木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 625 治療家冥利2

2007-06-30 | PCRT(心身条件反射治療)
嬉しい速報が入ってくる。先日紹介した選手の活躍についで気になっていた選手がいた。

小学生から診ていた選手である。水泳の選手で小学、中学と活躍しジュニアオリンピックでも何度か優勝し、将来を有望された選手である。中学を卒業と同時に親元を離れて寮に入り水泳と学業に励んでいた。高校の近くの治療院を紹介したが何度かいったが継続しなかった。その後CCRKには2ヶ月に1回くらいで来院していた。


将来を有望されて高校へ入ったが2年間はなかなか結果が出ず悩んでいた。今年で3年目の最終年度である。春の大会から頑張らないと関東、インハイ、国体と大きな大会につながらない。自己新はでるが大会の成績はいまいちである。

本人も焦りが出てきてスランプに陥っていた。3年最後の総体予選の前に来院して治療していった。やはり焦りがあり、何をどうしていいかわからず練習にもぎこちないようであった。

検査をすると潜在的に「誰のための水泳」「頑張らないと応援してくれる人に申し訳ない」といった周りの目を気になっているようであった。自分の水泳ができないらしい。

親元を離れて部活を頑張る選手に多い感情である。その感情を開放し後は無になって試合に臨むしかない。その後の試合の結果が最高の結果が出た。得意とする200mで大会新記録を出し、苦手としていた100mでも優勝し2種目で優勝した。

小さいときから診ているので、小生の喜びも人一倍嬉しい。インハイ、国体と更に頑張って成長することを望む。

拳骨

No 624 アニメーション

2007-06-29 | カイロプラクティック
久々のCCRKホームページを見た。更新がされていない。スケジュールの更新だけである。なんとも手抜きのホームページである。症例報告など患者さんに利益になることを豆に更新しなければ本来のホームページの意味がない。

いろいろアイデアがあるが困ったことがある。パソコン関係が苦手なことだ。患者さんに理解できるようにアニメーションなど使うといいと思っているのだが素人には制作の方法がわからない。

そこで過投げたのがパワーポイントを使って何とかできないかということである。パワーポイントは小生にとって使い勝手が良い(そう思っているだけかな)。利用しないてはない。

有機論的な治療の説明は難しい。構造的な「骨盤の歪み」や「骨のズレ」は簡単に患者さんに理解しやすい。よって、説明する方も構造学的で理解し、構造学的で説明する。何のことはない。治療家が自己に言い聞かせているだけのことである。

それではいけない。社会的にも「有機論的治療」の認知度高めなければならない。CCRKのホームページもそんな理念に基き微力ながら訴えて活きたい。頭の中にはいろいろアイデアはあるがホームページでどのように表現していいか困っている。

そこで皆さんに御願いがある。パワーポイントでホームページにアニメーションををアップするにはどうしたらいいのか教えてほしい。くれぐれも制作するのはパソコン苦手の素人とであるとことを前提としてである。御教授よろしく御願いします

拳骨

No 623 掌蹠膿疱症

2007-06-28 | NAETアレルギー治療



以前に何回か紹介した掌蹠膿疱症の患者さん。しばらく再発はしなかったが、1ヶ月前に再発した。この症状は手足の皮膚に水泡をともなった湿疹が特徴である。

年に数回、多いときは1ヶ月に数回発症しては再生し、また発症してはと繰り返すのも特徴である。現代医学では難治とされ薬で症状を抑える治療がされている。薬も聞かなくなることがある。

この患者さんは数年前から同じような症状を繰り返していた。CCRKでの治療後は1年近くなるが経過は順調でしばらく発症がなかった。1ヶ月前に再発した。原因は?

