トランプ氏の弾劾裁判、次期政権で審理へ 米上院
1/19(火) 20:31配信
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時事通信
【ワシントン時事】支持者による米議会襲撃を扇動したとして下院に弾劾訴追されたトランプ大統領の弾劾裁判について、上院は20日のバイデン次期大統領就任以降に審理を開始する方針だ。
ただ、上院は次期政権の人事承認や新型コロナウイルス対策に関する法案審議で窮屈な日程が予想され、具体的な期日は固まっていない。
13日の弾劾訴追後、ペロシ下院議長(民主党)は訴追決議(起訴状に相当)をまだ上院に送っていない。ひとたび上院に送って裁判が始まれば、人事承認や他の法案審議がルール上できなくなり、政権運営への支障が避けられないためだ。
バイデン氏は弾劾裁判と他の法案審議などを「並行実施」する案を共和党に打診した。ルールを変更するには、共和党も含めた全議員の賛成が必要とされ、与野党の協力が欠かせない。
トランプ氏、議会襲撃前の演説は「問題なかった」 共和党からは弾劾賛成の意見も
1/13(水) 12:04配信
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BBC News
トランプ氏、議会襲撃前の演説は「問題なかった」 共和党からは弾劾賛成の意見も
ドナルド・トランプ米大統領は12日、連邦議会議事堂の襲撃事件の直前に自らの支持者らに議会に向けて行進するよう直前に演説したことについて、「まったく問題がなかった」と表明した。一方で、与党・共和党では有力議員を含めて一部の下院議員が、トランプ氏の弾劾に賛成すると表明した。
トランプ氏は12日、メキシコ国境の壁の視察でテキサス州に出発する際に、ホワイトハウスで記者団の質問に答えた。
その中で、野党・民主党による弾劾訴追の動きを「ばかげている」と一蹴。「私たちの国にとんでもない危険と、とんでもない怒りをもたらしている。私は暴力を望まない」と述べた。
トランプ氏は、大統領職から追われることは心配していないと発言。「憲法修正第25条は私にとってはゼロ・リスクだが、ジョー・バイデンとバイデン政権には脅威となって降りかかるだろう」と述べた。憲法修正第25条は心身不調を理由に副大統領と閣僚が大統領を解任するための条項。民主党がその発動を求めていたが、マイク・ペンス副大統領は12日、これを拒否した。
議事堂襲撃事件後にトランプ氏が公の場に姿を見せたのは、これが初めて。襲撃では5人が死亡し、警官60人以上を含む多数が負傷した。
6日に発生した議事堂襲撃をめぐっては、トランプ氏が反乱を扇動したとして、民主党が同氏の弾劾訴追の決議案を下院に提出している。13日に採決される見通し。
与党・共和党の有力議員、リズ・チェイニー下院議員も12日、「暴徒を集めて(略)この攻撃の炎に火をつけた」トランプ氏は、大統領としての誓いに背いたとして、弾劾に賛成すると発表した。チェイニー議員の父親はブッシュ政権のディック・チェイニー元副大統領。ほかにも数人の共和党下院議員が、トランプ氏弾劾に賛成すると表明している。
トランプ氏は20日に大統領の任期終了を迎え、ジョー・バイデン氏が新大統領に就任する。
BBCのホワイトハウス担当タラ・マケルヴィー記者は、トランプ氏の12日の発言について、「素早くパンチを繰り出してかがむ」という、同氏が大好きな格闘技の戦略を取り入れたものだと批評。大統領執務室があるホワイトハウス西棟は人の姿が減り、職員が大挙して去っていると伝えた。
■問題となった演説
トランプ氏は6日の議事堂襲撃の直前にホワイトハウス近くで開かれた集会で、自らの支持者らを前に演説。昨年11月3日の大統領選挙で不正があったとする立証されていない主張を繰り返し、議会に向かって行進するよう呼びかけた。
「議事堂へと歩いて、勇敢な上院議員や下院議員に声援を送ろう。ただ、弱腰でいては私たちの国を取り戻せないので、議員の一部に対しては大した声援はしないだろう。強さを示さなくてはならない」
トランプ氏はまた、マイク・ペンス副大統領が「すべきことをする勇気」をもつべきだと主張。ペンス氏には、この日に議会で承認された大統領選の結果を覆す憲法上の権限があると、根拠を示さず訴えた。
そのうえで、「ここにいる全員がまもなく、平和的かつ愛国的にそれぞれの意見を届けるため、議事堂に向かって行進していくだろう」と呼びかけた。
