八王子で大昔、「紅茶専門店」をやっていたマスターブログ

元がじゅマスターが頑張ってブログを書いてます。

サロベツ湿原保護活動

2014-09-17 08:57:00 | 北海道移住体験
元気に北海道満喫中です。

このところ急激に秋が進み冬の気配が・・・。東京と話をするとまだ28度もあり夏だと言うので良くわかりません。でも朝は室内でも15度くらいになっています。

先日 サロベツ湿原センターの主催する「上サロベツ自然再生事業の取り組み」を見るツアーに参加しました。サロベツ湿原はその昔、干拓して牧草地にする部分と工業として泥炭を採掘する地域と自然として湿原をそのまま残す部分の三分割されたそうです。その中で泥炭を採掘した場所はもう採掘せず元に戻そうという事になり前記の「上サロベツ自然再生事業・・・」長い名前の事業が始まっているようです。

専門家が湿原を元に戻すには誰も入らないのが良いと決めたので通常は誰も入れません。本当は木道もその下の湿原を傷めるので無い方がいいのだそうです。しかしそれでは何もやって居ないと誤解されるので一年に一度、少人数に見せるのだそうです。見せてもらったので発信しておきます。

泥炭を採掘した場所は深さ4メートルくらいの水溜りになるそうです。サロベツ湿原にはそんな場所が沢山ありシベリアからの「オオヒシクイ」などの渡り鳥の休憩地として有効な自然となっています。(作られた自然だと思いますが時間がたてばそれが普通の自然になる)

数千年かかってできた湿原を人間が利用するために40年ほじくり返して穴を作り、その後ほったらかしてそれが自然になってきたところで埋め立てられた採掘跡に湿原植物を生やす事が自然再生事業というらしいです。
チョッと疑問もありますがそんなところを見るチャンスはめったに無いのでお出かけしました。


歩いていて、ふわふわな感触が心地よいです。フワフワの原因はコケなどの植物が水分を含み他の植物と絡み合ってふわふわしている感じです。それが場所により採掘現場跡などにはいると船に乗っているような床面全体がふわふわと揺れて居ると感じます。植物が重なっていないので泥の塊が水の上に浮いていてその上を歩いているのでしょう。ですから偶に長靴がズボッと入って取られそうになります。

泥のところと植物が生育しているところの違いは歴然でした。

遠景

近景

地面です。こうなっているのが湿原の基本らしいです。でも埋め戻しに使った泥炭成分の残り成分が固まった部分にはカサカサのひび割れと粘土状のネバネバの所に分かれます。

植物相の多様化が見られます。でも一番最初は三日月草からのようです。
その三日月草が定着しやすくする為にマルチングと言うネットを地面表層に
張る作業を体験しました。カサカサの所にネットを張り植物を助けます。少しは役に立ちます。


その後無事に帰りました。残念ながら水辺に居る「オオヒシクイ」の群れは見られませんでしたが空を飛んでいる姿は見る事が出来ました。写真は有りませんが。