<概要>
中国の原子力発電開発は、軽水炉の開発、次に高速増殖炉の開発であり、最終的に核融合炉の開発を目標としている。
中国の原子力発電開発は、軽水炉の開発、次に高速増殖炉の開発であり、最終的に核融合炉の開発を目標としている。
中国の軽水炉開発は加圧水型軽水炉(PWR)が中心であり、海外の技術と資金を導入し
(1)原子力技術の自主開発、
(2)海外炉の導入・改良・国産化を同時に進行させてきた。
国務院が2007年10月に発表した2005〜2020年を対象とする「原子力発電中長期計画」では、2020年時点の運転中原子力発電の設備容量は4,000万kW(国内総発電設備容量の約4%)であったが、2016年から始まる「第13次5ヶ年計画(2016〜2020年)」では、年3〜5基の新規発電所の建設を承認し、2020年時点の設備容量は5,800万kWに拡大すると発表している。
2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故をきっかけに、安全対策が見直され、内陸部での原子力発電所の建設を2016年以降に延期するとともに、以降の新規発電炉は「第3世代原子炉」を採用するとの方針を打ち出している。
2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故をきっかけに、安全対策が見直され、内陸部での原子力発電所の建設を2016年以降に延期するとともに、以降の新規発電炉は「第3世代原子炉」を採用するとの方針を打ち出している。
一方、急増する国内の電力需要への対応と世界原子力市場への参入を目標に、沿海部の原子力発電所の新規稼働は年2〜3基のペースで続いている。
2030年には、米国を上回る110基以上が稼働する見通しである。
なお、PWR以外の高温ガス炉、高速増殖炉をはじめとする先進炉の研究開発も着実に進められている。
https://atomica.jaea.go.jp/data/detail/dat_detail_14-02-03-03.html