木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 1014 実践セミナー「格闘技編」11

2009-07-31 | スポーツ障害
変形性関節症の骨の変形の原因はいまだ明確な説は無いようだ。

構造重視の機械論的にみれば、体重の増加、筋力がない、アライメントの異常などといわれている。

また、生化学的な説は、軟骨が磨り減った、コラーゲン、コンドロイチン、代謝異常などわけがわからない言葉がでてくる。(わからないのは勉強不足! 笑)

いずれにせよ全て結果である。機械的にみても筋力が弱いのはどうしてか? アライメントの異常がどうして起きるのか? 突き詰めていくと神経機能に行き着く。

例えば「筋力が弱い、筋力の低下」という問題は、解決方法として筋トレが一般的である。実際、膝関節痛の患者さんに筋トレを行わせると短期間で痛みの改善度は向上する。臨床的にも効果的である。

この現象が筋トレをして筋肉が肥大して筋力がついたからかというとそうでもない。筋トレを行うことによって筋肉からの刺激が神経系の賦活させる働きがあるからだ。

いわば神経が興奮し目を覚まし筋肉に正常は神経系の働きが回復したと考えられる。筋肥大など数ヶ月先のことである。皆さんも経験がるだろう。

腕立て伏せをしても最初は数回だったのが、2,3日後から回数が多くできるようになる。これは筋肥大ではない。ただし「超回復の原理」を無視してはだめである。

このことから機械的に変形の原因を推測することができる。関節をさせているのはいわずと知れた関節周辺の筋肉である。

この関節を支える筋肉が働くのは神経機能である。神経機能異常があれば筋肉は本来の機能を失うことは明白である。関節裂劇の減少、軟骨の変性、関節の変形が見える。

生化学的にみても代謝障害やホルモンのバランスが悪いといったものも、症状がある時に血液検査など行うと数字的に見えるというだけで、どうして代謝障害が起きるのか、ホルモンのバランスが崩れるのか、そこまでは見えてこない。

拳骨


ポチおね
↓ ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ




No 1013 実践セミナー「格闘技編」10

2009-07-29 | カイロプラクティック
先日の実践セミナーでの「膝関節痛」の患者さんが来た。古い膝関節痛で可動域が減少し、膝関節の屈曲が45度程度である。

正座をもちろんでみない。軽い屈伸運動もできない。イスに座るのができる程度で階段の昇降にも不自由さを感じるとのこと。

整形外科でレントゲン検査をして「骨の変形」が確認され、変形が原因で関節の可動域が減少し固まって動かなくなり関節の痛みがでたといわれたらしい。

変形とうまく付き合っていくしかないといわれた。本人も諦めていたが、AM治療後は屈伸運動もできるようになった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、このケースも急性捻挫と同じで、骨の変形を直そうと思ってもだめである。変形を伴った膝関節であるが、やはり機能異常が存在する。

この膝の問題は皆さんの臨床にも多くみられるケースではないか。この膝のケースを難なく改善できれば集客に効果があるはずだ。

まず、変形は結果であり原因で無いということに施術者の脳を設定することからはじめよう。変形などに目を奪われては治療はできない。変形は放って置くこと。

患者さんに変形の原因をなんと説明するか? この説明ができないと施術者も施術ができないだろう。自分が理解することが先決である。AM臨床かは骨の変形が原因で膝の痛みと関節の拘縮が起きているなどと口が滑っても言ってはならない。

患者さんによっては、頑なにお医者さんのいうことやレントゲンを信じる方がいる。このような時はやんわりと遠まわしに言ってみるといいかも・・・それより結果を出すことで信頼関係ができるの。結果を出すことである。

骨の変形で痛みが出ることは無いということは加茂整形外科のHPで掲載されている。生理学的にみてもつじつまが合う。したがって、治療かとしての治療対称は機能異常である。