再発の原因は探っているがなかなか探れない。複雑な要因が絡んでいるようだ。感情的なものに病気に対する「信念」がみつかったが、必ずしも「信念」だけが原因でもない。再発したときの他の症状にセキ、痰、帯状疱疹(T12)の症状が出ていた。

感情+西ナイルウイルス+ヘルペスウイルスが見つかった。その除去後にはその後の治療は順調にって4回の治療で改善した。その後は再発してはいない。西ナイルウイルスの感染経路はわからない。小生の検査では感染経路が遺伝的なものとでた。

完治に到るまでには長い道のりかもしれないが、患者さんにも信頼されて治療を受けていただいている。時間がかかることが心苦しいがこれも試練だと思っている。難治性の高い症状の患者さんが治療に来てくれることは嬉しいが、自己の能力の貧しさが苦しさを感じる。少しへこんでいる。

左が治療後の写真 右が悪化再発した写真

拳骨

No 622  治療家冥利

2007-06-27 | PCRT(心身条件反射治療)
以前に紹介した野球肩の選手とテニス肩?の選手のその後。野球肩の選手が合計3回の治療でリリースした。2回目の来院時には顔つきが変わっていた。

初検時は検査も非協力的で治療も仕方なしに受けていたようだ。どこに行っても治らないと思っていた。治りたいというより治りたくないといった感じである。野球自体が面白くなかったようだ。

練習の目的が定まらず、毎日惰性で練習をしているだけであった。治療後の経過が良くキャッチボールはもちろん守備から送球と全く痛みがなくなり、練習意欲が出てきた。

痛みが無くなると思うように練習ができ頑張れるようだ。もう一つ重要な課題が克服できた。それは、練習課題がみつかったことだ。その日その日の練習課題を設定しその目標に向かってひたすら練習をする。

人の目が気にならない。練習に没頭できる。ライバルに対する感情も逆にプラス思考に変換でき感謝できるようになった。練習が楽しいようだ。練習課題も見つけてアドバイスすることも大切な治療である。なんといっても顔つきがいい。野球小僧の顔になった。

テニス肩の選手。試合の結果が良かった。見事優勝しインターハイの切符を手にした。個人戦でも3位に入賞しインハイの切符を手にした。団体戦の決勝戦では一勝一敗で対で向えた3番手に出場した。

やはり周りの目を期にせず、自分のため戦うことができ接戦の末に、二勝一敗で団体戦も活躍し見事インハイの出場を手にした。

スポーツ選手を治療しても表に出ないが、選手の活躍が何よりの報酬である。治療の効果があるかないかなどどうでも良い。誰にもわからなくても良い。もちろん選手の活躍は選手の能力である。しかし、治療家は選手を治療する段階ですでに活躍する選手を描いている。描いたとおりになるとガッツポーズをしたくなる。

NO 621 筋肉痛用クリームで死亡

2007-06-26 | 感情ストレス
◆市販薬の筋肉痛用クリームで死亡例

 米国で17歳の陸上選手が筋肉痛を和らげるクリーム剤Bengayの過剰使用によって死亡したとするニューヨーク市検視局の結論を受け、市販(OTC)薬の危険性について警告する声が高まっている。

 AP通信によると、死亡した高校生はサルチル酸メチルを含有する複数の市販薬を併用していたという。サルチル酸メチルはBengayをはじめ、タイガーバームなど一般的な塗り薬の有効成分で、アスピリンに似た抗炎症作用をもつ。高用量サリチル酸を含む抗凝固薬には、内出血、不整脈、肝障害などの副作用がみられる。

 しかし、「Bengayは米国で100年以上も前から親しまれている製品であり、飲み薬ではなく塗り薬であることからも、危険性が忘れられがちである」と米Ruskリハビリテーション医療研究所(ニューヨーク)のGerard Varlotta博士は指
摘。2005年の統計によれば、米国で何らかの毒性物質への皮膚曝露により死亡した例は14例だが、局所薬は毒物曝露の原因の第7位で、2005年に約11万件報告されている。

