イブキノエンドウ(伊吹ノ豌豆)はマメ科の花で,ヨーロッパ原産の牧草です.多年生草本です.開花はヤハズエンドウより,1ヶ月程遅く,写真は伊吹山岐阜県側で6月に撮ったものです.花色はヤハズエンドウより濃紫色です.この花の来歴は,16世紀後半,織田信長が宣教師に命じて伊吹山に薬草園を開設した際,牧草の種子が紛れ込んで,伊吹山に自生したものと言われています,現在イフカモジグサ,キバナノレンリソウ,イブキノエンドウの自生地が伊吹山に限られ,いずれも牧草であることから,当時の記録と合致しております.ただし当時の薬草園の場所は不明です.
アキノキリンソウ(秋ノ麒麟草)はキク科の花で,日本,ユーラシア大陸に広く分布し,日当たりのよい山地に自生する薬用植物です.伊吹山にはあちこちに見られますが,写真は今年9月山頂の東遊歩道で撮ったものです.和名の由来は秋に咲くキリンソウです.