風景写真春秋

残日録代わりの風景写真です。
もちろん「日残りて、昏るるに未だ遠し」という意味合いです。

熊野灘・海景 その2(錦)

2015-02-17 | 三重県・海・熊野灘

①落日10数分前、船は通ってくれるが、太陽は雲の中。


②いよいよ落日。太陽は大台山系に沈もうとしている。
 この時間はもう船の出入りはないだろうと思っていると、いい具合に沖へ向かう船が現れた。
 しかし、今頃沖へ向かってどこへ行き、何の漁をするのだろうか。


③太陽は完全に姿を隠し、華麗で荘厳な夕焼けが大空と海を染める。


④落日の余韻にひたりながら、紫色の海をながめていると、思いもかけず、なんとなんと南都雄二か南都銀行か(古いかなあ(^^))、帰り船が音もなく現れフィナーレを飾ってくれる。
 この日は、出船入船がまるで出番を心得た名優のように、適度な間隔で次々に舞台に登場してくれた。


⑤落日のショーは終わった。
 さすがにもはや海上に舟影はない。
 


 ウオーキングのひとが2,3人いたが、いつの間にかいなくなった。
 寒くなってきたが、西空の一隅にまだ夕照が残り、帰るに帰れない。
 あたりがうす暗くなり、夜が迫ってきた。
 夕暮れになると、どこからともなく人さらいが現れ、見目麗しい坊っちゃん嬢ちゃんをさらって曲馬団に売り飛ばすと、小さいときに聞かされた話をいまだに信じているので、思い切って三脚をたたむことにした(ほんまかいなー(^^))。

 熊野灘・海景 その3に続く。 

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