 Bengayの製造元であるジョンソン・エンド・ジョンソン社はAP通信に対し、同製品は指示を守って使用すれば安全で、今回の死亡例は極めて稀なケースと述べているが、Varlotta氏は、警告をもっとわかりやすく表示するべきだと指摘している。市販薬は外箱をみても表示がわかりにくいものが多い。

 また、消費者の多くは、異なる市販薬に同じ薬剤が入っていることに気付きにくい。頭痛にアセトアミノフェンを服用しながら、同薬を含む風邪薬を併用するのも、よくみられる誤りだという。単にラベルの指示を守るだけではなく、複数の製品を併用したり使用量を増やしたりしないことが重要。

 このほかに注意を要とする例として、Varlotta氏はAdvilやMotrin(どちらも有効成分はイブプロフェン)などの鎮痛薬、漢方薬、サプリメント(栄養補助食品)、ヨーロッパで購入してくる人の多い抗炎症クリームのボルタレン(一般名:ジクロフェナクナトリウム、米国では市販薬として未承認)などを挙げている。「あらゆる薬剤にはある程度のリスクがつきもので、市販薬だから安全ということはない。飲み薬でも塗り薬でも、自分が使用するものについてよく知っておくべき」とVarlotta氏は述べている。

(HealthDay News 6月15日)


健康志向の高い人ほどサプリメントや健康食品の使用度が高いらしい。患者さんのなかにも結構いるようだ。理由を聞くと「病気をしたくない」「健康で長生きをした」「疲労を早く回復したい」「万全の体調で試合をした」と様々である。

気持ちはわからないでもないが使用する根拠があいまいである。表向きの理由は上記の理由だが潜在的には、周りの情報過多によるものがあるのではないか。メディア情報の氾濫で「サプリメントを使用すると健康なれる」といった貧しい根拠で心理的に惑わされているようだ。

拳骨

No 620 大根役者

2007-06-25 | PCRT(心身条件反射治療)
人間は幾つかの役者がいて、その役割りの場面で名演技をしている。人格が変わる多重人格とは違う。

例えば、会社の社長さんが会社で見せる「社長の役」は、従業員を牽引する会社のリーダーとしての「社長の役」を演じている。この「社長の役」は意識してできるものではないし、意識して「社長の役」を演じているわけでもない。無意識で役柄を演じている。

その社長さんが帰宅すると、家長の役や主人の役、父親の役と忙しくその場面場面で名演技を演じる。これらも、意識して役柄を変えて演じているわけでない。無為意識の役者が名演技をしている。

皆さんも経験があるはずだ。職場や家、友人との関係とその場その場で役柄を変えて演じている自分がいるはずだ。しかし、これらは意識していることでもなく、また意識してはできないはずである。

これらの名演技は、無意識の感情、すなわち潜在的な感情がなせる業である。しかし、時にはこの名演技を演じる役者がサボりだす。そうすると意識的な大根役者が臭い芝居を演じる。表面的なぎこちない役者である。

これも皆さんが経験しているはずである。潜在的な名役者を忘れ、周りの目や他人とあわせなければ、○○さんのため、人から良く思われたい、こんなことをしてはいけないなどと意識しすぎると大根役者になる。

大根役者は演技に力が入り、せりふ回しができず役を演じている間は心身共に力が入りすぎ緊張している。潜在的な名役者がいることに気づきがなく、どうしても意識的になりつまらない役を演じてしまう。

潜在的な名演技をする名役者の存在に気づくと大根役者の出番がなくなる。自然体で人生の名役者になれる。とにかく大根役者は疲れる。

拳骨

No 619 心とスポーツ障害・ケガ6

2007-06-23 | PCRT(心身条件反射治療)
スポーツ障害やケガの背景に心理的(感情ストレス)がかかわっていることが臨床的には証明できてる。できているといっても数値ででどうのこうのというものでもないし、エビデンすがどうのこうのというものでもない。結果が出ているということである。

