Since1994 "ROCK BAR" GLASSONION 高田馬場

GLASSONION⭐️LINE ⭐️Facebook⭐️Instagramをもご覧ください❣️🙇‍♂️

‥いまだワクワクしてしまう夏色の風と近づく夏休み(-.-)zzZ‥

2012-07-10 | 諸行無常…let it be
夏休み‥とある夏空の午後、早稲田通りを誰も乗らないバスがいく。

麦藁帽子の女の子の放つ白ツツジの香りが夏の風を誘い、籐のバックが重たそう‥。

今時そんな風景は、オカルト映画か宮崎駿の夏しか有り得ない。

ジブリは‥きっと変態です(^。^;)




僕はすっかり忘れていた、ある夏の風景を思い出しました。

池袋パルコP’沿いの高架線伝いの遊歩道には、不思議な秩序と暗黙が保たれています。

ここは、ホームレスやら野良猫やら、コスプレみたいな格好した、十代少女のネット難民の群れやら‥歓楽街特有の人種が24時間代わる代わる、一服するオアシスでもあります。

丸いベンチの真向かいに角海老チェーンのソープがあります。

ジロジロすると強面のお兄さんがでてくるのか‥暗黙のお約束なのか‥、誰もが気づかない振りをするのです。

ある日のこと。

いつものように、やまやで買い出しをして一服していると、ソープから数メートル程離れて一台のタクシーが止まりました。

運転手との、明るい関西訛りの元気な女性の声が聞こえました。

ポニーテールに花柄のブルーのアロハと真っ赤な綿のロングスカートにサングラス‥。

強い日差しから逃れるように、サンダルをカランカラン鳴らしながら、大きなボストンバックを転がすように、ソープ正面入り口横の裏口に吸い込まれるように、彼女は消えて行きました。

ほんの数分の出来事でした。

サングラスをしていたものの、全体的容姿は、男なら誰もが二度観しそうな、いい女、でした。

そこにいる者達全てが、一瞬時間を止めた瞬間でもありました。

まばたきをすることもなく、時間はまた動きだしました。

その風景はまるで一枚の水彩画みたいに、今も僕の記憶に留めてありました。