警察官が取調室で暴行?法医学者が異例の告発 密室取調べの実態…「可視化」で変わるか?
6/30(日) 17:30配信
FNN.jpプライムオンライン
警察官が取調室で暴行?法医学者が異例の告発 密室取調べの実態…「可視化」で変わるか?
(画像:FNN PRIME)
留置場で発見された遺体…「右足にアザ」
岩手医科大学(法医学)・出羽厚二教授:※2019年5月
私のような立場で刑事告発するのもおかしいと言えばおかしいので、躊躇するところでした。
【画像】警察の説明に基づく再現イメージ
法医学者の出羽厚二教授。
この日、自ら刑事告発した事件について、検察官に説明を求めに行った。
その事件とは…
岩手医科大学(法医学)・出羽厚二教授:
これはひどい事例だなと。今の日本でこういうことあるのかと最初は疑問に思った。取り調べていた警察官が足を蹴り上げたんじゃないか。
2010年、手術ミスで患者を死亡させた業務上過失致死の疑いで逮捕された塚本泰彦医師(当時54歳)。
逮捕から19日後、警察署の留置場で遺体となって発見された。
遺体と面会した遺族は、右足のアザに衝撃を受けたと話している。
塚本医師の遺族:
本人亡くなっているよりも、右足見てびっくりしたんですよ。なぜ皮膚がこんなに変色しているんだろうと。
直後に発表された死因は「急性心筋梗塞」。
遺族は、真相を確かめようと奈良地裁に裁判を起こした。
裁判で、警察は「留置場で座るときに右足を折り曲げて、ドーンという音を立てて座っていた」と説明。
塚本医師の遺族:
本人があぐらかく習慣もないし。普段からあぐらかいているのだったら、留置前からできているはず。
遺族は、死因究明が専門である出羽教授に鑑定を依頼した。
なぜ皮下出血ができたのか…取調室で何が?
2007年、大相撲の時津風部屋で起きた力士暴行死事件。
当初、病死とされていましたが、遺族の依頼で解剖を行い、暴行死であると見抜いたのが出羽教授だった。
岩手医科大学(法医学)・出羽厚二教授:
しっかりとした死因究明できていないのに内因性(病気)の死因をつけてしまう社会から早く脱却すべきだと思います。一番明らかにすべきことは、塚本さんの足にある皮下出血がなぜできたか。足で蹴るなどの打撲を受けたというのが一番考えやすいと思います。
2016年11月、出羽教授は、初めての刑事告発に踏み切った。(特別公務員暴行陵虐致死傷罪)。
しかし、翌年、奈良県警は「暴行はなかった」として書類送検。
民事裁判では、暴行があったかどうか判断されることなく、遺族の請求は退けられた(確定)。
そして、2019年4月、奈良地検は、取り調べを担当した警察官2人を不起訴処分とし、捜査は終了した(特別公務員暴行陵虐致死は嫌疑なし、致傷は嫌疑不十分)。
密室の取調室で何があったのか。結局、明らかにされることはなかった。
進む「取り調べの可視化」
はたして、取調べ中に警察官が暴行することはありうるのか。長年、密室での取調べの問題に取り組む弁護士は…
小坂井久弁護士:
21世紀になっても、しばらくは大阪では(取調べ中の暴行は)よくあった。
(警察官)==取調べ中の音声==
『おい黙るな。なんか言え。殴るぞ!なめとったらあかんぞ、お前。手を出さんと思ったら大間違いやぞ!』
大阪府警では、2010年に東警察署の警部補(当時)が任意での取り調べ中に暴言をはいていたことが発覚。
翌年には、関空署の巡査部長(当時)が逮捕された外国人男性への取り調べ中に、胸を殴ったり、足を蹴ったりする暴行をしていたことも明らかになった。
小坂井久弁護士:
取調室はまさにブラックボックスで、言葉良くないが、一番法にのっとらねばならない場所が無法地帯だった。可視化してちゃんと透明にしない限り、必ず問題が起こる空間と考えないといけない。
小坂井弁護士も参加した法務省の法制審議会特別部会での激しい議論を経て、2016年に取り調べの録音・録画(可視化)を義務付ける法案が成立。
2019年6月から、殺人事件など裁判員裁判の対象となる事件と検察が独自に捜査する事件(全事件の2~3%)について、逮捕・勾留中の容疑者のすべて(全過程)の取り調べが「可視化」されることになった。
小坂井久弁護士:
自白偏重主義は、可視化を契機にして変わっていく。『自白させて反省させる』ことまでが捜査機関の役割という思い込みに支配されている。今日本の刑事司法は大きな変革期にあって、日本固有の(自白偏重の)取り調べというのが、本来の刑事司法にふさわしい取調べに変容していく過程にある。
一方、取り調べの可視化が捜査現場に与える影響について大阪府警の幹部は…
Q:個々の警察官にとって自白とらなければいけないという姿勢は変わってきている?
