Since1994 "ROCK BAR" GLASSONION 高田馬場

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遥かなる人へ…Lesson1

2015-05-03 | 街の灯 "A Day In The Life"
The Beatles~清志郎まで

例え、自分のことを棚に上げてでも、本物を欲するようになりました。

どんなに、我が矛盾を突かれようとも、
それでも、本物に、会いたいと思うようになりました。

嘘っぽいものに、無性に腹が立つようになりました。

そりゃあアンタ、空を見上げて唾を吐きかけるようなもんだと、誰に笑われようと。


それでも、本物にしか興味がなくなってしまいました。





おおむね、人とは、自分に甘く、他人に厳しいものです。

でも、世の中には、そうじゃない人もいて、いつのまにか、そうではなくなった人もいます。


先週、72才のポールマッカートニーは、武道館で、28曲を歌いこなしたそうです。


ポールの武道館公演には、興味がありましたが、いかんせん、あまりにチケットが高級過ぎて…、チケットを手に入れる難しさ以前に、自粛しました(^^;;…ホロホロ


平民は、良い子にして、YouTubeを待つことにしました。(ーー;)


後日、スカパーで放映されるとのことです…
つまり、YouTubeで、すぐに見れるということですからね(^^;;、




ポールマッカートニーと言う人生は、半世紀以上も、世界各国を巡りながら、72才となった今も、毎回数万人の観客を相手に、毎回、3時間あまりを、毎回、30曲あまりを完唱します。

それが、どれくらい凄いことなのか。

そのために、どれだけ、自分を日々ストイックな状況下に置き、自分を研磨し続けていることか。


どの分野にも、そんな人は必ず存在していて、彼等のことを、天才とか鬼才と呼ぶことで、僕らは、安心して、区別をすることができました。

なんとも虫の良い話しですが、一流と言われるアーティスト達の、自分を表現するその姿勢には、ただただ尊敬するばかりです。




ポールマッカートニーの音楽性や、彼のイデオロギー的な振る舞いへの、賛否両論は、もちろん個人の自由です。

ですが、そんなことを、ここで云々するつもは、毛頭ありません。

本物の一流アーティストについてを、言いたいだけです。




でもですね、相手を間違えると、とんだ自己嫌悪となってしまい、とても切ない気持ちになってしまうものですねぇ。

(^^;;


先日も、つくづくと、我がミステイクを反省したのでしたm(_ _)m


ドン小西風の風亭と体型の、かなり大先輩のお客さんでした。

昔で言うなら月亭可朝^_^

殿方誰しも、還暦を過ぎると、過去はどうあれ、ほとんどの殿方が、そのような風亭として、生まれ変わるものでございます。

まだまだ、還暦には、若干年数(^^;;、執行猶予のある身とはいえ、何を隠そうこの私も、ついこないだまでは、どこか、中田英寿に似てるかも…⁇なんて勘違いできる許容範囲年齢もありましたが…。

今ではすっかり、大気圏外…
誰から見ても、夢芝居のダンナですからね~m(_ _)m


さて…

で、そのような風亭のお客さんが、たまたま来店されて、ご自分をロック世代だと自称されてたので、さぞかし、ポールの話題は、喜んでもらえるだろうと、ポールの、1アーティストとしての偉大さを、賞賛しましたところが…


どう場の空気を読み違えられたのでしょう(^^;;、


最近芸能界に現役復帰されたそうな…78才の北島三郎を引き合いにだされ、ポールや僕を、見下すような言い方で、意見されてしまいましたm(_ _)m


しかも、ロンドンオリンピックの閉会式での、ポールの口パク疑惑を、後日詳細な説明が、丁寧になされたのに、そんな記事など知ろうともせず、あの見出しだけを、未だに、後生大事に、信じて疑わないようでした。

"サブちゃんとポールと、いったい何が違うと言うんだい"


これは相手を間違えた。

説明するだけ、このお客さんの機嫌を損ねてしまうと気づき、慌てて話題を変えたのでした(^^;;

確かに、海外からの、有名外タレさんにも、サブちゃんのような興行される方は、たくさんいるでしょう。

でも、それは、サブちゃんのファンと、ポールのファンとでは、アーティストに求めるフィルターが全く違うのです。

それが理解できていない人には、サブちゃんとポールの違いは、どうにも、伝えようがないわけです。

同様にストーンズファンも、ディランの
ファンも、サブちゃんファンとは、アーティストに、求めるフィルターが全く違います。


その違いが理解できれば、ポールやストーンズやディランの、国宝級に近いニュアンスの偉大さも、理解できるわけです。


僕は、いつだったか、NHKでの、野村萬斎、その父、人間国宝の野村万作の、ドキュメンタリーを観ていて、ポールやミックやディランにも感じる、同じ風景を見た思いがしました。




このお客さんの、来た道は、確かにロック世代ではあっても、それはほんの一時期の寄り道程度の、若気のジャリっパゲの思い出なのでした。


このお方の、人生のほとんどの福利厚生は、近所のカラオケスナックと、駅前のフィリピンパブなのでした。

そんな人も、俺はロック世代だぞと名乗ります。
そして、得意げに、The Beatlesを語ります。

クラプトンを、ありゃギタリストなんかじゃないと罵ることを忘れません。


あげくには、ストーンズは、ミックテイラーまでだと、風呂敷を広げて見せたりしながら、今の若い奴等はかわいそうだ、こんなつまらん時代に…と嘆いて見せるのでした。



あゝ清志郎が恋しいと熱唱する、雨上がりの夜空に…
カラオケでは、それが、このお方の、十八番のようでした。


こんな光景もまた、使用済みRock ’N’ Roll燃料の代償なのかもしれませんね。

…続く