「で、どこまで判ったのか?」いら立ちを隠そうともせず、池田警部補がふたりの刑事に操作の進展状況の報告を求める。オスカル刑事がすかさず答える。
「はい、主にガイシャ者マリリンの交友関係、天井桟敷の常連客、など考えられる全てに関連のある人物を対象に、聞き込みを行いました。まず、痴情のもつれですが、ガイ者マリリンには恋人リリーチャンがおります。最近はリリーチャンの両親、安田夫妻の交際反対にあい、付き合いは上手くいってなかったことが確認されております。親孝行なリリーチャンは親の言葉に従い、マリリンからの誘い、まあ、これはイエス、ノー枕でやり取りしておったらしいのですが、絶対にイエス面が出ないように、中に鉛を仕込んでノーだけしかでないよう細工してありました。従って、マリリンから恨まれることはあってもマリリンを殺害する動機はありません。次に利便屋の親爺ですが、これも台風時にマリリンを連れだして怖がらせたり、イジワルで汁のこぼれた小龍包を食わせたりしたらしいですが、安田夫妻、リリーチャンと同様、マリリンに恨まれこそすれ殺害の動機はありません」
「あ~もっと、怪しい奴、いないの~ほんまに~」
「それなら、黒蜥蜴・・・あ、間違った、紅しょうが、これは医学に詳しく・・・」
「そいつや、そいつや、名前だけで判るわ~、絶対間違いあらへん」
「警部補、何か恨みでも?」「けけっ、そんなことあらへん、あ~どうでもいいから、はよ解決せんかい」
その後、容疑者リストに挙がったもの=歯医者安里・うちま・孝ちゃん・ターミー・ジェニーなど多数。しかし、全員、アリバイがあり事件は迷宮入りかと思われた。しかし、オスカル刑事&チビデカのコンビは「真相は死体に聞けBYホレイショーCSI」の教えに従いモルグでの司法解剖に事件解決の最後の望みを託す。
続く
あ~しつこいね。次回で最終回の予定デス。