地方の商工会議所に勤める中小企業診断士のブログ 「お酒と読書と、中小企業支援の話」

田舎の商工会議所が行う中小企業・小規模事業者への支援。そのリアル。息抜きに楽しむお酒と読書の話。

もうやばそう!に対して動けるか

2023-08-21 08:07:00 | 商工会議所
市内のDVDレンタル店が2店続けて同時期に閉店されます。系列や関連会社でなく、それぞれ別の関係ない2店です。
両方とも元々は書店。
平成期に世間の流れに乗って、音楽CDやビデオ、その後DVDと主要な取扱品を変えていったけれど、
今、インターネットにあらゆるお客さんを奪われて撤退。

CD、DVD、本。
書店ほどネットが天敵になっている業種はないだろうと思います。
もともと儲けが薄いうえ、いまやネット購入前の見本展示場のような屈辱的な扱いを受けることも。

1店は完全閉店。
もう1店は本売り場拡大で存続。
私は本屋好きなので、頑張ってほしいです。

儲かりそう!😃な予感には反応できても、
もうやばそう!💦な危機感にはなかなか動けない…
お客さんの行動や自社の決算数字の変化にもっと敏感にならないといけないと思いました。




技術継承?標準化?(百倍大層に言えば)

2023-08-20 10:39:00 | 日記
地元の地蔵盆に出てきました。
うちの町はまだまだ字(あざ)の行事ごとが活発です。結婚してから入ってきた私はこれに慣れていません(笑)とても楽しいのは間違いないんですけどね

今の70代の先輩方はとても元気です。地蔵盆の準備も後片付けも全て70代メンバー(役員)。
下の世代は気の遣い方が逆になってしまって、代わったり手伝ったりしにくい(笑)
でも、見てたらマニュアル的なものはなく、「誰かの過去の記憶」を基に、ああだこうだと作業が行きつ戻りつ進められていく…。
年数の経った組織というのは、やっぱり こうなりやすいのかなと思いました。
そうなりにくい仕組み(仕掛け)って、どんなものがあるだろう…と思いました。



支援できることを楽しみに

2023-08-19 07:00:00 | 商工会議所
明治時代に創業された うどん屋さん。
昔は市場の入口でお店やって、時代の流れでショッピングセンターのテナントになって、今また昔の場所に戻って営業を続けていらっしゃいます。
社長はもう高齢の女性で、着物が似合っていて、いたずらがばれた時のようなお茶目な笑い方をされます。
社長就任時は1億以上の借入があったが、今はもう完済し無借金。
駅前に立つ三階建ての自社ビルは、二階からの眺めが好きらしい。

今日お話に行ったら、
「私は学も商才もなくて、運と閃きだけでやってきたの。」
「でも、それだけで十分。何があっても、何とかなるって思えるの。」
と笑顔で仰る。
その凛として確信に満ちた立ち姿を見ていると、
「この方に経営計画や事業戦略なんて要らないだろう」と思ってしまった💦
経営者の気持ちや希望はそっちにない。
むしろ逆。
自分らしい生き方でゴールまでと…。
聞くと、やっぱり後継者はいない。
さがす気も売るつもりもないと仰る。

時間は限られて。
支援を必要としている人を。
ノルマも何もないけれど。





これから一緒に大きくなろう

2023-08-18 08:00:00 | 商工会議所
前回の投稿の後日談。
再構築補助金に採択されたけど金融機関が融資を断り、再構築を実行できていない事業者の話の続きです。

約束の時間に訪問したら、不在でした。
15分ほど会社前で待ちましたが、不在は変わらず。社長の携帯に2回電話しましたが、出られず。結局、その後も反応なし…

ふふふ。
私もまだまだってことです。

でもね、社長、
あなたもまだまだってことですよー
これから一緒に成長していきましょう!



融資断られ再構築ならず

2023-08-17 08:02:00 | 商工会議所
今日午前中に訪問する事業所さん。
業種転換すべく事業再構築補助金に申請し無事採択(独立診断士が作成代行)。
しかし、銀行に融資を断られ計画実行できず。
診断士への成功報酬は未払い。診断士は月に数回来ては経営指導料として時給5万円を請求してくる。これは成功報酬の分割払いとは恐らく違う。どうすればよいかというご相談。

この銀行に融資を断られ…からスタートするトラブル。事業再構築補助金では時々耳にします。
もちろん、経営者にも非はあるでしょうが、この補助金はこういう問題が起こりやすい作りだなとも思います。
申請時点の金融機関同意の形骸化。少額申請の事業者は現預金ストックも少額である現実(少額申請にも金融機関同意は必要では?)。

お盆明けから、少し暗めやけど困ってはる度高めの案件 行ってきます