木更津で整体、カイロで肩こり、腰痛、スポーツ障害の自然療法の専門家が施術するCCRKです

【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 1022 矯正へのこだわり1

2009-09-30 | カイロプラクティック
昨日、紹介した「「理解する」研究>道具使用の脳内表現」ご覧頂けたでしょうか。

言わんとすることはわかったと思います。

感性や感触とはこれも「脳」レベルの問題で磨かれるもので、理屈ではないということです。道具を使いこなすには理屈より「脳」の学習といったほうがいいだろう。何度も繰り返し反復することで学習します。そのときの学習は「五感」です。

「五感」? 治療に「五感」が必要なのか? 一般的に視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚を言うが、生理学的に分けると特殊感覚、体性感覚、内臓感覚の3つにに分けられるが、ここでは一般的な五感で解釈してよい。

感覚は「効果器」が作動して中枢系に情報が送られる。その情報を処理して思考や行動が遂行される。

治療においては患者様の身体を診るのに問診や視診などで情報を得て診断、治療と進めていく。その情報を得る手段として科学的な検査器具を使うのか、施術者の五感を使うのかここが西洋医学と代替医療の大きな違いである。

もちろん連係して代替医療も西洋の科学的な検査法を参考にすることは大切である。もっとも大切なのはこの検査の段階で何を診るか、何を検査で見つけ出すか、結果を見つけ出すのか、原因を見つけ出すのか? ここを明確にすることが大切である。

西洋医学は症状が発症したときに身体でどのようは病理が起きているかを診るのが得意分野である。その結果をみて「結果=原因」というように結果原因説になる。

代替医療が西洋医学と同じような見方で患者様を診ていたのでは代替医療の得意分野がなくなってしまう。代替医療は機能疾患を診るべきである。病理疾患を診るべきでない。

勘違いをしては困る。病理の中には必ず機能異常がある。病理を診ては問題になるが機能異常を診るのは問題にならない。患者様との同意のものとは必須のことであるが。



No 1021 道具は手の一部か?

2009-09-29 | カイロプラクティック
カイロプラクティックは手技療法である。

その他代替医療の大部分は「手技」を使うことが特徴である。

多くの手技療法家はその手技を自身の「手」を意味している。

自身の手を使わない手技療法は「手技にあらず」とまで言い切る先生方がいる。

哲学的になるが手を使う手段を手技療法というのか?  

あるいは、施術者が道具を使って治療することも手技療法というのか?

同じ施術でも分かれるところである。


イチロー選手のバッティングを見ていると天性の職人的なものを感じる。小生以外の方も同意見だろう。これには異存はないはずである。

バットという道具を自分の手の一部にして使い分ける技術は天性のものもあるが、それを自在に操るには努力が必要である。

ある番組でイチロー選手が印象的なこと語っていた。

「バットにボールが触れた(当たった)瞬間、バットをで触れていると感じてはいない。自分の手に触れている感触だ。」

バットを自身の手の一部分として感じている。

「人馬一体」問い言葉がる。まさに、イチロー選手はバットと人を一体と感じてバットをコントロールしている。


話はカイロプラクティックの話に戻す。

伝統的なカイロプラクティックは手技はあくまで「自身の手」にこだわる先生方が多い。

特に日本人は手に対するこだわりが強いようだ。

日本人は思考も手も器用に使いこなす人種である。いいことである。

小生も頭は起用ではないが手先の器用さはあると思っている。

小学生から図工、図画が得意で何度か賞状を頂いたことがある。


カイロプラクティックのテクニックのなかでもガンステッドやディバーシファイドファイドのテクニックを使っていると手技療法の魅力を感じることは事実である。

アジャストの感覚は患者様も施術者も何ともいえない感触である。患者様も「ボキッ」と音がするとすっきりする。音がしないと消化不良を起こしたような気分になる。一種の儀式みたいにも感じる。

さて、AMIを使うと手技ではないという意見が聞こえる。Drファーも同様の意見や「AMIの刺激で骨が動くのか?」といった疑問に応えるため医学部の実験室を借りて研究をした。その結果は・・・セミナーでのAMリサーチで既に報告されている。

