私が習っている『折形礼法』。
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単なる “折形” ではなく、“礼法” というのが付く。
大先生はこれを強調される。 😄
『折形』は武家の婦女子の作法だった。
人に物を送る時、和紙などに包んで送る。 

その形の美しさに惹かれて入門したが、
“礼法”が付いてくるとは思っていなかった。 

江戸時代に書かれた礼法の本を読み解く。
崩し字、変体仮名を読むのが精一杯で、
内容まで正確に頭に入らない。 

それと同時に、
昔の歳時記や風習、しきたりなども習う。
これが、まぁ、覚えられない。 

季節が巡るごとに、
先生はお話くださるのだが、
「そんな話を聞いたような・・・」 

先日の教室でも、
「筑波山の紅葉は、何というのでしょう。」
「お教えしましたよね。」
・・・・・・


実はこれ、
去年教えていただいて、いたく感心した言葉。
早速友人に教えてあげ、
二人して「こんな言葉があったんだねぇ〜」と言い合った。 

なのに、
肝心のその言葉を、忘れている。 

確か、コナラやクヌギの木が茶色に “紅葉” することを表す。
どうしても、
赤や黄色に色付く紅葉だけに目を向けがちだが、🍁
茶色く変色しつつ秋を過ぎていく木の葉も多い。
そんな葉にも名前をつけた昔の日本人の感性。
紅葉に限らず、
余り目を向けられないのもにも、きれいな名が付いているのに驚く。
それが使われなくなっているのにも、驚きと残念な気持ちになる。
新語が次々と生まれ、時代が移って行く。
昔の言葉を知らず、
新語も使いこなせず、
結局『昭和』に浸かって生きている。 

で、
雑木林の紅葉は、『柞葉(ハハソバ)』と言う。


