結果、金は報道関係者に変装した警察の捜査員によって取り押さえられ逮捕された。
事 件の直接のきっかけは借金返済問題であったが、金がずっと以前に目撃したと主張する警察官による在日韓国人・朝鮮人への蔑視発言について謝罪する ことを人質解放条件として要求し、それ以外の要求をしなかったため、「差別問題」と絡めて報道されるに至った。金が籠城する様子はTV等で実況され、関連するとされる警察官がテレビに出演するなどもした。また金の母国である韓国でも大々的に報道され、金は「差別と戦った民族の英雄」として祭り上げられた(Wikipedia)