皆様ごきげんよう。黒猫でございます。
今回はサイト更新を頑張った結果、延び延びになっていた試写会の感想を。
『Sad movie』(※音声が出ます)
消防士のジヌ(チョン・ウソン)と手話通訳アナウンサーのスジョン(イム・スジョン)は恋人同士。常に危険と隣り合わせの仕事をするジヌを心配するスジョンは、守らなければならない家族がいれば、ジヌは危険な仕事を辞めてくれるのではないかと考え、暗にジヌにプロポーズを促す。紆余曲折の末、プロポーズすることを決めたジヌだったが、スジョンとの待ち合わせの夜に火災が発生、ジヌは現場に急行し・・・?
定職に就かずにフリーター的な仕事で日銭を稼ぐハソク(チャ・テヒョン)は、付き合っていた恋人のスッキョン(ソン・テヨン)に「貴方とじゃ将来が見えない」と別れを告げられる。しかしスッキョンを諦めきれないハソクは、ひょんなことから「別れさせ屋」を始め、それを定職にする。この仕事が軌道に乗ったらスッキョンもきっと考え直してくれると、ネットを介して依頼を受け、多くの別れを仲介してきたハソクだったが・・・?
耳の聴こえない少女、スウン(シン・ミナ)は、遊園地で着ぐるみのマスコットの仕事をしている。ある日、遊園地で似顔絵を描く売れなそうな絵描き、サンギュ(イ・ギウ)に出会い、好意を持つ。次第にサンギュもスウンに好意を寄せるが、スウンはかつて火事に遭って顔に火傷の跡があった。着ぐるみを着たまま、言葉を発しないままのスウンに、サンギュは「君の素顔を描いてみたい」と持ちかけるが・・・?
小学校低学年の男の子、フィチャン(ヨ・ジング)は、母親のジュヨン(ヨム・ジュンア)の仕事が忙しく、構ってもらえないのが不満で反抗的になっていた。そんな折、両親が車で事故を起こし、その際の入院で母の病気が発覚する。
仕事を離れ、入院することになった母に、フィチャンはいつ行っても会うことができた。
ママがずっとこのままならいいのに。でもママが元気にならないのはイヤだな。
そんな折、フィチャンはジュヨンが独身時代からつけていた日記を発見し・・・?
という、4つのエピソードが多少絡み合いつつ同時に綴られるお話です。
4組中3組までは恋愛話なのですが、一組だけが親子愛です。この親子愛がね。だってわたし予告観た時点でもう涙ぐんだもの。
お子さんのほうがなんか私立の小学校に通う頭のよさげな男の子なんですが、まだ小さいゆえに「治るよね?」とか「僕がママの代わりに病気になってあげる」とか無邪気に言ったり、その一方で母親の日記を読んで色々理解してしまったり。もう泣かすんですよこの子が。詳しく書くとネタバレになってしまうので避けますが、笛のエピソードには泣きました。わーん。
『Sad movie』というだけあって、すべてに共通するテーマは「別れ」です。「別れの温かい涙」ということなんですが、別れさせ屋を演じたチャ・テヒョン(『猟奇的な彼女』の人)はこういうヘタレな役に本当にハマるなと思いました(※褒めてます)。
どのエピソードもよかったですが、耳の聴こえない少女と絵描きの恋だけやや未消化に終わったような気がします。なんかちょっと勿体無いなあ。