AMIを使うことで手技へのこだわりがなくなったかというとそうでもない。AMIを人馬一体のごとく使いこなすのもそれなりの努力が要る。たやすものではない。

ましてイチロー選手のように手の一部として感触を得るまでは時間がかかるかもしれない。

しかし、脳は道具を身体の一部として感じていることは研究の結果わかっていることである。

使いこなす施術者がそのことを理解しているか、いないかを知りえることはAMを使いこなす上で重要なことである。

その実験結果が報告されている。


システム脳科学研究グループ 道具使用の脳内表現

拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ


No 1020 野球肘3

2009-09-15 | スポーツ障害



以前紹介した野球肘の患者さん。

下のレントゲン写真が骨癒合した画像

当初、整形外科で受診し肘を使う運動は3ヶ月間は禁止されていた。

CCRKに来院下のは受傷後3週間たってからである。1,2回の治療後、身体の全体的な調子をみて投球を再開させた。

その後、約1ヶ月(受傷後2か月)順調に回復し練習メニューも他の選手と同じに消化させている。最近、再度レントゲン検査を行い骨癒合の状態を確認した。

特別過剰な仮骨の発生も無く正常は癒合を確認できた。

初検時にあった肘関節の伸展障害も無く全快である。


スポーツ選手はスポーツができないことはかなりのストレスになる。好きなことができないのは辛い。大人も子供も同じである。

この選手は多少の投球制限はしたものの練習はほぼ同じメニューで消化させた。

離断性骨軟骨炎は結果であり原因ではない。

西洋医学的にみると骨折の治療のみで終わってしまうが、骨折の治療と原因を分けて同時進行で治療を進めていくことが大切である。

原因が解決しないと再発する可能性は大である。骨折はじわじわと進行し限界に達すると急激な激痛とともに骨折が確認される。

小児の骨折は外傷以外は骨軟骨に影響が出ることが多い。関節の周辺の靭帯より軟骨のほうが力学的に弱いらしい。よって、骨軟骨の障害が発生する。

関節に力学的な問題がでるのは機械的に考えると「フォーム(動き)」に目を向ける。動きは関節に依存する。関節が硬いともいえなくも無い。

対策として柔軟性の向上のためストレッチング、あるいはフォームの矯正などして予防を行う。ここまでが一般的な機械論的な考えかたである。


さて、ここからがアクティベータ・メソッドの本質的な捉え方である。やはり、構造の問題は構造を構成する各機関の協調性がかけると筋骨格系に影響がでる。

その大元は神経機能である。中枢系と末梢系の連係機能が欠けると各系の乱れが生じる。この乱れは筋骨格系だけでなくその他の機能も影響する。

中枢系の乱れは反射系の機能低下も起こる。運動にはこの反射系の機能低下は致命的といってよい。相反神経も機能せず共縮がおき関節もかたくなる。

当然フォームに問題がでる。知らず知らずのうちにフォームが乱れるが、指導者は乱れたフォームは指摘してくれるがどうしたら直るかわからない。動きは指導してくれるが選手はなかなか直らない。

直る、直らないは選手が動きを意識して矯正するしかないのだが、動きの命令系である神経系が改善しないと動きも改善しない。

反射機能は中枢系でも脊髄レベルの無意識の問題だが脳の意識的な関与でも脊髄レベルの反射機能に大きな影響力を持つ。

意識的、無意識的な心理的な感情は脳の関与である。脳の関与は反射機能の乱れをつくり運動機能に顕著に現れる。

反射機能の乱れを改善するには縦系、横系の神経への刺激が重要である。適切な振動刺激は中枢系、末梢系を含めた低下した神経機能を賦活化させ改善させる働きがある。

AMのすばらしいとこは上記のような神経への働きかけが誰がやっても、同じ評価で簡単にできることであり、更にいつ「矯正すべきか、どこを矯正すべきか、矯正しないか」が客観的に判断でき患者さんのリスクが少ないところである。

拳骨


ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ






No 1019 写真やじゃあるめえし

2009-09-03 | カイロプラクティック
長崎大学医学部創薬科学講座の池田正行教授は、自身のウェヴサイトでこういう警笛を鳴らしています。

  写真屋じゃあるめえし
  まかり間違っても画像を直そうと思うなよ 
  せめて病気を治してくれ
  そしてできれば病人を治してくれ


腰痛ガイドブック:根拠に基づく治療戦略 長谷川淳史著 春秋社


名言ですね。

拳骨

No 1018 筋トレの弊害

2009-09-01 | スポーツ障害
先日、空手の大会で救護係りを務めた。その合間にAM治療のボランティアをした。

ここでの興味深い選手の症状を見つけた。この選手の症状は右肩の痛みと小胸筋、大胸筋、上腕三頭筋などの上肢の筋肉痛が主である。

この選手は高校生でも全国トップの選手で今度、国体、世界選手権大会とビックイベントに出場する予定である。

インターハイが終わり、次のイベントまでに筋トレを行いパワーアップを目的に筋トレを行ったらしい。

その後の筋肉痛は当たり前のように思っていたが、どうしてもからだの切れが戻らない。重い。突き、蹴りのスピードがない。

これまでこのような症状はたびたびあり、いつの間にか消えていたので今回もいつの間にか改善させると思っていがあまりにも時間がかかり切れが戻らない。

「共縮」現象が起きている。この場合は心理的な要因でも否定できないがそれより筋トレを行ったことによる生理現象で「共縮」が起きていた。

筋トレでも特にフリーウエイトを使ったトレーニングは主動筋と拮抗筋を同時収縮させる。同時収縮によってエキセントリックな収縮とコンセントリックな収縮を起こさせて負荷をかけている。

この筋収縮は意図的な「共縮」現象を引き起こさせていると考えられる。そこで筋トレをした後に、ストレッチングだけで終わってしまうと問題が生じる。

このままの状態にしておくと「共縮」が起きたままでからだの切れがなくなってしまう。これを解消するトレーニングを行う。

筋トレを行った後は種目の特性を生かした動作をスピードをつけて行うことによって「共縮」は解消される。できれば左右対称、上下対象の動作を交えた関節動作をスピードをつけて行う。

どの競技にも共通して効果があるトレーニングはランニング系のトレーニングが効果がある。


拳骨

ポチおね
↓  ↓
にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