2024/1/31付ブログ記事「国道169号御所高取バイパスは当初は別ルートで計画されていた」の続きです。
>2015年に橿原市川西町以北の約2350m区間の広域幹線道路としての計画が廃止され、廃止区間のうち近鉄南大阪線を越える前後のみ、橿原市が鉄道による分断を回避するための2車線の「橿原運動公園線」を改めて都市計画決定しています。
この都市計画道路廃止および新規決定に先立ち2015年2月に開催された地元説明会の資料が、奈良県公式サイト上で公開されていました。
https://www.pref.nara.jp/38986.htm
https://www.pref.nara.jp/secure/136962/slide.pdf (説明会のスライド資料)
橿原市雲梯(うなて)町で東西方向の大和高田バイパスと接続し、橿原運動公園の東側を通って近鉄南大阪線を越え、新沢千塚古墳群の西側を通って川西交差点に至るというルートでしたが、2009年の時点で「京奈和自動車道および国道169号により広域幹線道路としての機能が代替可能」と判断されたわけですね・・・
なお、国道169号は過去には「将来相当な交通量になる」と予測された時代があるようで、事業中の高取バイパスが国道169号現道と合流する高取町清水谷以南は、芦原峠をくぐるトンネルを挟んで道の駅吉野路大淀iセンターの少し先まで4車線道路となっています。
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南行車線の芦原トンネルは1965年の開通・北行車線の新芦原トンネルは1992年の開通です。
そして、道の駅の300mほど南で県道222号今木出口線と分岐しますが、何故か「直進すると県道に入ってしまい、国道169号を走り続けるには右折が必要」な道路形状になっています。ここから先の国道169号は2車線に戻ります。
一方、直進した先の県道222号はしばらくの間中央分離帯のある4車線構造が続きます。
4車線構造が終わるのは、上記分岐点から400mほど行った畑屋バス停の少し先の交差点の手前です。ストリートビューその5
その先で県道222号はいったん2車線になりますが、大淀町北野の住宅地(大淀希望ヶ丘小学校があります)の北側あたりは再び中央分離帯のある4車線構造となっています。ストリートビューその6・その7
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今のところ確証はありませんが、大淀町の中心部で左折した後吉野川沿いの家屋が密集する僅かな平地を近鉄吉野線とともに東進する国道169号のバイパスとして、1kmあまり北側の丘陵地帯に4車線道路を作り、吉野町の中心である上市の集落の先で国道に合流させる・・・という計画があり、1990年代半ばまでに部分的に完成したものの打ち切りとなってしまったのかもしれませんね。