整理してみる。先ずスポーツによる身体的障害は、急激な外傷による捻挫や骨折の急性外傷がある。もう一つは特定された外力も加わらないがいつしか痛くなる障害がある。障害と外傷の二つに分けることができる。

いずれにせよ、障害や外傷の発生要因を機械論的に考えると(一般的に言われていること)、スポーツ障害は、使い過ぎ症候群(Overuse)、悪いフォーム、柔軟性の欠如、敏捷性の欠如、筋力が弱い、筋肉のバランスが悪い、集中力がない、練習量、質の問題などが挙げられる。

写真のように柔軟性(可動域の減少)の欠如は心理的な要素で大きく変化することがわかった。これも感情的ストレスが神経系の乱れを生じさせることから、敏捷性の反応も低下させることが予測できる。敏捷性と感情ストレスの関係を検証してみるのも面白い課題である。

筋肉のバランスが悪いとかよく言われることである。何を基準にバランスと言っているのかわからないが神経レベルで筋肉の反応は好転することもわかっている。体育屋さんが言っているバランスと違うのかもしれないが筋肉のバランスが良くなることも事実である。

集中力の問題も感情的なストレスがあっては集中力どころではないはずである。こんなものは想像ができるはずである。皆さんも経験があるはずだ。いやな同僚と仕事を一緒にすると疲れると同時にはかどらないこともある。心理的に影響するからである。

練習量や質の問題は、日本のスポーツ界の多くは指導者の指導法が大きく左右する。指導者が絡んでいると解決できないことが多い。しかし、自分で練習量や質を調節できる選手は、意外と背景には心理的な要素が量や質を決定することがある。

試合の不安や技術の不安などは練習量を増やすことで解決(自己満足)使用とする傾向がある。「これだけ練習をやったから後の結果はついてくるだろう。」このような心理的な背景がある。練習量や質の問題も感情的なストレスが全くないとは言い切れない。

以上、障害やケガを起す背景には心理的(感情的ストレス)な要因があると考えられる。「心技体」どれをとってもおろそかにすることはできないが、意外と「心」の部分が遅れているスポーツ界である。

拳骨




No 618 心とスポーツ障害・ケガ5

2007-06-22 | PCRT(心身条件反射治療)



オフィスでの治療後痛みがなくなっても現場に復帰すると再発を繰り返すパターンは良くあることだ。通常でれば、筋力の強化、フォームの矯正などリハビリ的な要素を加えて、再起に向けてある程度時間をかけて経過を見ていくことになる。

リハビリも機械論的に考えると筋肉、フォーム、構造などの考えが成り立つがそのようなリハビリを継続していていても早期の回復には効果がないようだ。実際、他医から転医してくる患者を診ると、半年も1年もかかって回復すらしない患者さんがたくさんいる。

半年も1年も何をしていたのか? 訊ねるとスポーツ外来とかでリハビリをしていた。スポーツ整形外科で有名なところでも野球教室、バレーボール教室、テニス教室、陸上教室といった専門(過去にそこそこの成績を残した選手)のスタッフがフォームやトレーニングを指導している。それでも半年1年は当たり前である。そのくらいかかるもんだと思っている。

今まで感情と運動機能の低下を説明してきたように、心理的要因(感情)は自律神経系の乱れを生じさせる。意外と本人は気づいていない。皆さんも経験があるはずだ。大勢の人前でスピーチをするときにしどろもどろになる。覚えてきたことが言葉にならない。自律神経系のいたずらである。言葉を発する声帯や口の周りの筋肉が緊張しているからである。

スポーツ経験者であればもっと理解できる。典型的ななのは甲子園で活躍する選手である。勝ちゲームでも9回の攻防は思わぬ展開になる。ピッチャーの心理的な局面を見ることができる。これも自律神経系のいたずらである。

