先日の大地震99年ぶりと言うことで、沖縄県民盛り上がったと思いますが、
ワシの母親「生まれて初めて、怖かったさー」などとほざきおるのでとっさに
嘘つきと思ったが、大正11年生まれなのでまだ88歳。嘘ではなかった。
人によってはその人の子供時代があったなど、想像しにくい人物がいますが、
マリオ保育園生・トミーの小学生ランドセル・新生児のチャーリーなど。
想像しにくい事はなはだしいが、想像すると面白い事も事実。
皆さんも先輩、両親などネタは尽きぬと思ますよ。トライしてね。
齢を重ねていけば自己認識と、客観的な自分の微妙なズレが生じてくる
ものですが、これもそんな感じの話。
わしら、ボランテァで孤児院など回っておったのだが、会場が停電になってしまって、立ち往生したことがあった。電気が無ければ、どうしょうもないエレキバンド、照明まで落ちてしまえばその他の出し物(手品、寸劇など)をお届けできない状況で、グループのメンバーに動揺が走る。
普段は会のまとめ役、リーダーとして現役引退し、後方支援に回って穏やかな微笑みの人のA藤会長がこの状況を打破すべく立ちあがった。暗闇の中、ロウソクの準備と、小道具箱から古びた何かを取り出し、子供たちの前でスタンバイ。
A藤会長、若かりし頃、芸達者で知られ、ありとあらゆる芸事に通じていたとの事を後日知ったのだが、引退後、お年をメサレ、お太りになり、ハッキリ言って人相も怖い部類の面相。
はっきりいって、スターウォーズのなまずみたいな奴にそっくりで~す。
薄暗い会場を蝋燭の仄かな明かり、中心に腰掛けるは我らがA藤会長。その周りを半円を描くように車座に座る孤児の面々。それぞれの顔は蝋燭の陰で不気味に、乱歩の世界を再現したかのよう。これから何が始まるのかしら、誰も想像できない。
「ごんばんわ~ぐぐ、ボク、けんちゃん~」しわがれ声でショ-が始まる。A藤会長の十八番(後で本人が言った)の腹話術「けんちゃんショー」のご開帳。
見れば、けんちゃん人形、使い古され、あっちこっち傷だらけ、おまけにハナもげ、無表情な腹話術人形が死ぬほど怖い人相へと変化したとんでもない代物、本当に死ぬほど怖い。
その怪物をアヤツルは更に蝋燭の光にゆらぐ怪物。ダブル怪物の地獄のけんちゃんショーは、その場にいた子供たちを恐怖のどん底に突き落とし、もう止まらない。いや、ますますその度合いを加速する。A藤よ、自信は愛の勘違い。昔のケンチャンはもういない。
「じぇんしえ~い、ごわいよ~」 「うえ~ん」 会場は子供たちの泣き声で満たされ、さすがのA藤会長、芸が受けてないどころか、怖がられていることに気づき、終了。
昔は良かったな~とA藤会長の ぼやき&つぶやき
時の流れに身を寄せて~ BY テレサテン
時の流れに流された~ BYチャーリー