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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

NO 1088 身体との会話54

2010-12-22 | AMCT治療
先日の心身条件反射療法の研究会で今年最後のセミナーが終了した。AMもそうだが、毎回、セミナーに参加することによって普段気付かないことが気づく。気づくか、気付かないかは本人次第だが・・・

セミナーにでて、講師から何かを教えてもらう姿勢と講師の話、ベテランの先生あるいは同僚の先生からなんでもいいから盗んでやろう。この違いの姿勢は大きく左右する。何事も本人次第ということだ。

心身条件反射療法研究会でプレゼンの機会を得たので、潜在意識に絡んだ症例報告をさせて頂いた。少し紹介する。
NHKの番組で面白かった。脳科学の進歩で顕在意識と潜在意識のメカニズムが少しづつ解明してきている。

「人間が持つと言われる不思議な能力「第六感」。第六感は、勘、直感、霊感、インスピレーションなどとも呼ばれる。この中で心理学・脳科学の分野で特に注目されているのが「直感」だ。
ひよこの雛のオスメスを判定する「初生雛鑑別士」は、直感を使う職業として知られている。オスメスの判定をする際に、肛門の突起を目印にするものの、非常にわかりにくい例が多く、
しかもわずか0.5秒という短時間で判定する必要がある。こうした時、多くの鑑別士は自分が何を根拠に判定しているのか明確には答えられず、直感で判断しているとしかいいようがないというのだ。様々な研究の結果、実は鑑別士は、雛の大きさや皮膚の感触、など様々な情報を一瞬のうちに判断して、オスメスを見分けていることがわかってきた。
こうした膨大な情報を無意識に処理して判断を下すということは、実は私たち普通の人間でも日常的に行っている。ご飯を食べる時や歩くときなど常に周囲の膨大な情報を無意識のうちに処理して判断しているのだ。いわば意識的な決定は、水面に出た氷山の一角、無意識は水面下の巨大な氷塊にたとえることができる。
また私たちが好き嫌いを意識的に決定する際、決定前から「無意識の選択」と呼ばれるプロセスが働いていることも確認されている。2種類の写真のうち好きな方を選んでもらう実験を行ったところ、意識的な決定を行う前に、無意識のうちに視線が一方の写真に傾くことが確かめられた。
さらに「直感が当たる」という時の心理的プロセスもわかってきた。訓練によって直感があたりやすくなる場合、常にそのことを気にかけていると関連する情報を無意識にとらえて問題解決に結びつく場合などだ。さらにチームスポーツの場合は、試合後、結果にあわせて「直感の書き換え」を行う場合もあることが明らかになってきた。
人間の不思議な能力「第六感」=「直感」の不思議な世界に迫る。」NHKサイエンスZEROより

理屈は意識である。その意識はたった1%に過ぎないそうだ。99%は無意識、つまり「直感」らしい。理屈では説明できないことが、我々の日常でも多々ある。また、この直感力は特別な人だけが備わっているわけでもない。誰でも備わっている物である。唯単に気付かないだけである。

前回の可塑性の話でも同様に、直感力やフィードフォワード・メカニズムの働きには、過去の経験や知識などの情報量が多ければ多いほど働きが高度にに機能する。多くの情報は短期的、長期的に細胞の中で保存され想起されものもあれば想起しないものもある。

一度、覚えた自転車の乗り方は、誰も「乗り方理論」などと理屈でのる人はいない。小さい頃に覚えた「身体感覚」は、その後使わなくてもすぐに想起する。10年も乗らない自転車でも30分も練習すればすぐに乗れるようになる。これも可塑性や直感力というものである。普段は想起されない情報が、ある一定の条件下で連想ゲームのように次から次と情報が連鎖的に早期される。

アイソレーションTも、腕が使えなくても、イメージだけで反応しても不思議ではない。脳の可塑性がもたらす現象として反応すると推測できる。意識では見えないものも潜在意識ではみることが可能である。


2011年2月6日(日)第5回ANJ臨床研究開開催決定

詳細は後日

拳骨



NO 1087 身体との会話53

2010-12-07 | AMCT治療
前回にフィードフォワード・メカニズムの話を簡単にした。身体運動時には四肢の作動筋より先に脊柱のの深部筋が先に作動し、身体を安定させてから四肢の運動を司る筋肉が作動する順序である。アイソレーションテストはこのメカニズムが作動していることが推測できる。

フィードフォワードメカニズムは中枢型の働きが大きく作用し機能している考えられる。中枢型の情報集収は五感である。五感からの情報は中枢型で処理されて抹消の効果器へ出力される。これによって抹消の四肢の動きが成立する。

話は飛ぶが、脳の可塑性が注目されている。前回のセミナーでも、少し触れたが「バンジャビの新仮設」では「単一の外傷や累積された外傷が、靭帯の不全損傷を引き起こし、機械的固有受容器に記憶される」という件がある。これは、かそせいを言っているのだろうと解釈できる。

脳の可塑性はある程度解明できていて、慢性的な痛みは可塑性が関与しているともいわれておる。また、「幻視痛」というのがある。腕がなくても、ない腕が痛くなる。これも脳の可塑性の影響である。この可塑性は良いことも、悪いことも関係なく歪みを生じさせる。

反復された情報は脳に強固に可塑性(情報の歪み)を生じさせてしまう。これを逆手にとることもできる。逆手にとって情報の切り替えができる。この手法も面白い。脳の柔軟性を利用した手法である。情報の切り替えをするときに何かきっかけがあると切り替えがスムーズに行く。

記憶力のいい人は、記憶するときにただ単に単語暗記するのではなく、いくつかの条件と一緒に単号を結びつけて記憶する。そうすると単に単語を暗記するより、長期的に記憶している。みなさんも覚えがあるはずである。過去のイベントに重なる日時は覚えているはずである。強烈なイベントほど記憶に残っている物である。

この条件を振動刺激、すなわち周波数で情報を入力することは神経細胞に強烈な刺激情報として伝えることができる。慢性的な痛みでも好きなことや、興味を示すものに夢中になっているときは痛みは忘れている経験はあると思う。これは、傷み情報より脳が興味を示すもの、あるいは集中するものによって、傷み情報は一時遮断されるのである。

情報源が一つのときは、その一つの集中するが、そこへ先の情報より興味をそそる情報が入ってkるうと、先の情報より、興味をそそる情報に奪われてしまう減少である。そのため先の情報源は遮断されて痛み情報が一時的にストップして痛みを忘れてしまう。

この、興味を示す情報源(きっかけ)として振動刺激もその一つと考えることができるだろう。振動刺激(周波数)はキーワードになる。

拳骨