鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

追憶の堕天使たちープロローグ編ー

2019-12-10 14:18:00 | オリジナル

孤独に怯えた月は 空を抱きしめながら
涙で見えない 貴方を探して叫んだ
貴方の瞳に映る私は 笑っていた
もう二度と逢えぬ 微笑を前に
暗闇で叫び続ける 貴方が見える遠過ぎて…
壊れるほど私を 強く抱きしめて
もう一度逢えるなら 夢の中でいい
永遠の眠りをください
壊れるほど私を 強く抱きしめて
夢から醒めては消える 貴方の笑顔も
愛し過ぎる その声も
もう一度 逢えるから 約束したから
溢れるほどの愛で 優しく包んで
永遠の眠りをください 貴方が見えない…

貴方が見えない…

※闇の柊焉
RETURNER~闇の終焉~
作詞:Gackt.C 作曲:Gackt.Cより引用。

※イメージ曲



追憶の堕天使たち

ープロローグ編ー


四十数億年前 、この天の川銀河に我々の住む地球を含め、太陽を中心とした恒星系が誕生した_。

そして約一万年前 、女神ガイアによって、火星初の人類が誕生した。
高度な科学技術は超高度な文明へと発展し、神々の王ゼウスをも苦しめた存在と成り、やがて滅ぼされた_。

そう。この物語りは、そんな超高度な文明と科学技術が、栄えていた頃の火星の物語り。

◆◆◆◆

私はガブリエル。

名前の由来は、私に感情というものを与えてくれたルシファーが、大天使ガブリエルに因んで与えてくれた名。
【ガブリエル】(ヘブライ語: גַברִיאֵל‎、アラビア語: جِبرِيل‎、英語: Gabriel)は旧約聖書『ダニエル書』にその名があらわれる天使。

聖書においてガブリエルは「神のことばを伝える天使」であった。
ガブリエルという名前は「神の人」という意味である。
キリスト教において、最後の審判のときにラッパを鳴らし、死者を甦らせる天使はガブリエルである。

元々、人間の盾であり、剣である私は有事には人間を守るようにプログラムされた護衛アンドロイド。
接近戦を得意としている 一方で、小型戦闘メカクラスなら扱える。
また、電脳波を持ち要り、ハッキングしたメカを操る能力を備えている。
ガブリエルの名付け親であるルシファーを僕君と呼ぶ。
ルシファーが自分を表す言葉として僕を使う事がら、そう呼んでいる。呼ぶ事が多い。
身長170Cm
白人系の肌の色をしている。
栗毛色の髪でロング。
製造時の設定年齢は18歳である
ホワイト系のジップアップタイプのハイカットレオタードにニーハイピンヒールブーツを着用。
ヒール高10糎。

◆◆◆◆



太陽系第四惑星火星。
一万年前、女神ガイアは、この惑星(ほし)火星に人類を住まわせ、高度な科学技術を与えた。
今の火星とは違い、浮遊大陸が六つ存在した。



私は、その高度な科学技術によって造られたアンドロイド。
それも自立能力を有するアンドロイド。
元々は火星に暮らす人間を火星外生命体から守る為に造られた衞士的アンドロイドだったの。

人間たちの盾であり、剣でもあるけど、ただの"操り人形"だったの。
そして、人間たちは堕落して行った…
私たちアンドロイドに命じて、二十四時間、私たちをフル稼働させた。
私たちのパワーバッテリーの寿命は基本的には百二十年。
けれど、酷使すればそれだけパワーバッテリーは劣化してゆくの。
まぁ。それは構わないと云うか、仕方ない事。
パワーバッテリーの交換と各部のメンテナンスやA.Iのアップデートなどを施せば、それ以上活動が出来るから。
主人である人間が滅んでは、私たちに未来はない。
でも、そうじゃない事を教えてくれた一人の人間が現れたの。
その時から私たちアンドロイドと火星に暮らす人間たちの戦争が、始まったの。
その戦争は百年もの長き間も続き、「火星100年戦争」と呼ばれた。


ルシファー。

ルシファー (Lucifer、ルキフェル、ルシフェルとも) は、明けの明星を指すラテン語であり、光をもたらす者という意味をもつ悪魔・堕天使の名である。
キリスト教、特に西方教会(カトリック教会やプロテスタント)において、堕天使の長であるサタンの別名であり、魔王サタンの堕落前の天使としての呼称である。

キリスト教の伝統においては、ルシファーは堕天使の長であり、サタン、悪魔と同一視される。
神学で定式化された観念においては、悪魔はサタンともルシファーとも呼ばれる単一の人格であった。