議事堂襲撃事件では、これまでに数十人が拘束されている。議会警官1人を含む5人が死亡し、数十人が負傷した。
複数の下院議員が一緒に避難した議会内の部屋では、複数の共和党議員がマスクを提供されても着用を拒否した映像が浮上している。襲撃後に民主党議員3人の新型コロナウイルス感染が発覚し、マスクを拒否した共和党議員たちと同じ部屋にいたせいだと主張している。
■トランプ氏排除の動き
議会下院(定数435)には、ペンス副大統領に対して憲法修正第25条を発動してトランプ氏を事実上解任するよう求める決議案も提出された。12日夜に下院は賛成223、反対205でこれを可決した。
ただしペンス氏は採決に先立ち、修正第25条による大統領解任は「国益にかなわないし、憲法にも沿わない」とナンシー・ペロシ下院議長に書簡で返答し、同調しない考えを示した。
これを受けて下院は13日朝、トランプ氏を弾劾訴追する決議案の審議を開始する。下院は民主党が多数派で、決議案は13日にも可決される見込み。その場合、トランプ氏は2度にわたって弾劾訴追される初の米大統領となる。
ただ、弾劾によって罷免されるには、上院の弾劾裁判で3分の2以上の議員の投票で有罪とされる必要がある。
トランプ氏の任期が切れる1月20日までに、上院が弾劾を審議するかは不透明。
20日以降の上院の構成は民主党が50議席(無所属服務)、共和党が50議席。上院の共和党議員の間でも、トランプ氏に批判的な議員が数人いる。
■共和党からも弾劾支持の意見
米紙ニューヨーク・タイムズによると、共和党のミッチ・マコネル上院院内総務(ケンタッキー州)は内々には、弾劾を求める民主党の動きを歓迎しているという。トランプ氏を共和党から切り離すのに、弾劾が役立つと考えているためとされる。
米紙ワシントン・ポストは、マコネル氏がトランプ氏は弾劾に相当する違反を犯したと考えていると、側近らに語ったと報じている。保守派FOXニュースも12日夜、マコネル氏はトランプ氏の弾劾を阻止するつもりはないようだと伝えた。マコネル氏の妻、エレイン・チャオ前運輸長官は議会襲撃から間もなく、閣僚を辞任している。
米メディアによると、マコネル氏も、共和党のケヴィン・マカーシー下院院内総務も、議員の投票を党議拘束する意向はないという。
そうした中で共和党下院ナンバー3のチェイニー議員(ワイオミング州)が12日午後、トランプ氏の弾劾に賛成すると表明した。
チェイニー議員は、「アメリカの大統領が職務と憲法への宣誓に対して、これほどまで裏切り行為をしたことはかつてなかった」との声明を発表。トランプ氏について、「暴徒を呼び集め、組織し、今回の襲撃の火をつけた。その後に起きたことはすべて、彼のせいだ。大統領があのような真似をしなければ、一連のことは何も起きなかった」と批判した。
チェイニー議員は弾劾に賛成する理由の中で、「これから数日、数週間のうちにさらにもっとたくさんのことが明らかになる。けれども、すでに分かっていることだけでも十分だ」とも書いた。
議員の父、チェイニー元副大統領は元国防長官でもあり、1月6日に先立ち国防長官経験者10人の1人として連名の寄稿で、「選挙は終わった」と表明し、平和的な政権移譲の妨害に米軍が巻き込まれてはならないと主張していた。
12日には、共和党のジョン・キャトコ下院議員(ニューヨーク州)とアダム・キンジンガー下院議員(イリノイ州)も下院本会議で、トランプ氏弾劾に賛成すると発言した。ミシガン州選出のベテラン、フレッド・アプトン下院議員も、弾劾を支持すると述べている。
党内で影響力のあるチェイニー議員の表明を受けて、さらに弾劾を支持する共和党の下院議員が増える可能性もある。
■軍統合本部がメッセージ
連邦捜査局(FBI)は、右翼の過激派らが20日の大統領就任式に向けて全米で武装デモを行う可能性があると警戒を呼びかけている。首都ワシントンでは最大1万5000人の州兵の配置が計画されている。
複数の米メディアによると、米統合参謀本部が12日、暴動は議会と憲法に対する直接的な攻撃だとするメッセージを出した。
メッセージは、「憲法で規定されたプロセスを妨害する行為はすべて、私たちの伝統や価値、宣誓に背くだけでなく、法律にも背くものだ」としている。
(英語記事 Pre-riot speech was 'totally acceptable' - Trump)
