米政権、FBと徹底抗戦 独禁訴訟、第2幕へ
8/20(金) 20:34配信
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時事通信
リナ・カーン氏 米連邦取引委員会(FTC)委員長(AFP時事)
【シリコンバレー時事】米連邦取引委員会(FTC)が19日、インターネット交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(FB)を反トラスト法(独占禁止法)違反で再提訴し、徹底抗戦する構えを示した。
バイデン政権は、巨大IT企業批判の急先鋒(せんぽう)であるリナ・カーン委員長が陣頭指揮を執る。6月に請求を却下されたものの、挽回を目指し一部修正した訴状を提出。第2幕の火ぶたが切って落とされた。
再提訴はFTCで3対2で承認された。首都ワシントンの連邦地裁に提出した訴状では「(FBの)優越的地位の乱用を裏付けるデータや証拠」を追加。6月28日の判決で、市場シェアの算出根拠が不明とされた点を踏まえ、材料を補強した。
引き続き、FBによる写真共有アプリ「インスタグラム」や無料対話アプリ「ワッツアップ」の買収が競争阻害に当たると主張し、事業売却を求めた。FBは10月4日までに訴状への回答を求められている。
巨大IT企業に対しては、超党派議員団も解体を視野に入れた独禁法改正に着手している。ネット上の広大な顧客基盤を武器に新型コロナウイルス禍でも好業績を維持していることが「もうけ過ぎ」との批判につながっており、圧力は強まる一方だ。