大阪府警察本部刑事部・佐竹明理事官:
当然暴言暴行など不適切な取り調べは絶対あってはならないのが大前提と思います。一部録音録画(の試行)が始まってから10年くらい経っていますし、慣れてきたという言い方が良いかは分からないが、その時代に合わせた取り調べの在り方について各捜査員の意識改革はしっかりできていると思います。
Q:現在では行き過ぎた取り調べはありえない?
あってはならない。
Q:ありえない?
あってはならない。絶対してはいけない。捜査員は分かっていると思います。
不起訴処分を受け、検察審査会へ申し立て
2019年5月、奈良地検から不起訴処分の連絡を受けた出羽教授は、その理由について説明を求めた。
岩手医科大学(法医学)・出羽厚二教授:
(検察官は)暴行があったともいえないし、なかったともいえないと。肝心なところは聞けなかった。
検察官から、詳しい説明はなかった。
6月5日、出羽教授は、市民が不起訴処分について審理する検察審査会へ申し立てを行った。
岩手医科大学(法医学)・出羽厚二教授:
これを見て頂ければ、一般的な感覚で、まず暴行を疑うのが当たり前のことだと思います。
闇の中に葬られつつある、密室での取り調べの実態。
取り調べの可視化によって、今後こうした事態を防ぐことができるのだろうか。
(関西テレビ)
fro***** | 1時間前
現在でも普通に警察署では行われている現実。よく一部の警察官がとかで済ませてますが一部ではありません。この様な行為は他の警察官も黙認し承知の上なのが現状です。私は6年前に所有する駐車場のトラブルで相談に行ったはずが、取調室で暴行はなかったですが犯人扱いを受け暴言や威圧を8時間近く受け家族に迷惑をかけたくなければ一度認めてから裁判で言いたいことは言えばいいと警察官に誘導された過去があります。後日知人の弁護士と証拠を出したので難を逃れました。後でわかったことは先に相手が被害者ズラして被害を訴えてたそうで私を初めから犯人扱いしてた様です。それ以来、警察は信用はしてません。私の場合は相談で行き任意の取り調べだったので、証拠や弁護士の準備が出来ましたけれど、これ逮捕だった場合だと証拠などがないと追い込まれて嘘の供述を迫られてる可能性もあったでしょう。密室での取り調べは冤罪を生みやすい。
399 51
返信10
dor***** | 2時間前
冤罪を産む温床。
厳しい取り調べも必要な場合もあるかもしれないが、可視化はもっと必要。
取り調べ室という密室では、警察官のホームグランド、犯人と決めつけての、取り調べは危険。
s14***** | 55分前
取り調べと言うのは、真実を導き出すために行うことであり、最初から決め付けた上での捜査なんてなんの解決にも繋がらない。況してや暴行など、危害を加えるなんて司法として全く許される物ではない。「可視化されてると供述ができにくくなる」などという意見があるが、そんなの一部の人の見解にすぎず、正確な裁判を行うための材料を集めなければいけないわけで、被疑者の認否や警察なとり調べ方法など、真実を100%正確に知らなければいけない訳で、一刻も早い完全可視化を実施すべき。
42 2
返信0
may***** | 2時間前
警察の責任は、もっと追及されてしかるべき。
日本は司法の責任が軽すぎる。
290 32
返信0
yos***** | 37分前
知り合いが、いわれのない事案で警察に任意同行を求められました。任意の段階から、言葉の暴力、精神的に追い詰めるやり方、警察はストーリーを作っていてその通りに供述書を作成して、限界まで追い詰めてからサインさせていっちょあがり。本人はサインした事を後悔してました。でも、話を聞くと取調べの事を誰かに話すと不利になるぞ!とかとにかく孤立させる事を手段としていたようです。 追い詰められて精神的に崩壊して自殺した知人もいます。
気の小さい人間は絶対に耐えられない!冤罪なんてザラにあると思う。
49 3
返信2
ind***** | 17分前
警察の行動は全て(取り調べだけでなく職務質問等も)、
可視化した方がいいだろうと思います。
警察の監視を、警察とは利益を別にする組織がするべきでしょう。
警察と検察とは仲良しですからね。
13 1
返信0
仕置き人 | 45分前
今やプライバシー関係なしの街中防犯カメラで、あらゆるところでの設置で何故に一番必要な取調室にないのかが、いまだに不思議でしょうがない!?警察関係者に不都合があるのでしょうか!?正当な取調が行われているのかいないのか確認できる唯一の証では!?容疑者の弁護士もカメラと音声で別室での確認が必要義務にしないといけないのでは!?特に警察関係者に暴力と言動で強要され言わされて冤罪にされた事案が多数あるのにいまだに密室の取調は今や現代にそぐわないのではないかと思います!