1/19(火) 20:31配信
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【ワシントン時事】支持者による米議会襲撃を扇動したとして下院に弾劾訴追されたトランプ大統領の弾劾裁判について、上院は20日のバイデン次期大統領就任以降に審理を開始する方針だ。
ただ、上院は次期政権の人事承認や新型コロナウイルス対策に関する法案審議で窮屈な日程が予想され、具体的な期日は固まっていない。
13日の弾劾訴追後、ペロシ下院議長(民主党)は訴追決議(起訴状に相当)をまだ上院に送っていない。ひとたび上院に送って裁判が始まれば、人事承認や他の法案審議がルール上できなくなり、政権運営への支障が避けられないためだ。
バイデン氏は弾劾裁判と他の法案審議などを「並行実施」する案を共和党に打診した。ルールを変更するには、共和党も含めた全議員の賛成が必要とされ、与野党の協力が欠かせない。
トランプ氏、議会襲撃前の演説は「問題なかった」 共和党からは弾劾賛成の意見も
1/13(水) 12:04配信
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トランプ氏、議会襲撃前の演説は「問題なかった」 共和党からは弾劾賛成の意見も
ドナルド・トランプ米大統領は12日、連邦議会議事堂の襲撃事件の直前に自らの支持者らに議会に向けて行進するよう直前に演説したことについて、「まったく問題がなかった」と表明した。一方で、与党・共和党では有力議員を含めて一部の下院議員が、トランプ氏の弾劾に賛成すると表明した。
トランプ氏は12日、メキシコ国境の壁の視察でテキサス州に出発する際に、ホワイトハウスで記者団の質問に答えた。
その中で、野党・民主党による弾劾訴追の動きを「ばかげている」と一蹴。「私たちの国にとんでもない危険と、とんでもない怒りをもたらしている。私は暴力を望まない」と述べた。
トランプ氏は、大統領職から追われることは心配していないと発言。「憲法修正第25条は私にとってはゼロ・リスクだが、ジョー・バイデンとバイデン政権には脅威となって降りかかるだろう」と述べた。憲法修正第25条は心身不調を理由に副大統領と閣僚が大統領を解任するための条項。民主党がその発動を求めていたが、マイク・ペンス副大統領は12日、これを拒否した。
議事堂襲撃事件後にトランプ氏が公の場に姿を見せたのは、これが初めて。襲撃では5人が死亡し、警官60人以上を含む多数が負傷した。
6日に発生した議事堂襲撃をめぐっては、トランプ氏が反乱を扇動したとして、民主党が同氏の弾劾訴追の決議案を下院に提出している。13日に採決される見通し。
与党・共和党の有力議員、リズ・チェイニー下院議員も12日、「暴徒を集めて(略)この攻撃の炎に火をつけた」トランプ氏は、大統領としての誓いに背いたとして、弾劾に賛成すると発表した。チェイニー議員の父親はブッシュ政権のディック・チェイニー元副大統領。ほかにも数人の共和党下院議員が、トランプ氏弾劾に賛成すると表明している。
トランプ氏は20日に大統領の任期終了を迎え、ジョー・バイデン氏が新大統領に就任する。
BBCのホワイトハウス担当タラ・マケルヴィー記者は、トランプ氏の12日の発言について、「素早くパンチを繰り出してかがむ」という、同氏が大好きな格闘技の戦略を取り入れたものだと批評。大統領執務室があるホワイトハウス西棟は人の姿が減り、職員が大挙して去っていると伝えた。
■問題となった演説
トランプ氏は6日の議事堂襲撃の直前にホワイトハウス近くで開かれた集会で、自らの支持者らを前に演説。昨年11月3日の大統領選挙で不正があったとする立証されていない主張を繰り返し、議会に向かって行進するよう呼びかけた。
「議事堂へと歩いて、勇敢な上院議員や下院議員に声援を送ろう。ただ、弱腰でいては私たちの国を取り戻せないので、議員の一部に対しては大した声援はしないだろう。強さを示さなくてはならない」
トランプ氏はまた、マイク・ペンス副大統領が「すべきことをする勇気」をもつべきだと主張。ペンス氏には、この日に議会で承認された大統領選の結果を覆す憲法上の権限があると、根拠を示さず訴えた。
そのうえで、「ここにいる全員がまもなく、平和的かつ愛国的にそれぞれの意見を届けるため、議事堂に向かって行進していくだろう」と呼びかけた。
