たしかに、子供の頃からキャンプには毎年行っていて、大人になっても勿論続けてきた。
星の撮影をする為、そしてバイクでも続けられるように、ソロキャンプも始めた。
しかし、大型テントと豪華な設備を捨てて、キャンプというよりサバイバルに近いことも始めたのは、10年前のあの光景があったからだ。
そして、数年前には、北海道全域で停電が起きた。
本州に住んでいる人には想像もつかないだろう。
日本地図で北海道の大きさを見て欲しい。
9月で温かかったから無事で済んだが、例えば今年のような極寒時期だったらと思うと、ぞっとする。
水、火、食料、、、そして冬を生き抜く暖房。
考えるだけでは足りない。
実践しなくては。
どうやって水を?
火は? 食料は?
電気やガスも無くて、どうやって暖を取る?
頭で思い浮かぶことを、実際に試したことは?
用意した物を使ったことは?
サバイバル技術を学び、道具を用意して、何度も使って体に叩き込む。
俺のやっていることは、そういうことです。
けして、ただの趣味ではない。
最低限、自分と家族、そして動画を見てくれた人が、何かあった時に生き延びるチャンスが増えらように。
勿論、こんなことが実際どのくらい役に立つかはわからない。
それでも、これからも続けていく。
趣味じゃないから。
10年前、たくさんの人が悲しい思いをした。
今も、続いている人もいる。
あの時、テレビの前で黙ってそれを見るしかなかった自分に出来ることは、あの時のことを忘れずに、教訓として自分に刻んで行くことだ。