選手は日頃から現場では監督の顔色をうかがいながら選手同士のライバル関係などのストレスに起されている。このような感情の変化が1分1秒の流れで変わり、そのストレスが病的条件付けされ、同じ環境に遭遇すると病的な条件反射が起こり自律神経系の乱れが生じ運動機能の低下をまねく。

投球すると痛む→コントロールが悪く監督から怒られた→今度もコントロールが悪くなると起こられる→監督の顔色→ピンチャーマウンド→対戦校→終盤・・・などいろいろな条件付けが行われる。その条件付けされた感情のブロックを開放することによって自律神経系の乱れがなくなる。

今回の写真は、前回の現場でのストレスをイメージすると肩関節の可動域が悪くなるが、PCRTによりそのストレスによる感情のブロックを開放することによって、同じストレスをイメージしても可動域の減少はなくなった例である。セミナーで動画を見た方は明らかに違いがわかったと思う。(動画のアップの方法がわからないのでアップができなくて申し訳ない。)

拳骨

No 617 心とスポーツ障害・ケガ4

2007-06-21 | PCRT(心身条件反射治療)



オフィスでの治療では、可動域も改善しシャドーピッチングでも痛みはなくなった。筋力的にも問題ない。現場で実際にボールを握って投げてみると痛みは再発する。

さて、この再発するのはなぜ? スポーツ選手だけでなく一般の腰痛患者や他の症状で来院されている患者さんでも、自宅へ帰ると再発することがある。臨床を詰まれた先生方には経験があるはずだ。どうして? 疑問をもった先生がいるはずだ。

再発の原因をどこに見出すかが問題である。次回の来院時に再検査をするだろう。可動域、筋力、症状・・・。ここで可動域再度減少し動きが制限されそれを越える動きをさせると痛みが出る。筋の硬結、トリガーP、いろいろ調べるがいずれも結果である。

可動域やトリガーP、筋力を再検査しこの結果を追いかけていると本質的な原因を見出せずイタチゴッコで抜け出せない。経験ある先生もいるだろう。小生も大いに経験がある。(そんなときはかなりへこむ)

そこで、再発の原因を神経機能異常と捉えると納得する。特に自律神経系の乱れが血流障害、筋肉の過緊張 、神経反射反応の低下といった神経レベルの低下が、各機能の異常をまねき筋骨格系までも異常をきたす。皆さんも経験があるはずだ。

人ごみの中を慎重に車を運転したり、高速道路を150kで走ってみたり、突然の驚愕するような驚きや暗闇で犬に突然吼えたりと予測できない出来事と遭遇したりすると自律神経系が乱れ、心拍数が上がったり、呼吸が速くなったり、冷や汗、鳥肌が出たりとあるはずだ。全て自律神経系の影響である。鳥肌ばかりが症状ではない。筋の過緊張 も症状だ。

前回の写真は、AMCTで治療後の可動域の改善がと痛みが消失した写真であったが、今日は、更に選手に本質的な原因である感情的なストレスをイメージさせ可動域の変化を調べた結果である。イメージをすると改善されたいあた可動域が再度減少する。感情的ストレスをイメージしただけで自律神経系が乱れ筋の過緊張が見られる。内旋外旋時の指の間隔が開く。・・・続く

拳骨 

No 616 心とスポーツ障害・ケガ3

2007-06-20 | PCRT(心身条件反射治療)


セミナープレゼンの準備で不定期になったが、セミナー終了しさて書き込むぞと意気込んでみたが、何となく気だるさが残り元気を使い果たした? 感じがする。

今回は元気の良い先生方が沢山きていただき、昼も夜も議論諤諤で熱い語りが続いたので多少疲れ気味である。いろいろな学びができ感謝する。またお会いできることを楽しみに終了した。お疲れ様。

さて「感情的ストレスがおよぼすスポーツ障害」というタイトルでプレゼンをしたが物理的な準備不足で思わぬトラブルが起こり、時間的な制約がでてきて思うようなプレゼンができなかった。受講生の皆さんにはこの場を借りてお詫び申し上げる。