議事堂襲撃事件では、これまでに数十人が拘束されている。議会警官1人を含む5人が死亡し、数十人が負傷した。
複数の下院議員が一緒に避難した議会内の部屋では、複数の共和党議員がマスクを提供されても着用を拒否した映像が浮上している。襲撃後に民主党議員3人の新型コロナウイルス感染が発覚し、マスクを拒否した共和党議員たちと同じ部屋にいたせいだと主張している。
■トランプ氏排除の動き
議会下院(定数435)には、ペンス副大統領に対して憲法修正第25条を発動してトランプ氏を事実上解任するよう求める決議案も提出された。12日夜に下院は賛成223、反対205でこれを可決した。
ただしペンス氏は採決に先立ち、修正第25条による大統領解任は「国益にかなわないし、憲法にも沿わない」とナンシー・ペロシ下院議長に書簡で返答し、同調しない考えを示した。
これを受けて下院は13日朝、トランプ氏を弾劾訴追する決議案の審議を開始する。下院は民主党が多数派で、決議案は13日にも可決される見込み。その場合、トランプ氏は2度にわたって弾劾訴追される初の米大統領となる。
ただ、弾劾によって罷免されるには、上院の弾劾裁判で3分の2以上の議員の投票で有罪とされる必要がある。
トランプ氏の任期が切れる1月20日までに、上院が弾劾を審議するかは不透明。
20日以降の上院の構成は民主党が50議席(無所属服務)、共和党が50議席。上院の共和党議員の間でも、トランプ氏に批判的な議員が数人いる。
■共和党からも弾劾支持の意見
米紙ニューヨーク・タイムズによると、共和党のミッチ・マコネル上院院内総務(ケンタッキー州)は内々には、弾劾を求める民主党の動きを歓迎しているという。トランプ氏を共和党から切り離すのに、弾劾が役立つと考えているためとされる。
米紙ワシントン・ポストは、マコネル氏がトランプ氏は弾劾に相当する違反を犯したと考えていると、側近らに語ったと報じている。保守派FOXニュースも12日夜、マコネル氏はトランプ氏の弾劾を阻止するつもりはないようだと伝えた。マコネル氏の妻、エレイン・チャオ前運輸長官は議会襲撃から間もなく、閣僚を辞任している。
米メディアによると、マコネル氏も、共和党のケヴィン・マカーシー下院院内総務も、議員の投票を党議拘束する意向はないという。
そうした中で共和党下院ナンバー3のチェイニー議員(ワイオミング州)が12日午後、トランプ氏の弾劾に賛成すると表明した。
チェイニー議員は、「アメリカの大統領が職務と憲法への宣誓に対して、これほどまで裏切り行為をしたことはかつてなかった」との声明を発表。トランプ氏について、「暴徒を呼び集め、組織し、今回の襲撃の火をつけた。その後に起きたことはすべて、彼のせいだ。大統領があのような真似をしなければ、一連のことは何も起きなかった」と批判した。
チェイニー議員は弾劾に賛成する理由の中で、「これから数日、数週間のうちにさらにもっとたくさんのことが明らかになる。けれども、すでに分かっていることだけでも十分だ」とも書いた。
議員の父、チェイニー元副大統領は元国防長官でもあり、1月6日に先立ち国防長官経験者10人の1人として連名の寄稿で、「選挙は終わった」と表明し、平和的な政権移譲の妨害に米軍が巻き込まれてはならないと主張していた。
12日には、共和党のジョン・キャトコ下院議員(ニューヨーク州)とアダム・キンジンガー下院議員(イリノイ州)も下院本会議で、トランプ氏弾劾に賛成すると発言した。ミシガン州選出のベテラン、フレッド・アプトン下院議員も、弾劾を支持すると述べている。
党内で影響力のあるチェイニー議員の表明を受けて、さらに弾劾を支持する共和党の下院議員が増える可能性もある。
■軍統合本部がメッセージ
連邦捜査局(FBI)は、右翼の過激派らが20日の大統領就任式に向けて全米で武装デモを行う可能性があると警戒を呼びかけている。首都ワシントンでは最大1万5000人の州兵の配置が計画されている。
複数の米メディアによると、米統合参謀本部が12日、暴動は議会と憲法に対する直接的な攻撃だとするメッセージを出した。
メッセージは、「憲法で規定されたプロセスを妨害する行為はすべて、私たちの伝統や価値、宣誓に背くだけでなく、法律にも背くものだ」としている。
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