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遥かなる人へ…Lesson 2

2015-05-03 | 街の灯 "A Day In The Life"




絶え間なく人が行き交う、歩道の隙間には、昨日も見かけたおじさんが、今日もいました。
上手にダンボールを敷き詰めて、上手に居眠りをしていました。

わざわざこんな場所で、居眠りすることに、いったい何の意味があると言うのだろう。

そんな素朴な疑問がいつもありましが、
彼等をcareする、あるNPOのスタッフから聞いた話では、人通りの多い場所が、最も、身の安全な場所なのだそうです。

歓楽街がそうであるように、どこの国を訪れようと、そんな光景は、都会の見慣れた景色の中の、風景の一部です。

そんなおじさん達の寝顔を、僕はよく、何気に拝見させて頂きます。

優しい寝顔もあれば、険しい寝顔、悲しげな寝顔、幸せそうな寝顔…。

寝顔は、指紋のように、それぞれの寝顔があるようです。
そして、寝顔は、毎日変わるようです。



夜は、身の安全を含めて、移動だったり、食料の調達であったり、するので、昼間は、体力の補給なのだそうです。

ナショジオでやってる、野性動物の生態系そのものです。
つまり、それが、生き物としての、暮らしの原点なのでしょう。

そして、そんな日常を続けていた、人類の祖先が、ある日、ふと、あることに、気づいたのだと思います。

…そして、今、があるのです。

ロマンです。



行き交う人は誰もがみんな、見て見ぬふりをします。

でも、見ている自分を知っているからこそ、通りを行く人は、誰も皆、あえて目を逸らすのでした。

限りなど、もう、どこにもないだろうか。

ふと、そんな言葉が浮かびました。





安っぽい看板をぶら下げ21年。

それでもまだ、僕は誰かがやってくるのを、ただ待ち続けている。

そんな自分に、気づく時、我に戻ります。
そして、その都度、おじさんの、気持良さそうな、優しい寝顔を思い出すのでした。



…続く