クモキリソウ(蜘蛛切草)はラン科の花で,日本各地に分布し,山野に自生する植物です,学名はLiparis kumokiri Maekで,liparisがliparos(輝く),kumokiri(蜘蛛切の)ことから,蜘蛛切の,葉が光沢のある植物の意.和名は花姿が名刀蜘蛛切丸に足を切り落とされた蜘蛛に見立てたことによる.花期は7月,場所は伊吹山頂上部.
エンレイソウ(延齢草)はユリ科の花で,別名立葵,有毒植物,薬用植物です.北海道から九州まで広く分布し,樹林下に自生する多年生草本です.学名はTrillium smallii Maxim.で,trilliumがtri(3)で花被が3枚の花弁に見えること, smallii(J.K.Small)のことから,Small氏に因み,花被が3枚の花弁に見える植物の意.和名は寿命を延ばす草に由来します.花期は5月下旬,場所は山頂中央歩道.
キオン(黄苑)はキク科の花で,日本を含む東アジア,ヨーロッパ,シベリアに分布し,日当たりの良い山野に自生する多年生草本です.学名はSenecio nemorensis L.で,senecioがラテン語senex(老人), nemorensis(森林性の)のことから,森林に生え,そう果の頂部に白冠毛(老人の毛)のある植物の意.和名は黄色のシオンのこと.花期は9月,場所は西遊歩道.