また、プレゼンで内容の詳細に満足に伝わらなかったことを数回に分けて説明をした。セミナーで動画を見たかたはわかると思うが、感情とケガ、スポーツ障害についての関係がいま一理解しがたい部分があったと思う。これから補足していく。

この2枚の写真は前回の2枚の写真と比較するとはっきりわかる。前回の写真は初検時の治療をする前の写真である。内旋、外旋の可動域が減少している右肩である。
今回の写真は、初検時のAMCT 治療後の写真である。

一回の治療でも右肩の回旋運動の可動域の改善が可能である。通常でればこれで腕を振らせても(シャドーピッチング)痛みは出なくなる。実際、治療後にシャドウピッチングをさせると痛みはない。一般的な治療であればこれで様子を見ようということになる。さて、現場に復帰させると果たして痛みは出ないか?・・・続く

拳骨


No 615 プラスとマイナスの同居的思考

2007-06-19 | PCRT(心身条件反射治療)
週初めは「PCRT(心身条件反射療法)」のセミナーに参加した。8回出ているが毎回進化しているようだ。もっとも「こころ」などは脳の一部を垣間見るようなものなのだろうからわからないことだらけだろう。

まして、感情は一分一秒とて同じではない。常に変化し揺れ動いている。この揺らぎもある意味では必要な揺らぎである。誰しも心の中では社会的な環境、経済、家庭、人間関係では安定した環境や穏やかな感情を望むものであり、理想として追い求めているはずである。

平穏無事、普通、楽しい家庭、家族の健康などなど。この望むものが崩れることがある。崩れると「こころ」に大きな変化が生じる。一般的にはこの変化はマイナス思考の変化である。どうしてマイナス思考になってしまうのか? 不思議である。

ストレスとして認識できるのはマイナスの感情である。しかし、プラスの感情もストレスになっている。ほとんどの人はプラスの感情がストレスとして感じることができない。

例えば、宝くじで1億当たった。どうします。嬉しいはずです。興奮する。ここまではプラスの感情である。さて、この喜びの背景にはどんな感情があるか。1億当ったことが人に知られたくない。どうやって使うか。どこに預けようか。誰かに採られたくない。必ずマイナスの感情がある。

感情の生き物はプラスとマイナスの感情の揺らぎの中で激しく動揺し、時には心地良く揺らぎに身を任せている。プラスにしてもマイナスにしてもその感情に反発すると大きな「こころ」の地震が起きる。ゆりかごのように揺らぎに自然体で身を任せるのも一つの方法かもしれない。

拳骨



No 614 心とスポーツ障害・ケガ2

2007-06-16 | PCRT(心身条件反射治療)


上記の2枚の写真は野球肩(整形外科で診断された診断名)で1年も前から発症し、整形外科で練習量が多いから「使い過ぎ症候群」といわれ練習量を減らすか、しばらく投球を休みリハビリをやりなさいといわれ、1年間リハビリを行っても復帰できない選手である。

簡単な肩関節の内旋、外旋のスクリーニング検査である。基準はないが両手指が内旋外旋ともに触れるのがよしとする。(本来はそんなものはどうでも良い。)可動域の評価にこだわるのであれば、そんなとこを評価してみると良い。

整形外科学的に野球肩を評価すると、上腕二頭筋長頭筋腱の炎症、インピンジメント、棘上筋断裂、ローテータカフの障害などが多いようだ。この選手はボールを投げるときのテイクバックの際の方後面の痛みと、加速期の前面の痛み、フィロースローのときの方全体の鈍痛があった。

一般的なカイロの治療はどんなことをするのか? 脊柱のサブラクセーションを矯正し、個々の筋肉を調整し、肩のモビリゼーション、脳脊髄液? 骨盤? C1? いろいろあると思う。治療後の筋力トレーニングもありかな。

