今日も新聞ネタです。
昨日の朝日新聞朝刊8面に
06年にノーベル平和賞を受賞した
経済学者の ムハマド・ユヌス さん
へのインタビュー記事が載っていました。
こんなことをおっしゃっています。(※一部を抜粋)
金融危機は、私たちが金融の世界を、完全に理解していなかったことを示した。市場は最高で 「見えざる手」 がすべてを解決してくれる、と信じ込まされていた。金融市場をカジノのように使い、実体のないものを信じていた。
一握りの金持ちが起こした危機で生活が直接打撃を受けたのは、工場が閉鎖し、職を失った世界に30億人いる底辺の人々だ。今、巨額の企業救済を議論しているが、職を失った貧しい人々の救済策を話し合っている場所はない。皮肉なことだ。ここで触れないといけないのは、金融危機は08年の様々な危機の一つ、ということだ。食糧危機も起きた。エネルギー危機もあった。高騰した石油価格は収まったが、問題は消えていない。以前から環境危機も続いている。これらの危機は関連し合う。私たちは、全体のシステムを再設計しなければならない。今やらなければいけない。
問われなければならないのは、正しいグローバル化か、誤ったグローバル化かということ。強く豊かな者がすべてを取り、弱く小さい者は何も手に入らないのではなく、公平に分け前を取れるようにすべきだ。「マネーパワー」 ですべてを分捕るのはよくない。誰もが自分の場所を確保できる。それがグローバル化の正しい精神だ。
自由市場は良いことだ。でも、私たちは市場を誤って使っている。金融制度をただす前に、それを生んだ資本主義をただすべきだ。私たちは資本主義を誤って解釈している。ビジネスとは金もうけのことで、利益の最大化がその使命と言う。この解釈は人間を金もうけの機械と見なす。誤った解釈だと思う。
ふむふむ、なるほどねぇ…。
で、具体的には
どうしたら良いのかというと、
ユヌス さん は
こんなことを提唱しています。
すべての人間には利己的な面と、無私で献身的な面がある。私たちは利己的な部分だけに基づいて、ビジネスの世界を作った。無私の部分も市場に持ち込めば、資本主義は完成する。私はそれを 「ソーシャル・ビジネス」 (社会的企業) と呼ぶ。投資家は特定の社会問題の取り組みに投資する。社会的企業は損失も配当もない、社会に貢献する目的を持つ会社だ。貧困解消や健康、貧しい人の住宅問題、環境問題など様々な事柄に取り組める。
どうやら
社会貢献目的の新企業モデルを市場に取り入れよう!
ということのようだね。
その新企業モデルの仕組みは
同新聞の1面によると
こんな感じです。
投資家は、特定の社会問題の解決を目的に企業に投資。企業からは元本だけを返済してもらい、配当を受ける代わりに、社会貢献をしたという 「満足」 を得る。収益が出れば、ビジネスの改善と拡大に使われる。
ユヌス さん は、
インタビューの最後で
こう語っています。
利益の最大化を夢見る眼鏡を外し、社会的企業の眼鏡をかけてみてはどうか。世界が全く違って見えるだろう。
僕も時々このブログの中で
「忘己利他」
という言葉を取り上げているけれど、
ポイントは
「無私」
ということだろうね。
確かにどんな人間にだって
「無私で献身的」 な側面はあるだろうけれど、
今回未曾有の金融危機があったとはいえ
果たしてそれが覚醒されるかな?
結局のところは利己的な側面に負けて
スルーされてしまうような気が…。
ユヌス さん は、
「私たちは、全体のシステムを再設計しなければならない。今やらなければいけない」
とおっしゃっているけれど、
実はその前に
“僕らの心のシステムの再設計”
が必要かもしれないよね。(笑)
では、今日はここまで。
僕のホームページもよろしく!