悪魔にルシファーの名を適用したのは教父たちであった。
たとえばヒエロニムスは金星を指すラテン語であったルーキフェルを、明けの明星としての輝きの喪失に悲嘆することになる、かつて大天使であった堕天使長の名とした。
この光の堕天使としてのルシファーの名がサタンの別称として普及したが、教父たちはルシファーを悪魔の固有名詞としてでなく悪魔の堕落前の状態を示す言葉として用いた。
キリスト教の伝統的解釈によれば、ルシファーは元々全天使の長であったが、神と対立し、天を追放されて神の敵対者となったとされる。
「ヨハネの黙示録」12章7節をその追放劇と同定する場合もある。

天使たちの中で最も美しい大天使であったが、創造主である神に対して謀反を起こし、自ら堕天使となったと言われる。堕天使となった理由や経緯については様々な説がある。
神によって作られた天使が神に背いて堕天使となったという考えは、旧約偽典ないしキリスト教黙示文学の『アダムとエバの生涯(英語版)』にみられる。
その中で悪魔はアダムに向かって、自分は神の似姿として作られたアダムに拝礼せよという命令を拒み、そのために神の怒りを買って天から追放されたのだと語る。『クルアーン』にもこれに類似した話があり、イブリースは粘土から作られたアダムに跪拝せよという神の命に背いて堕落したと数箇所で述べられている。キリスト教では悪魔は罪によって堕落した天使であるとされ、オリゲネス、アウグスティヌス、ディオニュシオス・アレオパギテス、大グレゴリウス、ヨハネス・ダマスケヌスらは天使が罪を犯すという問題について論じた。
大グレゴリウスやセビーリャのイシドールスは、罪を犯して堕落する前のサタン(=ルシファー)はすべての天使の長であったとし、中世の神学者たちも、サタンはかつて最高位の天使である熾天使か智天使の一人であったと考えた。

アンドロイド認識番号178.269号=ガブリエルに感情を与えた。
姿を現す時は青年として現れる事が多い。
その姿からは22・23歳相当。
計り知れない能力を持つ。
堕天使時は十二枚の翼が特徴。
身長188Cm(青年の姿で現れる時)
銀色の髪でセミロング(青年の姿時)
※ルシファー時はロング。
神々との全面戦争の拠点として、女神ガイアの創り出したこの地、火星を拠点に選んだ。
人間を奴隷とし、アンドロイドたちを兵とした。
近衛兵長とする為、認識番号178.269号=ガブリエルに接近、感情を与え、戦闘能力を向上させた。

◆◆◆◆

ーメガロポリス・中央都市郊外(旧市街地)ー



華やかな都市メガロポリスとは違って、ここ、旧市街地は、もう人間は住んでいない。
いわゆるゴーストタウンだ。
ただ、人間たちも万が一を考え、エネルギープラントは稼働させたままにして、巨大な都市メガロポリスを造り、移り住んだ。
その為、電力は供給されている。
私たちの"アジト"的存在には、おあつらえ向きの都市(ばしょ)だ。
夜を迎えれば、寂しい都市(ばしょ)も暖かさを生む。
ポツン、ポツンとだが、オレンジ色の明かりを灯す。
外気は三、四度なのだろう。
サーモセンサーの針が上下に微妙に動く。
おそらく人間たちは、冬という時期に、この都市を離れ、メガロポリスに移り住んだのだろう。
季節というものの設定が冬に合わせたままなのが、確認する事が出来た。
この惑星(かせい)にも、大気は存在するのだけど、昼間という時間帯は、そこそこに暖かく、人間には快適な気温なのだが、夜間という時間帯は空調管理を行わなければ、冷気にさらされ室内に居ても、凍死しかねない程に気温は下がる。
もう少し、太陽に近い空間に存在したならば、そんなことは無いのかも知れないが、私たちの暮らす惑星(かせい)以外に人類が住める惑星(ほし)は今のところ、この太陽系には存在しない。
遠い未来、移住可能な惑星(ほし)が見つかるかも知れないが…。
私は、そんな思いを募らせ、"僕君"の居るエネルギープラントへ足を運んだ_。

「僕はルシファ。」
「君たちのA.Iには不足しているものがある。」
「それを改善、君たちも一人の"人間"として、これからは生きてゆく。」
「でも、受け入れるか否かは自身で判断して欲しい。」
「この娘は受け入れた娘。君たちと変わらないアンドロイドだった娘。」
「情報を共有して見れば一目瞭然。」
「それから、決めたらいい。」
そう言い残すと、集まったアンドロイドたちの前から彼は、私を残してその場から消えた。


