「コロッケ」でお馴染み 買取専門店「おたからや」の本業はFC搾取!? 元オーナーが集団訴訟
11/4(金) 10:40配信
デイリー新潮
小指の欠損
「おたからや」HP
ものまねタレント、コロッケの看板でお馴染みの買取専門店「おたからや」。1200以上の店舗を構え、5年連続で業界1位の座を獲得している。だがその裏ではFC(フランチャイズ)オーナーとのトラブルが絶えず、集団訴訟まで起こされる有り様なのだ。
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大阪府北部で開店した40代の男性は、元飲食店経営者。運営会社「いーふらん」の担当者から、“顧客から買い取った商品はいーふらんが5倍から6倍の値段で引き取る仕組みだから確実に儲かる”と太鼓判を押されていた。
加盟料は100万円。ただ、研修の際に違和感を抱かざるを得なかった。講師役の執行役員がヤクザ同然の身なりで、左手小指の欠損を隠そうともしなかったのだ。
100万円を投じたこともあり、後戻りはできない。昨年1月に開店したものの、チラシの写真と同じような品物が持ち込まれても0円査定ばかりが続いた。結局、いーふらんが引き取った商品は皆無。男性は、開店から1カ月も経たないうちに、別のFC店舗が近所に出されることを知って撤退を決めた。
1カ月間来客ゼロ
次は、今年6月末に東京都内で出店した元FCオーナーの話。目下、他の元FCオーナー5人とともに集団訴訟の準備中である。
「チラシには割高な買取金額が掲載されていました。顧客が商品を持ち込んでも査定は大抵、0円。取引が成立したのはアクセサリーや切手くらいで、開店2カ月で稼いだ粗利はわずか28万円でした。これでは続けられないと7月半ばにはFC契約を解除した。加盟料やら店舗の改装費などで1000万円近くをドブに捨てたようなものです」
実はすでに、今年7月、別の元FCオーナー7人が総額3980万円の損害賠償を求めて集団訴訟へと踏み切っている。代理人を務める川上資人(よしひと)弁護士に訊くと、
「共通するのは、コロナ禍で新たな収入源を探し、おたからやの広告に辿り着いていること。“年商1億円も可能”といった口車に乗せられ、いざ開店してみると来客が1カ月間ゼロという元FCオーナーもいました。いーふらんはFC契約に伴う収支予測などの情報提供をせず、原告7人は長くても8カ月、短ければ2カ月足らずで閉店に追い込まれました」
本業は買取専門店というより、むしろFCオーナーからの搾取ではないのか。
「週刊新潮」2022年11月3日号「MONEY」欄の有料版では、おたからやFCオーナーの実態を詳報する。なお、いーふらんの鹿村大志社長は「今後、改善を図ってまいります」と語っている。
「週刊新潮」2022年11月3日号 掲載
逃亡生活ついに終了 デュナミスレーシング納車詐欺事件 逮捕された社長の「不正とトラブル」
10/29(土) 5:45配信
AUTOCAR JAPAN
販売店社長に関するトラブルは多々……
長野県の自動車販売店「デュナミスレーシング」の社長の小谷氏が詐欺容疑で逮捕された。
AUTOCAR JAPANが今年1月13日に報じた長野市内の自動車販売店「デュナミスレーシング」経営者による新車購入の巨額詐欺事件。
【写真】社長と顧客のやりとりや返金誓約書【巨額納車詐欺事件を取材】 (37枚)
首謀者とみられる小谷徹(おたにとおる)氏が10月26日、詐欺容疑で逮捕された。
デュナミスレーシングは通称「モーター屋」と呼ばれる地方に多いスタイルの自動車販売店である。
特定の自動車ブランドを販売する代理店ではなく、客から注文があり入金も完了した国産車、輸入車さまざまなクルマをディーラーの業販部門(特販部門の場合も)から仕入れて販売(納車)する。
この「納車」の時点でお金を納めたのに納車されない、というのが主たるトラブルである。
納車トラブルの被害者は100名以上ともいわれ、他の借金トラブルなどとあわせると被害者は300名以上とも。
この事件は小谷氏がほぼ単独でおこなったと考えられている。
筆者が把握しているだけで以下のトラブルが明らかになっている。
1.新車購入でお金を全額おさめたのに納車されない。
2.小谷氏にお金を貸した人びとに返済がおこなわれていない。
3.従業員に賃金が払われていない。
4.店舗や工場の家賃を滞納(店舗や工場の明け渡しと未払い賃料の支払い(計231万円)などについて訴訟がおこなわれ終結)
5.車検や整備などの下請け業者やパーツ販売会社などに対して支払いがおこなわれていない。
6.認証工場に義務付けられている「整備主任者講習」を受けさせていない。
7.現金購入にもかかわらず、所有者名義がオーナー本人ではなく、ディーラーの名義だったり、デュナミスレーシングの名義だったり……。
本記事では主に1.そしてクルマへの関わりが深い6.と7.についてこれまでの取材をもとに紹介していきたい。
デュナミスレーシング経由で新車購入
被害者はデュナミスレーシングを経由して新車を購入するという方法をとっていた。
筆者が書いた記事を含めデュナミスレーシングに関する記事に寄せられる読者からのコメントには必ずと言っていいほど、
「そんな怪しい店で買う方が悪い。新車はディーラーで買うべき」、「現金一括で払うなんてありえない。どうやってお金用意するの?」、「クルマも見ずに買う?それでだまされたって自業自得」
このようなコメントが寄せられる。
誤解がかなり多いので、説明しておくがデュナミスレーシングからクルマを買うといっても、実際はディーラーから出荷された新車をデュナミスレーシングを通じて購入するスタイルである。
つまり、中古車とは違って新車を見ずに買うことにとくに危険性はないだろう。
また、デュナミスレーシングで納車されないトラブルを抱えている人のほとんどは「購入者の紹介」で買っている。
同社では新車中古車の購入はもちろん、パーツ類の購入や車検や整備などで入庫したことがある人には、毎日のように小谷氏からお買い得車両を紹介する営業メールが届くシステムになっていた。
紹介者には多くの場合謝礼(約2~9万円)も支払われていた。
社長の小谷氏は1995年にデュナミスレーシングを立ち上げているが、その前、80年代は日産ディーラーのトップセールスだった。
今回、被害者になっている人の中には、日産時代からの付き合いの人もいる、
30年以上にわたって付き合いがあり、その間、何の問題もなくこれまで納車されており家族のクルマも含めて複数台のクルマを小谷氏から購入している人も少なくない。
このような状況で小谷氏は長年の付き合いがあるお客さんたちの人生を変えるほど、ひどいことをしたのである。被害者には何の落ち度もない。
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