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共助,弧状列島19/7,温暖化CO2主因説に異を唱えるベテラン科学者

2019-07-30 17:38:37 | 連絡
2017/7/31 6:30日本経済新聞 電子版
 人為的な二酸化炭素(CO2)の排出量増加が地球温暖化の主因とする説に異を唱える「温暖化懐疑論」。科学の主流に抵抗する一部の異端者の考えのように思われているが、周辺分野まで目を広げると主張する科学者は多い。気候科学が専門ではないものの、それぞれの専門分野で実績のあるベテラン科学者がCO2偏重の脅威論を戒め、大学教育の現場でのひと味違った取り組みもある。社会科学の専門家から新たな視点の分析も登場している。こうした懐疑論を改めて振り返ってみよう。
 1.懐疑本にみる主張 
いわゆる温暖化懐疑本は、書店や図書館の一角を占めている。早い時期に出版されたのが「『地球温暖化』論に騙されるな!」(講談社、2008年)だ。著者である東京工業大学の
丸山茂徳教授(現名誉教授、地質学)は、宇宙線の照射量によって変化する雲の量が地上の気温を支配していると強調した。当時は温暖化主流派の批判を浴びたが、現在は主流派からも温暖化に寄与する雲の働きが注目されており、その重要度を先んじて示したといえる。
同じ年に出版された「正しく知る地球温暖化~誤った地球温暖化論に惑わされないために」(誠文堂新光社)では、米アラスカ大学の
赤祖父俊一名誉教授(地球物理学)が、「現在進行中の温暖化の約6分の5は自然変動による」と指摘した。CO2の寄与を少なく見積もったことで、同じく主流派の批判の的になった。しかし最近は、さまざまな自然変動の要因を予測に盛り込む温暖化研究が増えている。
神奈川大学の
]桜井邦朋名誉教授(太陽物理学)は「眠りにつく太陽~地球は寒冷化する」(祥伝社新書、2010年)で、「太陽活動が休眠寸前になっている」と述べた。過去に太陽黒点が多くて活動が活発だった時期は暖かく、黒点が減って不活発になると寒くなったことを歴史は示している。最近でも黒点ゼロの日が珍しくなく、気候変動への影響が懸念されている。
こうした主張が異分野の年配の学者から出ていることには理由がある。気候科学の現役研究者でも、CO2偏重の温暖化説が100%正しいとは思っていない人が少なくない。しかし、下手に疑義を呈すれば自分の仕事を失う恐れに直面する。「面従腹背ですよ」とある若い研究者は自嘲した。中堅以上の研究者でも、自分や弟子たちに悪影響が及ぶため、口を慎む。いきおい、自然科学全般に通じたベテランが懐疑論を展開する流れになっている。
2.大学教育で異を唱える研究者 
人為的な温暖化説について、教育の場で異を唱える科学者もいる。例えば同志社大学の山下正和名誉教授(環境学)は、10年以上前から文系の学生に向け「CO2が温暖化の主因という科学的な証拠は何もない」とのメッセージを込めた授業をしている。2年前に退官したが、いまも同大と龍谷大学で同様の授業を続けている。
山下名誉教授は「科学は正しい知識の積み重ねであるべきだ。人為的温暖化説は曖昧な点が多いのにもかかわらず、誰も何も考えずに追随しているという印象を受ける」と国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に沿ったものの考え方を批判する。高校までCO2による温暖化一辺倒の教育を受けてきた学生たちは授業を受けた後、「目からうろこが落ちた」との感想を寄せることが多いという。
長岡技術科学大学の山田耕一教授(認知科学)は専門外ながら、温暖化に懐疑的な授業をした経験があり、やはり学生たちの反応は新鮮だったという。
授業のスライドはネット上で読める(http://kjs.nagaokaut.ac.jp/yamada/info/globalwarming.pdf)。IPCCの報告書は将来予測の確率を持ち出しているのが特徴だが、山田教授は「実際に起きていない事象の確率に意味はない」と突き放す。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO19279940W7A720C1000000/
 





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