①落日10数分前、船は通ってくれるが、太陽は雲の中。
②いよいよ落日。太陽は大台山系に沈もうとしている。
この時間はもう船の出入りはないだろうと思っていると、いい具合に沖へ向かう船が現れた。
しかし、今頃沖へ向かってどこへ行き、何の漁をするのだろうか。
③太陽は完全に姿を隠し、華麗で荘厳な夕焼けが大空と海を染める。
④落日の余韻にひたりながら、紫色の海をながめていると、思いもかけず、なんとなんと南都雄二か南都銀行か(古いかなあ(^^))、帰り船が音もなく現れフィナーレを飾ってくれる。
この日は、出船入船がまるで出番を心得た名優のように、適度な間隔で次々に舞台に登場してくれた。
⑤落日のショーは終わった。
さすがにもはや海上に舟影はない。
ウオーキングのひとが2,3人いたが、いつの間にかいなくなった。
寒くなってきたが、西空の一隅にまだ夕照が残り、帰るに帰れない。
あたりがうす暗くなり、夜が迫ってきた。
夕暮れになると、どこからともなく人さらいが現れ、見目麗しい坊っちゃん嬢ちゃんをさらって曲馬団に売り飛ばすと、小さいときに聞かされた話をいまだに信じているので、思い切って三脚をたたむことにした(ほんまかいなー(^^))。
熊野灘・海景 その3に続く。