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退職後の日々を写真で記録

良寛・月の歌(3)

2023-09-29 09:08:05 | 良寛
今日は十五夜さんである。
当地の天気は予報だと午後の7時から9時までは晴れになっているので、中秋の名月を見ることができそうである。
そこで今日のブログは月を詠った良寛の歌をと思い、以前のブログを見てみると何と、今月の1日に既に書いていた。たった一ヶ月前のことさえ記憶していない。我が脳は順調(?)に委縮して行っているようである。

そこで、まだ書いていない良寛の月の歌を探してみた。




うばたまの夜の闇路に惑ひけりあなたの山に入る月を見て
(彼方の山に沈む美しい月を見ていて、夜の暗い道に迷ってしまったことだ*)

あしひきの黒坂山の木の間より洩りくる月の影のさやけさ
(黒坂山の木々の間より月の光が洩れてきて、とても清々しく感じられることよ*)

月夜にはいも寝ざりけり大殿の林のもとに行き帰りつつ
(月の出た明るい夜には、よく寝ることができないなあ。それで観音堂のある林の下を行ったり来たりしていることよ*)

月夜よみ門田の田居に出でてみれば遠山もとに霧立ちわたる
(月夜がとても美しいので、家の門の前の田んぼに出て見たら、遠くの山の麓に霧が立ちこめていたことよ*)

思ふどち門田の畔に円居して夜は明かしなむ月の清きに
(親しい者同士が家の門の前の田んぼのあぜに座り込んで夜を明かしましょう。清々しい今宵の月を眺めながら*)
                          *:小山宗太郎
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