包埋の方向性の悪い，”輪切り”標本．写真下中央に”違和感を覚える異型腺管2本”
初回の診断意見：Metaplastic gastritis, with atypical glands, indefinite for neoplasia, Group 2
深切り標本
追加報告：Metaplastic gastritis, Group 1
腸上皮化生の増殖帯なんかが輪切りされると悪く見えてしまいます．要注意
包埋の方向性の悪い，”輪切り”標本．写真下中央に”違和感を覚える異型腺管2本”
初回の診断意見：Metaplastic gastritis, with atypical glands, indefinite for neoplasia, Group 2
深切り標本
追加報告：Metaplastic gastritis, Group 1
腸上皮化生の増殖帯なんかが輪切りされると悪く見えてしまいます．要注意
Claudin18(CLDN18)(43-14A, 研究用)を染めてみました。見出し写真では、胃腺が全て（腺窩上皮から深部腺まで）膜に強陽性を示しています（写真クリック）。切れ味のいい抗体です。
完全型（小腸型）腸上皮化生のところ（写真右より）は染まっていません（写真クリック。以下同様）。
不完全型（胃腸混合型）腸上皮化生のところは種々の程度に染まります（生検です）。
十二指腸ブルンネル腺は基本的に陰性（写真右側）ですが、何か事があると（潰瘍の近くなど）うっすら染まってきます（写真左側）。ブルンネル腺は「胃になりたがる」ようです。
十二指腸ブルンネル腺内の胃腺窩上皮化生の部位です。そこだけ真っ茶に染まっています。
十二指腸表層に出現している胃腺窩上皮化生です。よく染まっています。小腸上皮は陰性です。
CLDN18ではなく、大井川鐵道のC108号です。昭和5年生まれの蒸機ですが私より元気です。
完全型（小腸型）腸上皮化生のところ（写真右より）は染まっていません（写真クリック。以下同様）。
不完全型（胃腸混合型）腸上皮化生のところは種々の程度に染まります（生検です）。
十二指腸ブルンネル腺は基本的に陰性（写真右側）ですが、何か事があると（潰瘍の近くなど）うっすら染まってきます（写真左側）。ブルンネル腺は「胃になりたがる」ようです。
十二指腸ブルンネル腺内の胃腺窩上皮化生の部位です。そこだけ真っ茶に染まっています。
十二指腸表層に出現している胃腺窩上皮化生です。よく染まっています。小腸上皮は陰性です。
CLDN18ではなく、大井川鐵道のC108号です。昭和5年生まれの蒸機ですが私より元気です。
胃のアミロイドーシスの生検組織像です（写真クリック）。DFS染色でとてもきれいな柿色に染まっています。今回の注目は粘膜固有層内に浸潤する好酸球です。これもDFSでよく染まっています。ググってみるとDFSによる好酸球染色の技術的な論文や症例報告にヒットします。
H. pylori未感染で正常と考えれられる若年者の胃底腺粘膜です（見出し写真クリック！）。白っぽい第一層（腺窩上皮）、赤っぽい第二層（壁細胞が多い）と青っぽい第三層（主細胞が多い）からなり、学生の顕微鏡実習では「胃底腺粘膜三色アイス構造」と教えています。第二層にある頚部粘液細胞 mucous neck cell（主細胞の前駆細胞）は、未感染胃ではよく見ないとわかりませんが、胃炎などの傷害があるとにすぐに増加し、頚部粘液細胞過形成、頚部粘液細胞化生とか偽幽門腺化生といわれます。
この正常構造をしっかりアタマに入れておくと、胃底腺粘膜における種々の変化が理解できます。
徳佐駅を出発するD51200号です（2022.3.27)。個人的にはベストショットのひとつです（写真クリック！）
（撮影地点：34°24'12.7"N 131°43'19.1"E、34.403535, 131.721966）
この後、D51は超有名撮影地である徳佐S状結腸カーブに差し掛かります。
この正常構造をしっかりアタマに入れておくと、胃底腺粘膜における種々の変化が理解できます。
徳佐駅を出発するD51200号です（2022.3.27)。個人的にはベストショットのひとつです（写真クリック！）
（撮影地点：34°24'12.7"N 131°43'19.1"E、34.403535, 131.721966）
この後、D51は超有名撮影地である徳佐S状結腸カーブに差し掛かります。
胃底腺粘膜にはヒスタミンをもつenterochromaffin-like (ECL) endocrine cell （腸クロム親和性細胞様細胞）が少数散在しています。主に胃幽門腺粘膜に分布するG細胞から分泌されるガストリンの高値が持続するとECL細胞が増殖します。
ECL細胞過形成の組織学的な様式として、赤い教科書（Diagnostic Pathology Gastrointestinal Greeson）をみると“Linear chains, small nodules, ribbons, and tubules in body/fundic mucosa”と記載されています。ちょうどよい写真がありました。
A small number of enterochromaffin-like (ECL) endocrine cells (enterochromaffin-like cells) with histamine are scattered in the normal fundic gland mucosa. ECL cells proliferate if high level of gastrin secretion by G cells in the pyloric gland mucosa is lasting. The red textbook (Diagnostic Pathology Gastrointestinal Greeson) states "Linear chains, small nodules, ribbons, and tubules in body / fundic mucosa" as histological patterns of ECL cell hyperplasia.
