満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『太陽の黙示録』

2006-09-01 00:32:06 | 映画

皆様ごきげんよう。昨日のゲド戦記(映画)の打撃からやたらと長文を書いてしまい、今日も一日中何かイヤ~な気分を引きずっておりました黒猫でございます。

今日は『太陽の黙示録』(前編)の試写会に行って参りました。二日続けてアニメ映画です。

『沈黙の艦隊』のかわぐちかいじの最新作のアニメ化ということなんですが、わたしこの方の漫画を読んだことがないので何だか知らないけどとりあえず観てみるか、ぐらいの気持ちで行ったんです。

そしたらご本人と監督が来てトークショーがありました。ビックリしました。あと眞鍋かをりも来ました。細ッ!足が枝のようでした。


2002年8月10日。富士山の大爆発、それに誘発されて続けざまに起きた大地震により、日本列島は琵琶湖が拡大した形で海により南北に分断されてしまう。
大物政治家の孫、柳舷一郎は当時11歳。箱根の山中の別荘滞在中に地震に襲われた舷一郎は、己の知識と才覚だけでとりあえずの難を逃れ、その後自発的に救援に駆けつける途中の男性に助けられる。
拡大した琵琶湖を船で渡る途中、避難船に乗った人々が激流に巻き込まれるのをひとりでも多く救おうと尽力した舷一郎は、途中で力尽き、行方不明になる。
その15年のち、北はアメリカ、南は中国による復興支援を受けて再生を遂げつつある日本は、政治的にも南北に分断され、パスポートがないと行き来できないような状態に陥っていた。そんな中、未だ舷一郎の生存を信じる祖父の側近、地道は、一縷の望みをかけて各地の避難民キャンプを巡っていた。そんな中、台湾を訪れた地道は、日本の避難民と台湾人との確執を目の当たりにする。
一方、記憶を失い、台湾人の夫婦に引き取られ、台湾で暮らしていた舷一郎だったが、徐々に日本人としての記憶を取り戻す。生来のリーダーシップと信念を持つ彼は、日本人と台湾人の対立を憂い・・・?

というようなお話。

いやあ、面白かったですよ!前編ということで、↑このへんで終わったけど。なんか残りはWOWOWで放送するっぽいですが、うちではWOWOW観られません・・・生殺しか!(笑)

すごくストーリーがしっかりしていて、ぐんぐん引き込まれます。舷一郎が子どものくせにしっかりしていることといい、政治家たちの高潔なこといい、主要人物の献身ぶりといい、中国の軍記モノみたいと思ったんですが、それもそのはず、三国志をモデルにしているそうです。主人公?柳舷一郎→劉備玄徳、らしいですし。

昨日のゲド戦記(映画)のあとのせいか、監督と原作者の対談をその場で聞いたせいか、作り手の意気込みを感じました。原作のこれほど凄いシーンをアニメーションとしてこう伝えたいから、というようなお話を静かに熱く語る小島監督を見て、監督かくあるべしと思いました。
開始後5分もしないうちに地震による大災害シーンになるんですが、この時点で既にゲド戦記(映画)には勝ってるよなと思いました。ああ、何を見てもゲド戦記(映画)と比べてしまう・・・まったく。いちいち(映画)と書くのは、原作は素晴らしい作品なので、間違えて頂きたくないからです。

かわぐちかいじさんの漫画を読んだことがないんですが、この作品、途中まででしたが十分面白かったので、漫画喫茶でまとめ読みしてみようかな。

あと思ったこと。
やっぱプロの声優さんは上手いね。
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