特に、筋肉の機能異常は痛みの元である。この筋肉の機能異常は神経支配からの影響である。AMの強みである神経機能異常の改善に尽きる。



拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ


No 1012 実践セミナー「格闘技編」9

2009-07-27 | スポーツ障害
いろいろ理屈を並べてもどうしようもない。理屈で解決できないことが多い世の中。医療も同じである。

もちろん科学的な根拠に基づいた医療は大切である。しかし、臨床はそのときそのときで刻々と時間とともに心も身体も変化している。

その変化に敏感に反応し臨機応変に対応することが大切である。機械論的にみるとそのような変化は無いということだが、そこは生き物、感情の動物である。

痛みも経過とともに感情になる。ケガをした時は「あ~やってしまった。」『試合にでられない」など。

時間の経過によって「早く治りたい」「試合に間に合わない」など。全て感情のもとに神経機能異常が進んでいく。何度か紹介した「共縮」などは典型的な感情的ストレスから来る反射神経反応の異常である。

また、自律神経系の緊張で痛みが増幅し鈍い痛みが続く。AMの刺激は侵害受容器の不活性を賦活させる効果は大きい。

この刺激は横系の「反射反応」を引き出し、更に縦系によって中枢系(脳)への刺激は末梢系のフィードバックを促し神経系の働きを活性化させる。

捻挫の治療を行おうと患部ばかりに目を奪われてしまうと迷路に嵌り、AMの本来の目的を達成できなくなる。AMは何を改善しようとしているか今一度再確認してみると良い。

ということで捻挫の治療というよりAMでベイシック、アドバンスをしっかりと改善して神経関節機能障害が改善させることができれば、後は自然と腫れも引き、痛みも軽減する。すなわち早期回復に役立つ。患部の捻挫の治療は必要ない。

拳骨


ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ






No 1011 実践セミナー「格闘技編」8

2009-07-24 | スポーツ障害
捻挫も含めた急性外傷に対する治療は医師法あるいは柔道整復師法の法律上の規制があり他の代替医療では治療は不可能である。

カイロプラクティックの看板を掲げているオフィスにやってくる急性外傷の患者さん、まずは整形外科など専門医に受診しレントゲン検査をして骨折や脱臼の鑑別診断を受けている。

それでも何かしらの理由で早期回復を求めてカイロプラクティックのオフィスに来院することが多い。

患者さんの同意を得て捻挫の治療を行うわけだが、ここでも「捻挫の治療」を目的に治療を行うことは好ましくない。

捻挫の靭帯損傷を何とか早く回復させようと「捻挫」に目を向けると治療は成立しない。

ここでAM臨床家はカイロプラクティックの原点である「神経機能」に目を向けることが大切である。捻挫した関節に他動的に可動域検査やモーパルなどして悪化させたり、痛みを増幅させたりすることは避けたい。

モビリゼーションや四肢のテクニックでの力学的な矯正も痛みを増発させる要因である。今思えば、柔道整復師時代の小生の師匠などはこんなことをしていたように思う。(結果として良かったようだし、当時は患者さんも痛いなどと文句を言わせない空気があった。)

捻挫を含めた急性外傷によって、軟部組織の損傷はさておき、外傷にともなって起きる機能異常、特に「神経機能異常」を改善することがいい結果につばがる。

痛みの生理は急性期の鋭い痛みと後からじわ~っと来る鈍い痛みは神経生理学的にも違いがある。急性期の痛みと慢性的な痛みの脳の活動部位でも大きな違いがある。

AMの治療の刺激は受容器への刺激です。その刺激がどの神経経路を通ってどこに行き、どこから帰って来るか理解すれば難しい治療ではない。横系はもちろん縦系も刺激が伝わっている。


