検査依頼書には「Antrum/GC, reddish elevation」からの生検とだけ書かれていました.粘膜深部に異型性に乏しい紡錘形細胞が交錯しています.
好酸球の浸潤が目立ちます.IFPが想起されますね.胃ではほとんどがAntrum発生です.大きくなると粘膜が"ずる剥け"になります.組織所見としては好酸球浸潤に加えて,血管や腺管周囲のonion skin patternというのが有名です.
免疫染色ではCD34が陽性です.
PDGFRAのactivating mutationsが高頻度にみつかるらしいですね.
J Pathol. 2008 Oct;216(2):176-82. doi: 10.1002/path.2393.など参照.
好酸球の浸潤が目立ちます.IFPが想起されますね.胃ではほとんどがAntrum発生です.大きくなると粘膜が"ずる剥け"になります.組織所見としては好酸球浸潤に加えて,血管や腺管周囲のonion skin patternというのが有名です.
免疫染色ではCD34が陽性です.
PDGFRAのactivating mutationsが高頻度にみつかるらしいですね.
J Pathol. 2008 Oct;216(2):176-82. doi: 10.1002/path.2393.など参照.
胃神経鞘腫の2回目です。Sox10というのが、a pan-schwannian and melanocytic markerとしてS100よりsensitiveでspecificなマーカーであろうという論文があったので染めてみました。核がきれいに染まっています。使えそうです。
common diseaseの記事の次は極めて稀な大腸ポリープを呈示します。大腸のfibroblastic polypあるいはperineuriomaとして文献的に報告され、最近の教科書に登場しているものです。この二つの概念の異同について東海岸の方で議論されていたと骨軟部の先生に教わりました。
perineuriomaということなのでEMAが陽性を示しましたが、さらにclaudin-1というのも染まりました。個々の紡錐形細胞の長くて細ーい、うねった胞体が特徴的です。100種の腫瘍に染まると言われるS100は本例には染まりません。
粘膜固有層内への浸潤様式はgranular cell tumorとよく似た感じがします。
perineuriomaということなのでEMAが陽性を示しましたが、さらにclaudin-1というのも染まりました。個々の紡錐形細胞の長くて細ーい、うねった胞体が特徴的です。100種の腫瘍に染まると言われるS100は本例には染まりません。
粘膜固有層内への浸潤様式はgranular cell tumorとよく似た感じがします。
胃の神経鞘腫です。意外と稀な病変です。胃の非上皮性腫瘍といえばGIST、あるいは胃上部から食道下部に多い平滑筋腫が頭に浮かびます。
本例は胃神経鞘腫の特徴をよく表しています。少々の細胞異型もみられます(右上)。Lymphoid cuffが明瞭で(左上)、腫瘍内にはxanthomatous aggregates(左下)もみられました。
S100がdiffuse strong positiveでした(右下)。S100はその名の通り、100種類の腫瘍に染まると揶揄されることがあります。しかし、diffuse strongにS100が発現する可能性があるのは(もちろん核に)腫瘍は少なくて、cellular schwannomaとmelanomaです。
本例は胃神経鞘腫の特徴をよく表しています。少々の細胞異型もみられます(右上)。Lymphoid cuffが明瞭で(左上)、腫瘍内にはxanthomatous aggregates(左下)もみられました。
S100がdiffuse strong positiveでした(右下)。S100はその名の通り、100種類の腫瘍に染まると揶揄されることがあります。しかし、diffuse strongにS100が発現する可能性があるのは(もちろん核に)腫瘍は少なくて、cellular schwannomaとmelanomaです。
先ほどのDediff. LSを丹念に検索するとWell differentiated LSの領域が確認できました。Well diff. LSの診断に重要な所見は、脂肪細胞の大小不同性とAtypical stromal cellです。Atypical stromal cellがa key diagnostic clueとされています。
Retroperitoneal dedifferentiated liposarcomaが小腸壁に転移・浸潤している組織像です。成人の後腹膜あるいはその近傍でsarcomaを見たときは、この腫瘍を鑑別の上位にあげる必要があります。組織学的にはundifferentiated pleomorphic sarcoma (MFH)と区別できません。最近はMDM2とCDK4の免疫染色が大変役に立っています。