風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

京都・6月の終わり 仁和寺

2016-07-09 | 京都府
 京都市右京区、仁和寺(にんなじ)です。
 正式名は真言宗御室派総本山仁和寺です。
 紅葉の時期は何度となく来ているのですが、この時期は久しぶりです。
 事前に調べなかったため、現地に着いてから分かったのですが、観音堂、金堂のしとみ戸などが工事中や修理中でした。

①豪壮な仁王門。


②中門からの参道。


③五重塔は高さ約37m。
 どっしりした重量感のある塔です。
 (以下、少し入り過ぎなので、適当にスルーしてください。)
 先日ご紹介した室生寺の五重塔は約16,1mで、この半分の高さもありません。
 塔の高さは、立地条件やまわりの伽藍の規模などによって決められます。
 室生寺では16,1mがふさわしく、ここでは37mが相応の高さなのでしょう。
 現存する塔の中では、京都の東寺(教王護国寺)の五重塔の約55mが最大です。
 ちなみに、東大寺の旧の大仏殿の前に建っていた七重塔、東塔、西塔の高さは、それぞれ約100mありました。
 なお、上京区相国寺に、室町時代に建てられた七重塔は約110mの高さがあったとされ、日本最大の仏塔ということになっています。
 ところが今日8日、金閣寺の境内で足利義満が建てたとされる七重塔「北山大塔」の一部が発見され、この塔が最も高い仏塔だった可能性が指摘されています。


④金堂のしとみ戸は修理中。


⑤経坊。
 緑色の花頭窓がユニークです。








⑧金堂前の青もみじと飾り金具。
 いつもは、優雅なしとみ戸といっしょに入れ込んで写すのですが。








<参考までに>紅葉としとみ戸と飾り金具。


⑪赤い鐘楼を背景に青もみじ。





⑬先生は写し役。
 3回セーノをやったがそろわない。


⑭寺の中の神社。
 九所明神本殿。


⑮久しぶりに御殿へ入りました。
 白書院、黒書院、宸殿などから成る建物で、明治末期以降に再建されたものです。

















 京都では一年の折り返しに当たる6月30日に、水無月という、ういろうの上に小豆を置いた三角形の和菓子を食べる風習があります。
 私も帰り道に、和菓子屋さんで、抹茶、白、黒(黒砂糖)の三種類の水無月を土産に買って帰りました。

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