拳骨

ポチおね
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ


No 1010 プレッシャー

2009-07-22 | PCRT(心身条件反射治療)
20日は久しぶりに球場へ行ってきた。マリン球場である。

フィールドにでるのは気持ちがいい。チームをみていたときは休日はほとんど遠征で選手についてケアをしていた。

今回は千葉県の夏の選手権5回戦の大会である。当院にケアに来ている選手の調子の伺いとチームの応援である。

対戦相手はプロ注目の左である。変化球のきれとクロス気味に入ってくるストレートが武器である。MAXは140を超える。

高校生レベルではそうは簡単に打てない。ひいき目にみてもどうしても相手の投手がワンランク上である。

チームも試合を通してみるとセンターラインがずば抜けている。ピッチャーのフィールディング、センターのセンスの良さと足の速さは玄人好みである。

更にキャッチャーの肩が強い。見事なチームである。春はそれほど注目されていないチームだったが力をつけていたようだ。そう簡単に勝たせてもらえないようである。

試合の展開は、想像通り投手戦で9回の表まで2対1で勝っていたが9回の裏に1点を取られて延長戦に入った。

その後もスコアポジションに両チームとも進めるが決定打がでず15回まできて大会規定延長15回引き分けで翌日の再試合となった。

来院していた選手はチャンスに回ってきてここで打てば決定的な場面が何回か回ってきたが、凡打で終わってしまった。かなりプレッシャーがあったようだ。

昨日再試合が行われて、やはり投手戦で8回までに2対1と僅差の展開であったが9回に1点を入れて3対1で勝ったが、この試合も前日に投げた投手が光った。今後楽しみな選手である。

さて、試合が終了後に治療に訪れたが、やはり緊張していたようである」昨夏、甲子園を経験した選手でも僅差のゲームでは「ここで打たなければ』といった緊張パターンがあるようだ。

中心選手の責任、昨夏の甲子園経験者、バッティング好調、いろいろな潜在意識が働いているようだ。PCRT治療後は切り替えができたようで顔の緊張も取れた。

明日から準決勝、甲子園まで後3つである。

拳骨


ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ




No 1009 実践セミナー「格闘技編」7

2009-07-21 | スポーツ障害
急性期の捻挫に対してのアプローチは主に整形外科や骨接ぎの先生が専門といわれている。

特に柔道整復師の特徴的な手技を駆使して行う「整復」は目を瞠るものがあり、無血で骨折、脱臼の整復はすばらしい。

さて、ここで急性捻挫も含めてカイロプラクティックはどこまで関与できるのか?法律上の問題ではない。もちろん法律上では治療行うことはできない。

法律上の問題を抜きにしてというと「法律を抜きにして治療などできない。馬鹿なことを言うな!」とお叱りを受けそうだがそこは何とか・・・


捻挫などの治療を行う上でアイシングや固定といった処置が行われるがこれについてカイロプラクティックの立場ではどのように考えるか他の業種の先生方の意見が書かれたブログを見つけたので紹介する。

AM臨床家の先生方も自己問答してみては同かな。勉強になるはずである。

拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ


No 1008 実践セミナー『格闘技編」6

2009-07-17 | スポーツ障害
接骨院の先生がやる「足関節捻挫」の矯正はカイロプラクティックで言うところの四肢のテクニックアジャストである。

どちらが後先かで真似たのだの、昔からあるだの業界のプライドみたいなものがるらしい。そんなものはどちらが後先でも良いだろう。要は早く治るか治らないかである。

この矯正を行うか行わないかで予後に大きな差がでる。整形外科の捻挫の治療はレントゲンを撮って骨折が無ければ捻挫ということになり、利くのだか利かないのだかわからないシップとシーネ固定である。

これがいけない。この固定が二次的に問題を生じさせて治りを遅くする。更に足関節周辺の受容器が不活性する。もう一つの問題は「鬱血」である。これも痛みや治りを遅くする要因である。固定もほどほどに。

急性の捻挫の矯正の目的は関節異常(骨のズレ)の矯正ではない。昔の骨接ぎの先生がやっていたのはこの骨の位置異常をもとに戻す?という目的らしい。構造重視のカイロプラクティックのサブラクセーションと同じである。

こうなってくると後先などどちらでも同じである。矯正の目的がともに「構造異常」の修正であるため矯正法がどのような神経学的なものか考えていないようだ。

いずれにせよ柔道整復師の矯正もカイロプラクティックの四肢の矯正も結果として神経機能異常の改善につながっていることは間違いない。

小生の骨接ぎの師匠が行っていた矯正は、かなりダイナミックで(冷や汗もの)患者さんもずいぶんとこらえていたようだ。

急性期の捻挫に対しての手での矯正はかなりの熟練が必要だ。更にモーパルを靭帯損傷の部位に行うのも考え物である。なかには急性期の矯正は禁忌とされている。

そこでやはりAMはこれらの問題を難ともせず簡単に検査矯正法ができる。もう一つ大切なのは、急性期の捻挫だからといって患部ばかりに目を向けているとなかなか改善しない。