こちらです。 guitarbuddha's homepage
---------------------------------------------------------------
after 9 LIVE Schedule
● 2009/1/24(土) 銀座 Miiya Cafe (ミーヤ・カフェ) (地図はコチラ)
18:30 open / 19:00 start
Charge ¥2,000 + drink order
= 出演 =
19:00 ~ 春の風
19:45 ~ after 9
20:30 ~ Sing-る
21:15 ~ classique:Lona
after 9 は、Vo.(♀) と エレアコ(僕) のアコースティック・ユニットです。
オリジナル曲を中心に演ります。
皆様のお越しをお待ち申し上げております。
昨日の朝日新聞朝刊8面に
06年にノーベル平和賞を受賞した
経済学者の ムハマド・ユヌス さん
へのインタビュー記事が載っていました。
こんなことをおっしゃっています。(※一部を抜粋)
金融危機は、私たちが金融の世界を、完全に理解していなかったことを示した。市場は最高で 「見えざる手」 がすべてを解決してくれる、と信じ込まされていた。金融市場をカジノのように使い、実体のないものを信じていた。
一握りの金持ちが起こした危機で生活が直接打撃を受けたのは、工場が閉鎖し、職を失った世界に30億人いる底辺の人々だ。今、巨額の企業救済を議論しているが、職を失った貧しい人々の救済策を話し合っている場所はない。皮肉なことだ。ここで触れないといけないのは、金融危機は08年の様々な危機の一つ、ということだ。食糧危機も起きた。エネルギー危機もあった。高騰した石油価格は収まったが、問題は消えていない。以前から環境危機も続いている。これらの危機は関連し合う。私たちは、全体のシステムを再設計しなければならない。今やらなければいけない。
問われなければならないのは、正しいグローバル化か、誤ったグローバル化かということ。強く豊かな者がすべてを取り、弱く小さい者は何も手に入らないのではなく、公平に分け前を取れるようにすべきだ。「マネーパワー」 ですべてを分捕るのはよくない。誰もが自分の場所を確保できる。それがグローバル化の正しい精神だ。
自由市場は良いことだ。でも、私たちは市場を誤って使っている。金融制度をただす前に、それを生んだ資本主義をただすべきだ。私たちは資本主義を誤って解釈している。ビジネスとは金もうけのことで、利益の最大化がその使命と言う。この解釈は人間を金もうけの機械と見なす。誤った解釈だと思う。
ふむふむ、なるほどねぇ…。
で、具体的には
どうしたら良いのかというと、
ユヌス さん は
こんなことを提唱しています。
すべての人間には利己的な面と、無私で献身的な面がある。私たちは利己的な部分だけに基づいて、ビジネスの世界を作った。無私の部分も市場に持ち込めば、資本主義は完成する。私はそれを 「ソーシャル・ビジネス」 (社会的企業) と呼ぶ。投資家は特定の社会問題の取り組みに投資する。社会的企業は損失も配当もない、社会に貢献する目的を持つ会社だ。貧困解消や健康、貧しい人の住宅問題、環境問題など様々な事柄に取り組める。
どうやら
社会貢献目的の新企業モデルを市場に取り入れよう!
ということのようだね。
その新企業モデルの仕組みは
同新聞の1面によると
こんな感じです。
投資家は、特定の社会問題の解決を目的に企業に投資。企業からは元本だけを返済してもらい、配当を受ける代わりに、社会貢献をしたという 「満足」 を得る。収益が出れば、ビジネスの改善と拡大に使われる。
ユヌス さん は、
インタビューの最後で
こう語っています。
利益の最大化を夢見る眼鏡を外し、社会的企業の眼鏡をかけてみてはどうか。世界が全く違って見えるだろう。
僕も時々このブログの中で
「忘己利他」
という言葉を取り上げているけれど、
ポイントは
「無私」
ということだろうね。
確かにどんな人間にだって
「無私で献身的」 な側面はあるだろうけれど、
今回未曾有の金融危機があったとはいえ
果たしてそれが覚醒されるかな?
結局のところは利己的な側面に負けて
スルーされてしまうような気が…。
ユヌス さん は、
「私たちは、全体のシステムを再設計しなければならない。今やらなければいけない」
とおっしゃっているけれど、
実はその前に
“僕らの心のシステムの再設計”
が必要かもしれないよね。(笑)
では、今日はここまで。
僕のホームページもよろしく!
こちらです。 guitarbuddha's homepage
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after 9 LIVE Schedule
● 2009/1/24(土) 銀座 Miiya Cafe (ミーヤ・カフェ) (地図はコチラ)
18:30 open / 19:00 start
Charge ¥2,000 + drink order
= 出演 =
19:00 ~ 春の風
19:45 ~ after 9
20:30 ~ Sing-る
21:15 ~ classique:Lona
after 9 は、Vo.(♀) と エレアコ(僕) のアコースティック・ユニットです。
オリジナル曲を中心に演ります。
皆様のお越しをお待ち申し上げております。