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二次創作
宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー
第十八話
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「ハイニ。空間魚雷、全門装填。」
「まずは、横に扇状に発射、発射後、更に全門装填、今度は縦に扇状発射だ。」
「発射後、急速潜航、着弾後、元の深度に浮上、浮上した後、小判鮫を切り離す。」
「小判鮫は、陽動を。」
「そして、一番、二番にデコイ装填、残り三番から六番に亜空間魚雷装填せよ。」
「そこからが勝負だ。」
「アイサー。」
「真面(ほんき)の戦闘って云ったところですな。」
「うむ。そうせざる終えない。」
「亜空間潜望鏡を覗いて見な。」
フラーケンは、そこまで指示を出すと、副長のハイニに、亜空間潜望鏡を覗かせた。
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「……真面か。」
「こりゃ厄介な相手ですな。」
「小惑星クラスの戦闘艦とは、敵も必死ってとこっスね。」
「ああ。だが、総統の艦隊が接近している。」
「楽しもうぜ。ハイニ。」
「勿論ですとも。キャプテン。」
フラーケンとハイニは、拳を突き合わせ、勝利を祈った。
「よし。」
「はじめるとするか。」
「魚雷!全門発射ッーーー!」
フラーケンの命令と同時に斉射された6本の空間魚雷は、横に扇状に拡がりゴルバへと突き進む。
間髪入れずに次の魚雷が装填され、発射された。
横に扇状に拡がる6本の魚雷、それを追いかけるように縦に扇状に拡がる6本の魚雷。
計12本の魚雷は惑星要塞ゴルバを呑み込む勢いで、襲い掛かる。
「操舵士!急速潜航、亜空間深度600度!」
「潜航後、機関停止、無音浮上、現亜空間深度400度まで!」
「急げ!」
「アイサー!急速潜航、深度600度!」
「深度600に到達、機関停止!無音浮上開始ッ!」
「砲雷士!一番、二番にデコイ装填!」
「続いて、三番から六番、亜空間魚雷装填!」
「亜空間深度400度に到達と同時にデコイ発射せよ!」
矢継ぎ早に指示を飛ばすフラーケンの期待に応える各クルーたち。
フラーケンはデコイ発射と同時に今度は、牽引した"小判鮫"FS型宙雷艇を切り離す。
「宙雷艇、三艇を切り離し、各個に陽動に入りました!」
「微弱ながら、探索機に反応!前方より、総統、率いる艦隊急接近!」
「うむ。」
「馬鹿デカイ奴の動きは?」
「…デコイに喰いつきません!」
「微動たりともしません!」
「ン!?」
「キャプテン!総統の艦隊の後方に未確認の機影をキャッチ!!」
「このガス雲の影響と未確認の機体から機体を包むようにパルス状のステルス幕を発生しているようで、数は分かりません!」
「かなりの機体数だと思います!」
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「なるほど。」
「援軍が接近していたから奴は、微動たりともしなかった…。」
「いや、違う!奴にとっては俺たちは、雑魚程度の存在。」
「端なっから俺の俺たちの存在は、奴に取って問題外の存在。」
「デスラー総統率いる艦隊の殲滅しか頭に無い……。」
フラーケンは腐に落ちない様子であった。
そこでリスクは有るが、もう一度、ピンガーを打つ事にした。
第十九話へ
つづく。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー》の二次創作です。
使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。
つづく。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー》の二次創作です。
使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。