痛みの感じ方は負傷時の急激な鋭い痛みと、その後やってくる鈍い鈍痛は神経生理学的に別物である。これを理解した上で治療を行うとウソのように楽になる。

拳骨

ポチおね
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ



No 1007 実践セミナー『格闘技編」5

2009-07-15 | スポーツ障害
捻挫のはなし。カイロプラクティックの世界に足を突っ込む前はガチガチの柔道整復師だった。

明治生まれの師匠に住み込みで修行した。骨折の整復法、脱臼の整復法、捻挫の整復法などなど。

捻挫にも整復法がある。柔道整復師の学校では整復法など教えていない。捻挫は程度こそあれ原則的に固定である。固定して安静、シップが基本である。

時代とともに、特にスポーツ現場からの救急処置法で「RICE」が主流になって来ている。当時、数少ないトレーナーを目指してアメリカにわたってNATAの資格を取った方がテーピングとともに日本のスポーツ界に持ち込んだ手法である。

これは横文字の処置法でスマートでかっこよかった。しかし、従来の柔道整復師の捻挫の処置法はまったく「RICE」と同じである。先人はやはり臨床を通してもっとも効果のある方法を築き上げていたのだ。

横文字に弱い? 憧れみたいなものがありス、スマートでカッコいい。テーピングなどはその代表みたいなものである。一時期ブームでもあった。

話はだいぶそれたが、この柔道整復師の捻挫の学校では教えていない。当時の柔道整復師は師匠につき寝食をともして「技を盗んだ」。

小生の師匠もそのようなことをしていた。当時は「何をしているのですか?」などと聞くことはもってのほかである。とにかく師匠の言うことは聞き耳を立てて一言もまわさず盗み聞きしていた。

もちろん「技」もそうである。当時、捻挫の整復はダイナミックな技を使っていた。患者さんはだいぶ痛がっていたが、翌日の来院ではウソのように腫れが引き、歩けないのが歩けるようになる。不思議としかいえない。

捻挫の矯正も必ずしも全部するかというとそうでもない。重症な捻挫に対してのみ行っていた。この診断料は長年の臨床経験から来るものなんだろうと思っていた。

同じような他の先生に師事している小生さんに聞いても多少違いはあるものの同じように整復(矯正という方もいた)をしていたらしい。技術的な内容は教えてくれない。

当時の柔道整復師界は徒弟制度みたいに師匠と寝食をともにして年季が明けると「のれんわけ」みたいに「●●整骨院」「●●堂整骨院」などと看板に接骨技術の流派みたいなものを掲げることを許されていた。その流派の伝統的な技術の一つでもあるのだろう。


当時、最初にみたときは驚きであったがそのうち「不思議」「何で?」といった疑問がわいた。学校の勉強では解決できない疑問であった。もちろん聞くこともできずに解決できず技術だけは盗んだ。今思えば何のことは無いのだが・・・


拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ



NO 1006 実践セミナー「格闘技編」4

2009-07-13 | スポーツ障害
急性外傷のアプローチは損傷部位に対してのアプローチというより外傷をしたことにより痛みや生化学的な反応で生理学的、筋骨格系の機能低下が起こる。

何度み言う様だが、決して損傷部位へのアプローチではない。外傷によって2次的に発生する機能障害を改善することが良い結果を出す。

損傷部位は放っておけばいい。患者さんの訴えるのは損傷した部位の痛みであるが、ほとんどは機能障害の改善で痛みも軽減できる。

損傷部位を追いかけていると本質的なものを見失い、結果がでない。構造的なものや器質的なものを改善しようとするとおかしくなる。

AMで治療を行う場合は、先ずはベイシックを間違いなくきっちりとることである。そこから先が見えてくる。たとえ足関節捻挫であっても。

参考までに加茂先生の捻挫の治療です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

足関節捻挫

以前はよくテーピングをしましたが、最近はしていません。

それよりも、足関節付近の圧痛点(ひ骨筋も)に徹底的に局所麻酔を注射します。

注射後はすぐに痛みは軽減し歩行可能になることが多い。

このような治療を1~数回行うことによってとても早く改善します。

ほとんどの捻挫は靭帯損傷というよりも筋肉の微小損傷によるMPSととらえたほうがいいのではないかと思っている。

固定を厳重にはしません。

靭帯断裂をきたしているようなものはほんのわずかだろうと思っている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