27 3
返信0
mat***** | 1時間前
私の地元で殺人事件が起こり、犯人とされる女が逮捕されましたが地元の人間はその人が犯人だと信じてはいません。
それは警察の証拠や主張が信じれるものではないからです。
何故犯人とされる女のDNAが片方の掌のみ出たのかも分からないし不自然、何よりもう片方の手からは鑑識の人のDNA出てるとなったらまぁ冤罪作りやがったとしか思えないですよね。
しかも証拠はそのDNAのみ、元々警察を信用なんてしてませんでしたがこんな汚いやり方を見てしまって、しかもその作られたかもしれない証拠で最高裁も有罪判決。
信用どころか冤罪を生んだ可能性大な警察はなんなら悪の組織だと思ってます。
73 9
返信0
tom***** | 2時間前
事実はどうでもいいから、閉鎖的な公務員組織の1人としてマニュアル通りの形を早く作りたいだけなんだろう。
明らかに暴行を疑う余地があるが、隠蔽に走る鬼畜達は心が痛まないのだろうか。
qfw***** | 2時間前
何年か前に横浜刑務所でもあったな。
全身アザだらけ、顔パンパンの「病死」っていうのが。
まあ警察署でも拘置所、刑務所でも
官に殺されたら他の死因で片付けられてお終いだな。
26 0
返信0
ヤッホー | 1時間前
警察って最低やな!冤罪ばっかりでお前が悪いのに犯罪者にされる
5 0
返信0
tam***** | 1時間前
論理的に考えて暴行が取調中に合ったと判断したから告発したんだろう
その証拠がないだけ
アザができて痛んでる足をぶつける様に座るなんて考えられない
7 1
返信0
off***** | 2時間前
ヤクザよりタチが悪い日本の警察
15 0
返信0
sio***** | 2時間前
不正まみれの病院勤務でさっさと処分したかったんだな・・・
2 0
返信0
zbi***** | 36分前
暴行という言葉に惑わされてはいけない
犯罪者の中にはもって生まれた出来損ないの悪人も
相当数いるはず そんな輩を相手にするんだから
ある程度暴力もやむを得ないよ
話してわかる相手じゃないんだから
1 3
返信0
フォン単蛋白漏出 | 2時間前
手術ミスは、殺されるくらい悪いことだったのかな? 責めるべき相手を見定めろ、救いようのない悪人なら死んでも構わない!
4 2
返信0
m31***** | 2時間前
警察は独自の組織を作り上げている
一部の人間は、私利私欲の為に暴挙を働く
明るみに出たらヤバいので、証拠隠滅を図る
警察も検察も基本的にはグル
これらの組織が、全て正義とは限らない
19 0
返信0
HARD★GAY☆DELUXE | 1時間前
国際的にも指摘されてるわな。
地位協定の件も日本の司法に対する不信感を理由にされたり。
ブラック企業然り、警察然り、こういうのも日本が戦中からサイコパス国家というプロパガンダを助長させるものに成りかねない。
3 0
返信0
sho***** | 48分前
犯罪集団なんてそんなもんやろ(笑)
ポリが日本一のヤクザやからな!
him***** | 1時間前
この事件?的なのは余りに酷いと思っていた!
