最新研究で科学的に証明─イマドキの高齢者は本当に「若返って」いた！

最新研究で科学的に証明─イマドキの高齢者は本当に「若返って」いた！

10/1(木) 19:00配信
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クーリエ・ジャポン

Photo： Edwin Remsberg / Getty Images

80歳は「新しい60歳」？

現代の高齢者たちは、ひと昔前の同世代に比べて元気な印象を受けることも多いのではないだろうか。

米「ファスト・カンパニー」誌によれば、それは決して私たちの「勘違い」ではない。フィンランドの研究チームがおこなった最新の調査により、現代の高齢者は20～30年前の高齢者よりも、身体能力・認知能力どちらにおいても高ポイントを叩き出し、“若返って”いることが科学的に証明されたのだ。

30年前、75～80歳のフィンランド人数百名を対象に、身体能力と認知能力を測るテストを実施。そして2017～2018年にかけて、75～80歳のフィンランド人に同様の試験をおこなった。その結果、下記のような違いが明らかになった。

・歩くスピードが1秒につき2～4m早くなった。
・握力が5～25%強くなった。
・膝伸展筋力が20～47%高まった。
・言語流暢性、論理的思考そして記憶力の向上。

ファスト・カンパニーによれば、研究者たちは「老化スピードの低下」もしくは「中年期（40～64歳）に能力のピークに達した」ため、その後も高いレベルを維持しているのではと推測している。

また、フィンランドの研究者たちは、長期にわたる学習と認知能力の高さも関連付けてみており、実際にほかの研究では、学習することで認知能力も高まることが証明されている。

今回の実験に参加した研究者の一人、ユヴァスキュラ大学のタイナ・レンタネンはこうコメントしている。

「この結果は、私たちのお年寄りに対する理解が、古臭い（オールドファッション）ということを示しています。中年期が長くなって、人生の最期の時期が短くなったというわけです」

COURRiER Japon
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