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SLIMが月面着陸成功!月の起源の解明に向けた探査に期待#マルチバンド分光カメラ#2024.01.25 #立命館大学

2024-01-30 16:15:50 | 連絡
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2023年9月7日に打ち上げた小型月着陸実証機(SLIM)が、2024年1月20日午前0時00分(日本標準時)に着陸降下を開始、同0時20分に、月面にピンポイント着陸したことを発表しました。
月面着陸に成功したのは、旧ソビエト、アメリカ、中国、インドに続き、5カ国目となります。また、月面へのピンポイント着陸は世界初の成果です。
SLIMには月の起源の解明に向け、立命館大学宇宙地球探査研究センター(ESEC)佐伯和人センター長らが開発した「マルチバンド分光カメラ(Multi-Band Camera:MBC)」が搭載されています。
MBCはSLIMの月面着陸後、打上げおよび着陸の衝撃に耐えるためのロック機構を解除し、可動ミラーを動かして、観測対象となる岩石を特定するためのスキャン運用を行いました。
257枚の低解像度モノクロ画像を撮像・合成して、景観画像を作製したものが図1です。
この景観画像をもとに、観測対象岩石を選別し、相対的な大きさがイメージできるような愛称をつけて、今後、電力が回復した場合、速やかに10バンド高解像度分光観測ができるよう準備を進めています。
これまでアポロ計画等で持ち帰られていない新しい種類の月の岩石の観測・分析を試みようとしています。
 「
図1: SLIM搭載マルチバンド分光カメラ(MBC)による月面スキャン撮像モザイク画像(左)とその拡大図(右) ©JAXA 、立命館大学、会津大学
」 


〇佐伯和人ESECセンター長のコメント
SLIMは降りたいところに降りてくれる探査機ということで、月周回探査機「かぐや」で見つかった月科学上興味深い地域に着陸地点を設定していただきました。
そして、まさにその場所にSLIMはMBCを運んでくれました。クレータから飛び散ったたくさんの岩石が落ちているSCAN画像を見て、まさにこの景色が見たかったのだと感激しました。
月の起源に迫るデータを取得して、この場所に連れてきてくれたSLIMの恩に報いたいです。
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佐伯和人の惑星地質学•鉱物学研究室
K.Saiki's Planetary Geology and Mineralogy Laboratory.
Department of Earth and Space Science,
Graduate School of Science, Osaka University

1967年愛媛県生まれ(57歳)
愛媛大学教育学部附属小学校卒業
愛光学園中学校・高等学校卒業(28期)
東京大学理学部地質鉱物学教室卒業
東京大学大学院理学系研究科鉱物学専攻修士課程・博士課程卒業(博士(理学))
日本学術振興会特別研究員PDとして、東京大学大学院理学系研究科地質学専攻に在籍(2年間)
仏政府給費留学生として、ブレイズ・パスカル大学(クレルモンフェラン、フランス)
    実験岩石 学教室に在籍(1年間)
           (内2ヶ月はCAVILAM(語学学校、ビッシー、フランス)にて研修)
秋田大学鉱山学部附属素材資源システム研究施設助手として着任
98年度より鉱山学部が工学資源学部に改名さる
秋田大学工学資源学部講師
大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻助教授として着任
2007年度より助教授>准教授という呼び名に変更される
現在にいたる。

  • かぐや(SELENE)計画グループメンバー
    月面撮像/分光機器(LISM)共同研究員 (Co-I)
    JAXA 宇宙科学研究本部 宇宙理学委員会 研究班員
    月着陸探査実証機SLIM共同研究員
    月着陸探査実証機SLIM搭載分光カメラ(MBC)開発チームリーダー

    月極域探査計画搭載機器ALIS開発LEAD
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〇長岡央准教授(総合科学技術研究機構)
かぐやの打ち上げを種子島で経験してから16年以上が経ち、再び日本の探査機が取得した月のデータを見ることができました。
打ち上げ前の開発から関わった今回のミッションでは、学生だったあの頃とはまた違った感動を味わっています。
これから月探査は世界的にもさらに活性化していくことでしょう。
SLIMの成果をみて、今後宇宙開発に携わる方々が増えていくことを願っております。 
ナガオカ ヒロシ
長岡 央
NAGAOKA HIROSHI
所属総合科学技術研究機構
職名准教授
2010/04~2013/03早稲田大学 大学院先進理工学研究科 物理学及応用物理学専攻 博士後期課程


2021/04 ~ 2023/05特定国立研究開発法人理化学研究所 開拓研究本部 榎戸極限自然現象理研白眉研究チーム

〇仲内悠祐助教(総合科学技術研究機構)
今、我々の分身が月にいます。MBCが我々の目となり、月面で観測をスタートしました。
SLIM本体同様、MBCにも月・惑星探査カメラとして挑戦的新技術が多く搭載されています。
特にこれからの月面探査時代に必須技術である、スキャンミラーによる観測が成功しました。
MBCでの観測運用、成果、そして次代の月・惑星探査への技術応用にご期待ください。 
〇野口聡一学長特別補佐・ESEC研究顧問のコメント
小型月着陸実証機(SLIM)の月面着陸、誠におめでとうございます。
宇宙機の月面着陸成功は世界で5か国目であり、これまでに例を見ないピンポイント着陸の成功という点で歴史的な偉業といえるでしょう。
「マルチバンド分光カメラ(Multi-Band Camera:MBC)」から、新たな月面探査時代が幕を開けることを期待しております。 
野口 聡一(のぐち そういち、1965年〈昭和40年〉4月15日[1] - 58歳)は、日本の宇宙飛行士[2]、東京大学先端科学技術研究センター特任教授[3][4]、日本大学理工学部航空宇宙工学科特任教授[5]。博士(学術、東京大学)[3]。
、東京大学工学部航空学科卒[1]、東京大学大学院工学系研究科航空学専攻修士課程修了[1]。石川島播磨重工業(現:IHI)において航空技術者として超音速旅客機のエンジン開発に従事した。
旧:宇宙開発事業団:NASDA(現:宇宙航空研究開発機構:JAXA)の募集に応募、572人の受験者の中から、1996年(平成8年)に宇宙飛行士候補者に選定される。





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