椅子から落ちた?
笑わせるな!
5 0
返信0
hor | 40分前
警察ほどタチの悪い組織はありません
4 0
返信0
k | 2時間前
暴行ありきの記事。
暴行したのか他の原因があるのかハッキリしてないしたった一人の意見をあたかも正当な見解として誘導するのはどうなんだろ?
そもそも被疑者とか悪いことしたやつの人権ばっか優先されて被害者は置き去り
7 5
返信1
ajt | 43分前
酷い…
10年経過してもなかなか進まず、
世間にも知らされず…
本当に酷い。
法によって裁かれる前に、取り調べをする警察官が犯人と決めつけて、勝手に制裁を加えてかまわないはずがない!
3 0
返信0
ops***** | 2時間前
「足で蹴るなどの打撲を受けたというのが一番考えやすい」のは、この人の一方的な意見だろう。
なぜ他の意見を取材ぜず、一方的に「暴行があった」と誘導するかのような記事にしているんだろう。
5 35
返信1
har**** | 18分前
法医学者の目は誤魔化せない。
こんなもの不起訴したなら WW2前夜のドイツのゲシュタポによる「夜と霧」の時代と同じ。
ゴーンの長期拘留と言い、日本の刑事警察は ほぼ戦前のまま。
法治国家でも文明国でもない。
1 0
返信0
dou***** | 46分前
「あってはならない」という回答は回答になっていない!
疚しいことがあるから「ありえない」と言い切らないのだろ?
それに取調室で暴行が日常的の行われているから取り調べの可視化に警察も検察も反対しているのだろ!?
まぁ取り調べを可視化したところで警察や検察の都合の悪い部分は削除するのは目に見えているから、取り調べは弁護士の立ち会いの元行われるべき!
疚しいことがなかったら弁護士が取り調べに立ち会っても問題ないだろ?(笑)
3 0
返信0
bal***** | 43分前
証拠主義であるなら可視化は何ら問題はない。
証拠主義であるなら取り調べ時の弁護士の立ち合いは何ら問題はない。
日本は被告側には捜査権もない。
日本の検察は証拠の共有を頑なに拒む、何故かな?(笑)
過去の冤罪を見てると検察が持ってる証拠の中に無実の証拠が
あり、それを検察隠蔽している実態が明らかになっている。
つまり、可視化や弁護士の立ち合い、そして証拠の共有は本来なら
被告・原告 共に有利となるのに何故拒む?
それは日本の警察・検察・裁判所が犯罪集団だからだ。
それに加担しているジャパニーズマスコミも同罪。
5 0
返信0
esp***** | 4分前
これは酷い!可視化を一刻も早く実行してください。中には極悪非道な容疑者も居るでしょうが、
どちらにしろ開示は大事です。
uga***** | 1時間前
高知白バイ事件もそうだが国家権力の横暴さが伺える 加えて地検 地裁までが加担しているようにしか見えない この2件の警察 地検 裁判所の愚行を断じて闇に葬ってはいけない。
19 0
返信0
shu***** | 2時間前
本当に民主主義国家、日本での事なのか?まるで北朝鮮か中国みたいだ。
ひょっとして本当の芯の所(裏)では、まだ民主主義国家ではない様な気がする。
14 2
返信0
tru***** | 2時間前
警官らによる、密室の殺人だな。
47 2
返信0
tig***** | 2時間前
警察も反社会と変わらん。。w
14 1
返信0
Social service | 1時間前
取り調べの記録を容疑者が選択できたり、留置場にカメラを設置するなど、警察はちゃんと警察の事実を伝えられる仕組みを作らないと。自分たちに都合の悪くなることはやらないというのは悪人の考え方と一緒です。
6 0
返信0
gek***** | 2時間前
江戸時代の奉行所や火付け盗賊改めと変わらないね
捕らえて拷問にかけて自白させる
町人たちも、それを知ってて怖れ嫌ったという
捜査するのも同心の下に400人の目明しの親分がおり,親分方に同居する下引も1000人ほどがいたが犯罪者だったとか