この症例は来週のセミナーで症例報告する症例である。全て報告できるのはセミナーが終わってからになると思う。・・・・続く。

拳骨

No 613 心とスポーツ障害・ケガ

2007-06-15 | PCRT(心身条件反射治療)
心と身体の関係は、社会的には少しづつ認知されてきている。学校や会社でのいじめや自殺なども心の問題がクローズアップされている。もちろん、原因不明の病や難治性の強い病気なども、器質や機能的な側面と心のケアと両面からアプローチされている。

スポーツ界もいち早く「メンタル」という言葉が流行り、プレッシャーに強くなろうと取り組んでいる。その一部として自律神経系訓練法などがある。最近は様々な心の訓練法が出てきている。

現場の指導者は、このメンタル部分の価値をわかっているのかわからないのか知らないが、アマの現場までは全てに浸透しているとはいえないだろう。一部のレベルの選手やチームは取り組んでいるが。メンタルトレーニングの目的は?

メンタルトレーニングを取り組む理由として一番に挙げられるのは「プレシャーに強くなる」ことだろう。ここ大一番で能力を出し切ることができるかどうかである。視点を変えてみると、このメンタル的なコントロールによりプレシャーに強くもなるがスポーツ障害やケガの予防にもなる。

スポーツによる障害やケガはどんな要因でおきるのか? もちろん「これだ」という特定された要因はないだろう。複数の要因が重なり起きることが考えられる。一般的に言われている要因が幾つかある。

練習の強度、頻度、内容、筋力不足、筋肉のアンバランス、フォームが悪い、用具や環境が悪い、柔軟性がない、敏捷性がない・・・など。これらが複数的な重複で障害やケガおきるといわれている。明確にこれだという原因はないようだ。また、外力による急性期のケガ(捻挫、骨折など)はアクシデントと片付けられている。

「心」のアプローチにより臨床的に見てスポーツ障害(Overuse Syndrome)や急性外傷(捻挫、骨折、脱臼)の予防は可能になるだろう。実際、スポーツ障害(Overuse Syndrome)には効果を発揮している。・・・続く

拳骨

NO 611 ボランティア

2007-06-11 | カイロプラクティック


土曜日から昨日の日曜日までは24時間のマラソンボランティアが行われた。今年で3回目の参加である。3回目ということで選手の方にもカイロケアの良さが浸透してきている。

朝から晩まで途切れることなくケアを受ける選手が順番待ちをして頂きありがたい。1時間以上も待たせてしまった選手もいたようだ。大変申し訳ない。これだけ需要が増えてきているので何とかスタッフを増やさないといけない。今後の課題である。

そのスタッフだが、今回参加された先生は少人数で多くの選手を治療することはできなかったが、それなりに丁寧な治療ができ選手の方にも満足されて頂いた。また、先生方の治療技術の向上にも大きな収穫があったはずである。

一人で治療をしていると、どうしても自己の治療のクセがでてくる。いいクセであればいいが、クセというのは「良いクセ」と言うのはないようだ。互いにチェックをしてみると見逃しが多い。

セミナーやボランテァイなど他の先生が集まるこ時に自己の技術をチェックしてもらうことは、大きな進歩につながる。一人で治療を行っていると、いつしか鼻が長くなりついつい自分が上手くなったような勘違いを起す。

時々、伸びた鼻をへし折ってもらうと、自己の技術のレベルが再認識できる。そんなことも含めてボランティアやセミナーに参加することは大きな意味がある。

今回はあいにく天気が悪く、雷雨の中、狭いブースの中で、中には濡れながら治療を行って頂いた先生もいた。ありがたいことである。参加された先生方にお礼を申し上げる。土曜日の晩に2ヶ月前のオロナミンを差し入れしていただいたK先生有難うございまいました。2ヶ月前のオロナミンを呑んでもお腹を壊しませんでした。元気が出ました。(笑)

拳骨