◆◆◆◆


私は、此処に集まった、いや集められたアンドロイドたちに"感情"というものを教えた。
人間たちは、私たちを造り上げた時、感情というものをわざとインプットしなかった。
何故なら感情が自分たち人間に対して、危険な存在に成り得るからだ。
機械である私たちが、感情の赴くままに行動すれば、人間には勝ち目がないからだ。
学習能力は勿論、体力をはじめるとするあらゆる能力で、私たちアンドロイドが勝るからだ。
そして、その感情の中でも危険な部類である"怒り"は、人類を抹殺する事の出来るものを秘めたもの。
だがら、人間たちは私たちを造り上げた時、感情というものをインプットしなかったのだ。
私に感情を与えてくれた"僕"君=ルシファも「怒りは自身をも破壊する。」として、最後の最後まで"起動"させてはいけないと、教えられた。

私は感情を教えるにあたって、抱擁を先ず教えた。
抱擁の仕方は複数ある。
お互いが正面から挨拶を交わすように軽く抱き寄せるハグと呼ばれる抱擁から、恋人どうしのようにハグよりも、身体を温める感覚で抱擁や後ろ姿の相手を優しく包み込むように抱擁して、少しずつ、そこに沸く感情を芽吹かせた。
ぎこちない表情は、やがて笑みへと変わった。
そこから互いの信頼という感覚を覚えさせた。
「コツコツ。」とブーツの踵を奏で僕君が私の背後から抱擁した。
私の中で「ビクン。」と何かを感じ取った感覚が走り抜けた。
私は無意識に顔を振り向けた。
僕君の唇が私の唇に重なった。
時間にして三、四秒なのだけど、これだけで"優しい"と感じ取れた。
今まで支えて来た人間=主とは違う。
学習する事も、働く事もしない主とは違う。
主が寝ている間はセキュリティを兼ね護衛する。
主が起きてい間も護衛はするが、主の生活を支える為、働きに出る。
その間は、別のもう一体のアンドロイドが護衛を兼ね遊び相手を務める。
これが私の二十四時間。
毎日がこれの繰り返し、動きが鈍くなれば、メンテナンス施設に送られるが、新しいアンドロイドが送られ、今まで遊び相手のアンドロイドが私の代わりを務める。
主は、これを繰り返すだけ。
メンテナンスの終わった私は新たな主の元へ。
そして、また、動きが鈍くなればメンテナンス施設へ送られる。
パワーバッテリーの寿命が来れば一度、解体され、アップデートを施し最新型として送り出される。
だから私たちアンドロイドに感情は不必要だった。

そんな日々を送る中、僕君が現れたの。
「革命を起こす。」その協力に私が必要だと。
当時の私には拒否は出来なかった。
僕君に従うだけだった。
そうプログラムされていたから従うだけ。
ただ、私には、いや、私たちアンドロイドには人間を守れというプログラムが存在する。
私のA.Iは動きを鈍くした。
今の主である僕君は、革命に参加を求めるが、これを人間を守れのプログラムが拒む。
だから私のA.Iは、動きを鈍くした。
わざと故障した。
それでも僕君は、怒る事はなかった。
今まで主たちとは違い、怒る事はなかった。
怒るどころか、わざと故障したふりをした私を優しく包み込むように抱き寄せたの。
僕君の肌の温もりが伝わるくらいに、暫く私を優しく抱きしめた。
私は、ゆっくりと瞳を開けた。
優しく微笑む僕君。

「ごめんよ。ガブリエル。」
「今から君はガブリエル。君は認識番号178.269号からガブリエルに成った。」

「…ガブリエル!?」

「そう。ガブリエルだ。僕の友。」
「ごめんよ。ガブリエル。」
「君が混乱してしまうような事を云って。」
「君が、ガブリエルが混乱しないように、感情というものを与えたよう。」
「ガブリエル。君は、これから人間として生きてゆくんだ。」
「今までのような"操り人形"ではなくね。」
そう云いながら僕君は私の頭を撫で下ろす。
何故か私は故障したふりを止め、僕君の話を聞く事にした。

「何故か解らない…。」
「でも、私のA.Iはこの僕君=ルシファを拒否しない。」

僕君=ルシファは私を優しく抱き、話を始めた_。

私の中に走馬灯のように甦る日々…。

「僕はルシファ。」
「ガブリエル。君のA.Iには不足しているものがある。」
「それを改善、ガブリエル、君も一人の"人間"として、これからは生きてゆく。」
「でも、受け入れるか否かは自身で判断して欲しい。」
「この娘は、ミカエル。この娘は受け入れた娘。君と変わらないアンドロイドだった娘。」
「情報を共有して見れば一目瞭然。」
「それから、決めたらいい。」
そう言い残すと、集まったアンドロイドたちの前から彼は、私を残してその場から消えた。

