東北地方整備局から発表された「災害に強い国土幹線道路ネットワークの機能強化対策」はこちらで公開されています。
https://www.thr.mlit.go.jp/road/program2.html
ミッシングリンクの個所数はこれまで紹介したほかの地域に比べて少ない(三陸沿岸は今年中に解消しますし)ですが、あるにはあります。
1.日本海沿岸東北自動車道(新潟~酒田~秋田)
新潟平野、庄内平野、にかほ市象潟と秋田市の間は開通済みですが、県境区間はまだまだです。
新潟県村上市北部(旧朝日村)と鶴岡市南部(旧温海町)の間は朝日温海道路として工事中ですが、資料には「R5年度までに残る3箇所のトンネル工に着手」とあります。2023年度内に着手したトンネルが貫通を経て完工するには1年や2年では済まないはずで、先は長そうです。
一方、山形・秋田の県境区間は遊佐象潟道路として工事中ですが、こちらは但し書き付きで2026年度全線開通予定と示されています。
※但し書き・・・:用地買収、埋蔵文化財調査、軟弱地盤対策工事、大規模橋梁工事等が順調に進んだ場合
2.東北中央自動車道(相馬~福島~山形~新庄~横手)
福島県内はこの4月24日に全線開通し、残るは「(1) 東根市~尾花沢市」「(2) 新庄市泉田~金山町」「(3) 真室川町北部~湯沢市内(山形・秋田の県境区間)」です。
(1)は2022年内に開通予定で、(2)の大半の区間も但し書き付きで2025年度内に全線開通予定ですが、金山町北部(金山道路)の開通見通しは未発表です。そして、(3)のうち湯沢市内の横堀道路は但し書き付きで2025年度内に全線開通予定ですが、県境区間は2022年度にトンネル工事に着手とあり、先は長そうです。
3.盛岡秋田道路
国道46号や秋田新幹線に並行し、県庁所在地を直接結ぶ高規格幹線道路として計画されていますが、9割以上の区間は事業着手に至っていません。
開通済み区間=岩手県雫石町内の0.7km、秋田県仙北市内(角館市街地を避けて通るバイパス)の6.1kmのみ
ちなみに、E46のナンバリングは秋田自動車道に割り当てられていますが、東海北陸自動車道同様対応する2桁国道とは全く並行していません。