損傷部位に対してのアプローチというより筋肉の機能にアプローチしていい結果を出している。共通することがいえる。


拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ




No 1005 実践セミナー「格闘技編」

2009-07-08 | スポーツ障害
急性外傷の治療は本来であれば専門医(整形外科)に送らなければならない。ほねつぎ(柔道整復師)も応急処置のみ。骨折脱臼の後療は医師の同意の下に行う。

いずれにせよ扱う範囲の問題には別にして、急性外傷も治癒するまでに時間がかかる。いかに早期治癒させて現場復帰させるかが問題である。

例えば、スポーツイベントにおいて競技中に捻挫をした場合を例にあげて話を進めてみる。

通常であれば大会救護係りという医療系専門のスタッフが会場に入るはずである。大会の規模によってはいない場合もある。

この医療系のスタッフは大会の規模によって医師であったり、看護師であったり、柔道整復師あるいはトレーナーであったりする。大会運営が企業であったり、体協であったりでいろいろあるみたいだ。

いずれにせよ現場(会場)での診察は応急処置的なものである。緊急を要する場合は専門の医療機関に搬送したり手配をする。

ここで大切なのは鑑別診断が正しくできるかである。応急処置のみで次の試合に出場できるのか、あるいはDrストップをかけなければならないのか大切は判断である。

この判断は医療者という立場で判断すのだが、チーム事情、個人希望、指導者の希望など、やはり人間関係の感情が入る。医療者としてはこれらの感情に惑わされてはだめである。

もちろん外傷の程度によるが、ここはスポーツ外傷を数多くみている経験がものを言う。外傷の程度、予後、競技の種目、競技のレベル、大会の重要性など考慮しまた、本人の意思がなんといっても優先する。

ここで力を発揮するのがいかにいい処置ができるかできないかである。何でもかんでも医療機関に搬送させるはだれにでもできる。

ここからがAM臨床かとしての腕の見せ所である。

拳骨

No 1004 実践セミナー「格闘技編」2

2009-07-07 | カイロプラクティック
第2回の実践セミナー「格闘技編」の症例を通して参加された先生方と復習をかねて機能障害について考えてみる。

「変形性膝関節症」この症例はスポーツ選手に限らず一般のかたにも多い症状である。骨の変形はいろいろな要因で変形する。

過去の外傷(骨折)、リウマチ、その他などの病理、退行性変性などのいわゆる老化現象、関節の裂劇の減少など単独、あるいは複数の要因が重なって起きると考えられる。

また、力学的的な要因で腱の付着部の過剰な牽引(筋の過緊張 )による骨増殖、あるいは関節裂劇の減少で骨と骨のぶつかり合い? 体内のプラスマイナスのイオンの変化によるものと・・・諸説云々は沢山ある。

発生原因の究明は専門家に任せるとして、我々代替医療家は何をターゲットに治療を行うかが「変形性関節症」の治療の大きな分かれ目になる。

なかには外科的な治療でなくても「変形」は治るなどという先生もいる。こうなってくると誤解を生じることになると思う。また、「変形」を治そうと思うと代替医療の治療は成立しない。

最初のスタートで何をターゲットにするかはっきりして理解しておかないと先行き見失いいつになっても「あそこに行っても治らない」と悪いうわさが絶えなくなる。

選手や患者さんも先ずは「画像検査」を信頼する。画像での変化が痛みの原因と思い込むのと専門家からも「画像」による「変形」が原因と説明を受ける。このときの患者さんには当たり前のように説明を信用する。患者さんに責任があるわけではないのでしかない。

スポーツ選手なども若くして足関節捻挫を何度も繰り返していると変形が進む。バレー選手などの足関節の変形は多い。癖になった捻挫の反復性の力学的な問題が原因とされている、。