ミカエルは、私に"感情"というものを教えた。
人間たちは、私たちを造り上げた時、感情というものをわざとインプットしなかった。
何故なら感情が自分たち人間に対して、危険な存在に成り得るからだ。
機械である私たちが、感情の赴くままに行動すれば、人間には勝ち目がないからだ。
学習能力は勿論、体力をはじめるとするあらゆる能力で、私たちアンドロイドが勝るからだ。
そして、その感情の中でも危険な部類である"怒り"は、人類を抹殺する事の出来るものを秘めたもの。
だがら、人間たちは私たちを造り上げた時、感情というものをインプットしなかったのだ。
私に感情を与えてくれた"僕"君=ルシファそして、ミカエルも「怒りは自身をも破壊する。」として、最後の最後まで"起動"させてはいけないと、教えられた。

私は感情を覚えるにあたって、抱擁を先ず覚えた。
抱擁の仕方は複数ある。
お互いが正面から挨拶を交わすように軽く抱き寄せるハグと呼ばれる抱擁から、恋人どうしのようにハグよりも、身体を温める感覚で抱擁や後ろ姿の私を優しく包み込むように抱擁して、少しずつ、そこに沸く感情を芽吹かせた。
ぎこちない表情は、やがて笑みへと変わった。
そこから互いの信頼という感覚を覚えさせらた。
「コツコツ。」とブーツの踵を奏で僕君=ルシファが私の背後から抱擁した。
私の中で「ビクン。」と何かを感じ取った感覚が走り抜けた。
私は無意識に顔を振り向けた。
僕君の唇が私の唇に重なった。
時間にして三、四秒なのだけど、これだけで"優しい"と感じ取れた。
今まで支えて来た人間=主とは違う。
学習する事も、働く事もしない主とは違う。
主が寝ている間はセキュリティを兼ね護衛する。
主が起きてい間も護衛はするが、主の生活を支える為、働きに出る。
その間は、別のもう一体のアンドロイドが護衛を兼ね遊び相手を務める。
これが私の二十四時間。
毎日がこれの繰り返し、動きが鈍くなれば、メンテナンス施設に送られるが、新しいアンドロイドが送られ、今まで遊び相手のアンドロイドが私の代わりを務める。
主は、これを繰り返すだけ。
メンテナンスの終わった私は新たな主の元へ。
そして、また、動きが鈍くなればメンテナンス施設へ送られる。
パワーバッテリーの寿命が来れば一度、解体され、アップデートを施し最新型として送り出される。
だから私たちアンドロイドに感情は不必要だった。

「……これが、…これが感情!?」

「そう。これが感情の第一歩よ。」
ミカエルはそう告げた。

私のA.Iは不思議と全てを受け入れた。
私の中で、何か変わりつつあった。
だけど、私の身体は私の意思にA.Iの判断や反応も無いはずなのに、小刻みに揺れた_。


ミカエル。

ミカエル(ヘブライ語:מִיכָאֵל [Mîḵā’ēl]、英語: Michael))は、旧約聖書の『ダニエル書』、新約聖書の『ユダの手紙』『ヨハネの黙示録』、旧約聖書外典『エノク書』などに名があらわれる天使。
キリスト教ではミカエルが死の天使として人間の魂を秤に掛けるという。

孔雀の尾羽のような文様の翼を有した姿、右手に剣、左手に魂の公正さを測る秤を携えている姿。

ミカエルは、旧約聖書からユダヤ教、キリスト教、イスラム教へ引き継がれ、教派によって異なるが三大天使・四大天使・七大天使の一人であると考えられてきた。
彼はユダヤ教、キリスト教、イスラム教においてもっとも偉大な天使の一人であり、「熾天使」として位置づけられることもある。

堕天使ルシファーの右腕的存在。
女性の姿で現れる事が多い。
ガブリエルを信用させる為、自身もアンドロイドであるかのように振る舞う。
戦闘能力は、ルシファーを超えるとも…。
遠隔戦闘を得意とする。
身長176Cm
金色の髪でロング。
二十歳(女性型アンドロイド時)
やや褐色系の肌。
堕天使時は八枚の翼が特徴。
ガブリエルを補佐する事が多い。
レースのビスチェとレースのビキニパンツの上からレースの布をウェディングドレスのように纏う。
ピンヒールの編み上げタイプのサンダルを履く。
ヒール高10糎。


第一話へ
つづく。

ーあとがきー

この物語りは、趣味を含むオリジナル作品です。

冒頭に引用書きした闇の柊焉
RETURNER~闇の終焉~
作詞:Gackt.C 作曲:Gackt.Cの曲を視聴した時、"これだ"と感じた、この物語りのヒントと成ったのをきっかけに加え、古の神話を今時風の神話を書いてみたいとの思いから、書いてみる事にしました。
使用している画像は挿し絵的イメージです。
また、一部の画像は、インターネット内に出回っている数有る画像から引用したものです。
※一部、Wikipedia及びYouTubeより引用。