今日はクリスマスイブですね。クリスマス仕様のトーマス号、新金谷駅発車。後方に国鉄旧型客車と近鉄電車が見えます。
Today is Christmas Eve. Thomas, departing from Shin-Kanaya station. It's so Christmassy! You can see old-type JNR passenger cars and Kintetsu trains behind.
ECL細胞過形成の組織学的な様式として、赤い教科書（Diagnostic Pathology Gastrointestinal Greeson）をみると“Linear chains, small nodules, ribbons, and tubules in body/fundic mucosa”と記載されています。ちょうどよい写真がありました。
A small number of enterochromaffin-like (ECL) endocrine cells (enterochromaffin-like cells) with histamine are scattered in the normal fundic gland mucosa. ECL cells proliferate if high level of gastrin secretion by G cells in the pyloric gland mucosa is lasting. The red textbook (Diagnostic Pathology Gastrointestinal Greeson) states "Linear chains, small nodules, ribbons, and tubules in body / fundic mucosa" as histological patterns of ECL cell hyperplasia.
今日はクリスマスイブですね。クリスマス仕様のトーマス号、新金谷駅発車。後方に国鉄旧型客車と近鉄電車が見えます。
Today is Christmas Eve. Thomas, departing from Shin-Kanaya station. It's so Christmassy! You can see old-type JNR passenger cars and Kintetsu trains behind.
胃幽門腺粘膜のガストリン免疫染色です。
左写真は平時のG細胞の分布です。
右写真は有事のG細胞の分布です。
Gastrin immunostaining in pyloric gland mucosa. Click the figure above.
G-cell distribution in peacetime (left).
G-cell distribution in an emergency (right).
お詫び：外科病理学第5版
・図11-22（Updated Sydney Systemのvisual analogueの引用）が誤っています。
・444頁 右段 21行目「・・・による胃底腺領域の」→「・・・による．胃底腺領域の」です。句点が入ります。
出版社HPトップから正誤表ページをご覧ください。
左写真は平時のG細胞の分布です。
右写真は有事のG細胞の分布です。
Gastrin immunostaining in pyloric gland mucosa. Click the figure above.
G-cell distribution in peacetime (left).
G-cell distribution in an emergency (right).
お詫び：外科病理学第5版
・図11-22（Updated Sydney Systemのvisual analogueの引用）が誤っています。
・444頁 右段 21行目「・・・による胃底腺領域の」→「・・・による．胃底腺領域の」です。句点が入ります。
出版社HPトップから正誤表ページをご覧ください。
胃印環細胞がんのESD症例内にみられた生検瘢痕(生検痕)です。写真両側の赤いマジックのところは腫瘍部(sig)のマッピング用で，その間には腫瘍細胞がみられません。その代わりに非腫瘍粘膜が再生し，粘膜筋板が乱れて粘膜下層に線維化が生じています。がっつりとした生検痕の様で，腺窩上皮にして10数本分くらいあります。
生検痕については教科書にはあまり触れられていませんが，内視鏡像や肉眼像と病理組織像を対比する上で意外と重要です。また，生検鉗子程度の大きさの微小癌だと「ひとかき癌」も起こりうるわけです。
生検痕については教科書にはあまり触れられていませんが，内視鏡像や肉眼像と病理組織像を対比する上で意外と重要です。また，生検鉗子程度の大きさの微小癌だと「ひとかき癌」も起こりうるわけです。
胃生検です。胃粘膜固有層に真っ赤っかの細胞が増生しています。壁細胞でも好酸球でもなく組織球です。1999年のHum PatholにCrystal storing histiocytosisなるものが報告されており、12病変のうち1病変が胃粘膜です。2007年のHistopathologyには韓国の友人がLocalized gastric crystal-storing histiocytosisの2例目を報告しています。リンパ球・形質細胞系の増殖性疾患に関連してみられるそうです。
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