LOVE&DESIRE

沖縄で頑張る爺バンドのブログだったがいつの間にか爺の独り言(涙)。

天井桟敷殺人事件3・容疑者たち

2014-11-06 16:12:17 | ブログ

 「で、どこまで判ったのか?」いら立ちを隠そうともせず、池田警部補がふたりの刑事に操作の進展状況の報告を求める。オスカル刑事がすかさず答える。

「はい、主にガイシャ者マリリンの交友関係、天井桟敷の常連客、など考えられる全てに関連のある人物を対象に、聞き込みを行いました。まず、痴情のもつれですが、ガイ者マリリンには恋人リリーチャンがおります。最近はリリーチャンの両親、安田夫妻の交際反対にあい、付き合いは上手くいってなかったことが確認されております。親孝行なリリーチャンは親の言葉に従い、マリリンからの誘い、まあ、これはイエス、ノー枕でやり取りしておったらしいのですが、絶対にイエス面が出ないように、中に鉛を仕込んでノーだけしかでないよう細工してありました。従って、マリリンから恨まれることはあってもマリリンを殺害する動機はありません。次に利便屋の親爺ですが、これも台風時にマリリンを連れだして怖がらせたり、イジワルで汁のこぼれた小龍包を食わせたりしたらしいですが、安田夫妻、リリーチャンと同様、マリリンに恨まれこそすれ殺害の動機はありません」

「あ~もっと、怪しい奴、いないの~ほんまに~」

「それなら、黒蜥蜴・・・あ、間違った、紅しょうが、これは医学に詳しく・・・」

「そいつや、そいつや、名前だけで判るわ~、絶対間違いあらへん」

「警部補、何か恨みでも?」「けけっ、そんなことあらへん、あ~どうでもいいから、はよ解決せんかい」

 その後、容疑者リストに挙がったもの=歯医者安里・うちま・孝ちゃん・ターミー・ジェニーなど多数。しかし、全員、アリバイがあり事件は迷宮入りかと思われた。しかし、オスカル刑事&チビデカのコンビは「真相は死体に聞けBYホレイショーCSI」の教えに従いモルグでの司法解剖に事件解決の最後の望みを託す。

続く

あ~しつこいね。次回で最終回の予定デス。


天井桟敷殺人事件2・刑事と奇妙な死体

2014-11-06 13:49:28 | ブログ

 沖縄県警が現場に派遣したのは、やり手で知られるオスカル刑事とチビデカのふたりであった。長身で男前のオスカル刑事の凛とした職質の的確さや、事件を推理する能力は日本の警察内においてトップクラスである。対照的にチビデカは身長150センチ以下の小柄で、全体的にミニサイズ。得意な聞き込みは、ねちっこくて同時に相手を苛立たせるしつこさが売りである。県警内部ではデカチビコンビと愛情をこめて公然と呼ばれる。

 現場になった天井桟敷前には栄町の住人、通行人がやじ馬となって群れており、どの顔も好奇心、恐怖心に満ちており、規制線が引かれた関係上、ラインの外側から遠巻きに覗きこむことしか出来ないが誰も立ち去るものは居ない。この騒ぎに参加しなかった者はひとり「自分探しの旅」に旅立った潤旬庵のカーミー大将だけ。

 一足先に現場に到着した鑑識に目線で合図しながら、オスカル刑事が発した第一声は「ねぇ、よっちゃん、これって密室殺人だよね」「そう、第一発見者のともさんがカギを開けて死体を発見するまで室内は被害者のみ在室し、裏口とか窓とか無いしね。おまけに鍵は外側からでないと施錠できないタイプだし」「と言う事は犯人が施錠したって事?」「たぶんね」

 赤いドアを開け入室すると、薄暗い中、鑑識の作業が行われている。打ちっぱなしのそっけない壁、何席かのソファと天井には小さな照明器具が設置されている。店の一番奥にステンレス製のカウンターがあって、そこに寄り掛かるように、こちら向きにカウンター席のスツールに浅く腰掛けるようにして、奇妙にも右手を斜めに上げたままの死体が存在する。ふたりの刑事に気が付いた鑑識のドクターハッチーが手招きしながら、鑑識用の青い光の懐中電灯を死体に当てながら「やあ、おふたりさん、この死体、死因が判らないんだよ、絞殺でもないし、出血は一切ないし。でも脈は無いし、体温も確実に下がっているから死んでいるのは確実だけどね」

 説明を聞きながらオスカル刑事が死体の詳しい状況を確認していく。右手を上げたように見えたのは細いロープで手首を縛り、天井付近に固定してあった事実と、左手にも同じような細工をしたが死体の重みでロープが切れ落ちてしまった事。もし、犯人の思惑通りのままで死体があったならば、それは天に羽ばたこうとする鳥のような姿であっただろうと。ああ、これ知っている・・・なんだったっけ?。思考を中断するようにチビデカが声を上げる。

「ねえ、聖子ちゃん、この死体、悪いけど笑っちゃうと思わない?スカートみたいなパンツに黒縁レンズ無しメガネ、頭は5分刈り金髪、なによりも薄目を開けて薄ら笑いの表情で死んでいるし」

「わはは~よっちゃん、それを言ったら駄目よ~駄目、駄目」そばに居る鑑識のドクターハッチーもつられて「うわはは~君たちもそう思う?実はわしも同じ事考えて、笑いそうになったが我慢してました~」「うわ、やっぱり」「ぎゃはははは~」全員基地外の如く2分間笑い転げ、過呼吸寸前で犯人の意図に気が付いたオスカル刑事、

「これ、羊たちの沈黙でハンニバルが移送中に脱獄し、逃走前に看守に行った天使の死体のシーンのパクリだわ。犯人は相当な映画マニアね」

続く


ルフージュと末広

2014-11-06 08:53:59 | ブログ

満席で諦めるも「今、席空きました」との忍マスターのお誘いで久しぶりのルフージュ。

Img_0238

泡盛「いりおもて」とお替りに「国華」。フードは悩んだ末に

鴨のガランティーヌ・550円

Img_0239

鴨肉でレバーを包輪切りにしたもの。外側の白い部分の脂身が美味かった。

今回は少し早目の移動。これまた久しぶりに末広へ。

Img_0241

見たら食いたくなりますミートパイ。

Img_0243

ひよこ豆のチリトマトソース煮込み・600円。西部劇を思いつつ完食。

Img_0244

白身魚とポテトのグラタン・600円。ほくほく熱々で幸せ。末広、開店時間を早めるかもとの事。酒+肴の世界と酒+お食事の世界も楽しめるようになれば好いね。

レモンチューハイで打ち上げ間際、久茂地方面から三木さん、ご来店。しばし話し込み、まっすぐ帰宅。ぎっくり腰の余韻が残る夜でした。

よんでくれてありがとうございます。