退屈なので昔話。
バンマス・マサキとたっちゅー先輩の職場訪問。今は無きVF(牧港)ダンスクラブに行った。そしたら入口付近で「あの~ご一緒に入ってもいいですか?」と女の声。振り返り見れば化物。ガマガエルがおさげしてメルヘンチックな花柄プリントな超デブ。一瞬でこれは危険だ関わり合いは避けるべしと俺の本能が緊急赤ランプ&警告音で強く「危険が危ない」と知らせるが、能天気なバンマス・マサキ「別に入店するぐらいならいいよ」とあっさり。入店して別々の席なら問題ないと思ったが、入店後もわし等からくっ付いて離れない。4人掛けでマサキと向かい合い、隣の席にはガマちゃん(泣く)。そしたら奴は俺にぐいぐい迫り、どこから?お名前は?これから一緒ね、とか言いつつデカい尻をぐいぐい押しつける。げ、圧死するとヘルプ視線をマサキに送るが全然気が付かないと言うか、にやにや笑うのね。自分で解決しろ光線。あ、汚いな~あんたのせいじゃん。
さすがに逃げ道を、ゲルニ(バンド用語で逃げるの意味)の天才俺はとっさに「あ、僕たちはバンドマンで次のステージから演奏する」と嘘付きます。タイミングよく休憩に入り、こちらに挨拶に来たたっちゅー先輩、ガマちゃん見て一瞬仰け反るが平静なふりは大人ね。たっちゅー先輩に耳打ち「見た通りのヤバさだから次のステージ参加させて下さいお願いです」「OK」持つべきは先輩ね。
「じゃあ、演奏するから」「終わったらで必ず戻って来てね」「OK」「名前は?」・・・・1秒後「たっちゅーです」とっさに付いた嘘が後で笑える悲劇の序章となる(大笑い)
わし等の計画はこうだ。バンマス・マサキがギター、俺がパーカッション。で演奏して途中チークタイムで照明が落ちるから、その隙にバックステージから逃走するです。演奏中、従兄のお兄さんがワルツでクルクル回りながら登場するハプニングがあり腰砕けになるが、いよいよチークタイム突入で計画通りに逃走完了。店の出口、あ、入り口でもある安全地帯でこっそり様子見するバンドマン2名。ガマちゃんに見つかったら死なされる?死ぬ?怖いもの見たさで足が震えるね。
チークタイムが終わりホールに照明が戻ると、嗚呼、引田天功か?、カッパーか?ステージ上の2名忽然と姿をけし、ホールのど真ん中で仁王立ちはガマちゃん。しばらくは状況が呑み込めず固まったままだが、10秒後、いきなり「たっちゅーあああ、たっちゅーはどこ~?」と大声で叫ぶ。ステージ上、ほぼ真正面でガマちゃんと向かい合う、たっちゅー先輩、目が点、口は半開き。(俺はここに居るがたっちゅーは何処?じゃあ、俺は誰?意味がわからん)。目撃者2名、笑いすぎて足が立たない、その場でうずくまり声を出さないよう笑うね、だって、見つかったら死なされるから恐怖。頭の一部でかろうじて正気を保ちつつ、よろける様に逃走。
後日、たっちゅー先輩「お前、あの後大変だったよ、暴れたり叫んだり大騒動」「バンマス・マサキが悪いです」「お前が悪い」「御免なさい、お詫びにビール御馳走します」「OK]
持つべきは単純、もとい、優しい先輩ですね。

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