関連ブログ記事・・・2024/5/16付「西肥バスは2024/6/1に値上げ、アップ率35%以上の区間もあるのは何故？」
佐世保市内～佐々町内～平戸市内間で西肥バスと並行する松浦鉄道は、2024/5/29付で運賃値上げを申請しました。実施予定日は2024/10/1で、西肥バスの4か月後となります。
https://matutetu.com/files/libs/4849/2024060410495718.pdf
2016/4/15以来8年半ぶりの値上げとなり、値上げ率は平均19％となります。
注目は、西肥バス並行区間の一部に設定されていた本来の賃率より低い特定運賃が（バスの大幅値上げ後も）継続されるかどうかどうかでしたが、少なくとも「佐世保～泉福寺」「佐世保～大学」「佐世保～佐々」の各区間では継続されます。
１．佐世保～佐々（対応するバス停は佐々バスセンター）間
2024/5/31まで「鉄道でもバスでも550円」でしたが、バスは2024/6/1から一気に750円に値上げとなりました。松浦鉄道については、本来の賃率であればバスと同額の750円になるところ、現行より100円アップの650円に抑制した特定運賃を届出予定です。
２．佐世保～大学（対応するバス停は長崎県立大学）間
2024/5/31まで「鉄道は390円・バスは430円」でしたが、バスは2024/6/1から一気に550円に値上げとなりました。松浦鉄道については、本来の賃率であればバスと同額の550円になるところ、現行より70円アップの460円に抑制した特定運賃を届出予定です。
経営面を考えると、「バスの値上げを機に、バスに対抗する意味合いもあった特定運賃を廃止し、一層の増収を図る」という選択肢もあったはずですが、やはり日常的な利用者への影響が大きいとみて特定運賃を継続することにしたのかも。
＜6/7追記＞
松浦鉄道の上限運賃変更申請は、パブリックコメントの対象となっています。受付終了日時は「2024年6月19日23時59分」です。
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155240816&Mode=0
こちらに添付されている認可申請書によれば、2019/10/1の消費税率引き上げ時に同社は引き上げ分の運賃への転嫁を行わなかったとのこと。理由として、「前回の値上げから3年半しか経過していないこと」「沿線の乗合バス事業者が改定しないこと」を挙げています。つまり、西肥バスもこの時点では消費税率アップを運賃に転嫁しなかったわけですね・・・
