風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

室生寺・青葉雨 その1

2016-06-22 | 奈良県
 梅雨に入っています。
 土砂降りならいくら雨好きの私でも、なかなか出かける気にはなりませんが、今日は小雨です。
 雨の青もみじなどの風景を求めて、奈良県宇陀市にある室生寺へ出かけました。
 6月13日の写真です。

①室生寺へ入る前に、雨に煙る室生の里を訪ねてみました。





③正面左に白壁の家が見えます。


④しだれ桜のある立派なお屋敷です。











⑧室生寺の前へ下りてきました。
 三宝杉と呼ばれる杉の巨木がそびえています。


⑨室生川に架かる太鼓橋の向こうの山の端も雨に煙っています。


⑩雨に濡れた朱塗りの欄干と、あざやかさを増した緑のもみじの対比が見事です。


⑪滑らないように太鼓橋を渡ります。





⑬青もみじが雨に濡れてなお、さわやかです。
 太鼓橋の正面が表門ですが、いつ来ても閉ざされています。





⑮女人高野室生寺。
 室生寺は、厳しく女人を禁制した高野山に対し、女人の済度をもはかる道場として、女性の参詣を許してきた寺です。
 そういうこともあってか、室生寺は女性の参詣者の多い寺です。
 今回も、ツアー客は別にして、女性の2,3人の小グループやひとり旅の若い女性も3,4人見かけました。


⑯これもいつも閉っている赤門。





⑱仁王門前です。


 室生寺は大本山であるものの、見る者を圧する壮大な建築物がありません。
 五重塔も屋外では日本最小です。
 心やすらぐ、心なごむ古刹です。
 元禄期に消失し、戦後再建されたこの仁王門だけが、少し大きいと感じるくらいです。

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2 コメント

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ひつじさま (いせえび)
2016-06-22 22:04:10
こんばんは。おほめの言葉をいただき、ありがとうございます。
私はもちろん雨の天気が好きなのではなく、雨の風景が好きなのです(^^)。
以前も書いていますが、雨や霧など水蒸気が醸し出す風景は、日本的情緒に富んだ風景だと思います。
雨のシトシト降る早朝、雨具を用意して出て行くのはもちろん、気が重い時があります。
しかし現地で、雨に煙る景色を目にすると、やはり出かけてきてよかったと思います。人も少ないですしね。
おっくうな思いをしただけの、写真としての結果が得られる場合も多いです。
もちろん、この前の山陰海岸などは、絶対に晴れの天気ですが(^^)。
⑨は朱色の太鼓橋が、青もみじや雨の山里風景を引き締めていると思います。
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いせえびさま♪ (ひつじ)
2016-06-22 21:21:30
いせえびさま、こんばんは。
雨にけむる美しい山里ですね。
いせえびさまの本領発揮、
里の風景も緑したたる室生寺の風景も、梅雨時ならではのしっとりとした美しさです。
どのお写真からも素晴らしい雰囲気が伝わってきますが、
⑨番の、赤い太鼓橋と雨に煙る向こうの山里の風景には特に惹かれました。
美しいです。
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