昨日、仕事が早く終わったんです。
もちろん、コロナの影響です。
予定されていた仕事も午後の分がなくなるかもしれないと無線が入って、
まあそれならそれでいいや、と月給取りには関係ないと思っていたんです。
どうせその程度のお金しかもらってねーし!
なんてね、思ってたんです。雨も降ってるし、ずぶぬれでトラック運転してたんです。午前の現場が手卸で。
『手卸』というのは書いて字の如く、荷物を一個一個、手で卸すんですね。町工場だとフォークリフトがなかったりして、
そんな現場は大概手卸です。
なかには態度の悪い社員もいて、「適当に置いといて、あ、濡らさないで」なんてつっけんどんに言われて、
その辺ったってどの辺だよ? 濡らさないでって、それドライバーの責任かよ、なんて思いつつ、 あ、はい! わかりました!
なんてね、カラ元気で……。
雨の中、情けない気持ちにもなりますわ。子供の顔が浮かびますよ、マジで。
「父ちゃん、いま、ちょっと、かっこ悪いかも」みたいな。
結果、午後の仕事もあったんですが、量は通常の半分以下……。定時の二時間も早く終わりました。
きっとどの業界もそうだと思います。昨日書いた、私が以前勤めていた巣鴨地蔵通り商店街の前を通ったのですが、
やっぱり人影もまばらで、閉めている店が目立ちましたね。雨も降ってたし、風も吹いてたし。
やってもしょうがねーや!
という気持ちで自棄になっている店もあるのかと思います。しかし自棄起こしていられるのももう少しの間だと思います。
私だって会社が、「昨今に事情を鑑みて、うちも暫く自宅待機してもらう事にします」なんて決定されたら、基本給なんて子供の小遣いぐらいなんだから、いっぺんに干上がってしまいます。
大臣は、国としては休業補償もしないし、給付金も出さない、と言ってます。その代わり、著しく減収になった個人事業主と、中小企業には、百万、二百万を、出します。と。 ????
私らは?? どこに入るの?
タクシーもそうだと思いますが、ドライバーって基本給めちゃめちゃ少なかったりします。ホント、数万とか。
だから、休業補償なり給付金でないと補われません。外出しちゃいけないなら、アルバイトもできませんしね。だいたい、こんな状況でアルバイトの募集なんかあるわけがありませんし。
どうすんだい!!?
どうすりゃいいんだい? 国に甘えるんじゃねーよ!お前が勝手に選んだ仕事だろ! なんて意見も聞こえてきます。
確かに、自分の裁量で独立して店を出した人も、会社を興した人も、そりゃ自分で勝手にやった事だろ。景気のいい時もあっただろ。そん時はせっせと節税して私腹を肥やしてたくせに、困った時だけ国に頼るんじゃねーよ!!自分でやったことの責任は自分で撮るのが当然だろ!
なんて言われたらその通りかもしれません。しかしね。
だったら何のための国家なんですか?コミュニティーなんですか?
私は選挙には必ず行きます。それは国家の一員だからです。コミュニティーの一員だからです。国家と、コミュニティーが余計なイザコザをなくして、世の中を殺伐としないようにしていると信じているからです。
そのためのお金が税金なら納得します。少しですが払います。
でも今、世の中が殺伐としています。そういうときにこそ使うのが税金だと思ってます。今は道路を直すより、水道管を新しくするより、まずはコロナで減収している人間を助けて、殺伐としないようにするのが、国家としての正しい舵取りだと思います。
外に出なけや、『三蜜』を避ければ、本当に事態は収拾するんでしょうか?
伝染病も含めて、要は人間。困ってる人間だと思います。そこに目を向けなきゃ、国家として、自分が乗ってる船の船体に穴が開きそうになってるのに、あーだこーだと、明後日な方向に舵を切ってる場合じゃないと思います。
どうせ借金まみれなんだから、もっと借金してお金を工面しちゃえよ!
これまでさんざん法外な国家予算を組んでおいて、この期に及んで何をもちゃもちゃ、足踏みしてるんだい?
午後の時間、また息子とオリンピックのゲームをしました。よくできてて、新国立劇場の中から見た感じとか、なかなかリアルで、選手になった気分です。今は、夢の世界に没頭するしか、安楽場所はないようです。
今日もそろそろ仕事に行く時間になりました。おそらく東京方面。
じゃあ、皆さんもどうか、ご安全に。