ソバナ(蕎麦菜)はキキョウ科の花で,日本では北海道を除く全国各地,中国,朝鮮半島に分布し,山地の日当たり良い所に自生する多年生草本です.学名はAdenophora remotiflora (Sibold et Zucc.)Miq.で,adenophoraがadenos(腺)とphoreo(有する)の2語よりなり,乳腺を有するの意味,remotiflora(まばらに花をつける)のことから,まばらに花をつけ,株全体に乳腺を有する植物のこと.和名は葉が柔らかいことによる.花期は8月,場所は伊吹山山頂部.ツリガネニンジンと良く似ているが,ソバナ(雌蘂花片とほぼ同じ,鐘状花で先が少し開く,葉互生),ツリガネニンジン(雌蘂超出,鐘状花で先が萎む,葉4枚輪生)で区別できる.