この捻挫の「癖になる捻挫」もクセではなく再発、あるいはクセになる原因は他にある。これについては後日述べる。

いずれせよ「変形性関節症」は原因でなく結果であることを認識することによってこれからの治療を発展させる。

拳骨

No 1003 実践セミナー「格闘技編」

2009-07-06 | セミナー
昨日の第2回ANJ実践セミナー「格闘技編」に参加された先生方、有難うございます。おかげさまで無事終了できました。

課題は沢山みつかりましたが、参加された先生方には公認セミナーとは違ったもの得るものがあったと思います。今後に生かしてください。

また、遠方からわざわざ参加されてくださった先生も大変でしたが収穫はあったともいます。

参加された先生方の治療をみて感じたのはベテランの先生ほど基本を大切にしているようでした。はじめてまもない先生はやはり基本である「足長検査」がうまくいかないようです。

中堅の先生方は認定取得で一段落しているのか基本が忘れているようです。ベイシックがうまくいかず結果がでていないようです。CP,LOD,足長検査の判定がまだまだのようです。

全般的共通して言えることは治療時間がかかりすぎのようです。もう少し時間の計画を立てて治療をすると無駄な時間が無くなると思います。

次回のセミナーまで再確認と復習して修正して更に新たな疑問を見つけてください。そしてその疑問を次回のセミナーで解消しましょう。次回は9月5日(土)-6日(日)です。

次回のセミナーからTrack2Bで四肢の傷害が加わります。スポーツ傷害など四肢の障害に対して詳細に治療が進められます。楽しみにしていてください。

昨日の実践セミナーで使った患者説明用の説明図ををほしい方(無料)は連絡ください。ただし前回と今回の実践セミナーに参加された先生方に限ります。名前と送り先のメールアドレスをお願いします。

拳骨


No 1002 ハワイセミナー

2009-07-03 | セミナー
ANJも立ち上げて来年は10周年である。今思えば早いものである。紆余曲折いろいろな経緯で順調にここまで来ている。

これもAMI本部公認セミナーを日本のカイロプラクティック事情を考慮しながらストレートに受講生に伝え、それを熱意を持って受講されてささえてくれる熱心な受講生のおかげである。感謝。

さて、来年は10周年記念行事として「AMI本部公認ハワイセミナー」にANJが公認セミナー受講生を対象にツアーで特別参加することに決まった。

特別とは日本人専用(日本人ツアー参加者のみ)のルームを設けてDr.FuhrgaがTrackⅢを講義し日本語通訳をてくれるという特別なセミナーである。他のAMセミナーではないセミナーである。

AM臨床かであるなら一度は会ってみたいDr.Fuhrである。小生が始めてDr.Fuhrとあったのはやはり前回(2005年)のハワイセミナーである。今でも覚えているがAM創始者というだけありオーラが感じられた。

なんともいえない感動があった。それだけ小生のAMにかける意気込みがあったのだろう。もちろんいまだにAMを追求している。

今回の特別ハワイセミナーは少人数のセミナーになり19名の限定募集である。今後このような特別なセミナーは無いと思う。AM臨床を目指すAM治療家であれば是非参加してDr.Fuhrから直接指導を受けられるこの機会に参加してみてはいかがかな。
早い者勝ちである。

詳細は↓
http://www.activator.gr.jp/special_seminar.html#Anchor-2260

拳骨


NO 1001 機能障害2

2009-07-01 | AMCT治療
10年前に膠原病の特定疾患に指定され「多発性筋炎・皮膚筋炎」診断され専門医で治療を継続している。

症状は筋肉のこわばりや関節の痛みなど多様にわたる筋骨格系の症状が主で、幸いに内臓の症状はないようである。

専門医で継続中であるがどうしても肩凝り様の頚部痛と特に左肩関節の痛みと可動域の制限が顕著にでてきている。

もちろん専門医から処方された薬を服用しているがなかなか改善の兆しが見えない。専門医からは「病気とうまくお付き合いしていくことは大切です」とアドバイスを受けている。

それにしても痛くてどうしようもなく昨日来院された。やはりここは病理からの症状と考えてしまうとカイロプラクティックは禁忌である。

病理のなかにも機能異常、特に神経機能異常がある。この神経機能異常の改善を目的に診ていけばなんら問題は無く、かなりの確立で患者さんの希望に答えることができる。治療後は8割以上の疼痛軽減である。可動域も9割の改善である。


拳骨

ポチおね
↓ ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