ダガーは殺傷能力が高いそうである。というか、そもそもが戦闘用に作られたナイフらしい。『ファイナル・ファンタジー』というファミコン・ゲームのシリーズでは最初に手に入れる攻撃力の低い安価な武器なのだが現実はそうではない。サバイバルナイフというのもあって、ジャングルとかで生き残るためには必須の多機能な道具とされている。こちらはダガーとは用途が違うのだが、敷衍すれば一般に武器というのは道具なのであり、逆に全ての道具は武器足り得るわけである。爪楊枝1本、手拭1本でもその気になれば他者を殺傷出来る理屈であることは以前にも述べた。論証抜きに言うが、人類が最初に手にした道具は武器である。仮にそれが棍棒だったとして、最初の人類は何のためにその棍棒を握ったのかと言えばそれは獲物を取るためではなく、隣人を引っ叩き服従を強いるため乃至は殺傷するためである。棍棒は文明の発展と共にやがて石斧になり刀・槍になり弓矢になり・・更には銃になり爆弾になりミサイルになってそれが今でも続いている。『(秋葉原を)まるで戦場のようだ』というなら、この地上は人類の歴史が始まって以来ずっと『戦場』だったのである。『時間です。夢はワイドショーを独占(←だったかな)すること』と彼は最後に書き込んで凶行に走ったが彼の夢は叶った。だが各局の報道を見て「これは鋭い」と私に感じさせるコメントとはまだ出会っていない。自称コメンテーター、自称評論家らは要するに何を言わせてもマンネリズムに陥ってボケ切っていて、総体として精彩というものをまるで欠いているのである。官の腐敗、医療、後期高齢者、年金、特定財源・・と、これだけトチ狂って恥じない自公政権に解散・総選挙を迫れない(←或いは企図して迫らないと言った方が正確か!)つまりは真っ先に言うべきことをおくびにも出さないメディアなどは信頼するに値しないのである。せいぜいのところ「水着だ、オリンピックだ」とはしゃいでみせるだけだ。それにつけても『牛肉』の一点で大統領を一気に追い詰めてしまう韓国の状況に比して、わが国民はどうだろう? 数十万人のデモで街頭を埋め尽くす活力などどこにも見出せないではないか。我々はみんなアッパラパーになってしまったのか、一億総無気力状態か、夢遊状態か・・。 . . . 本文を読む