全国交通ニュースブログ

山口県のタクシーの営業区域の状況

中国運輸局管内のタクシーの営業区域が別表として掲載されている資料はこちら

中国地方のラストとして、山口県のタクシーの営業区域について解説します。

山口県も大半の自治体が平成の大合併に関与していますが、基本的に合併後の自治体の区域を基準にシンプルに再編されています。

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岩国交通圏

 岩国市・玖珂郡和木町

柳井交通圏

 柳井市・熊毛郡(上関町・田布施町・平生町)

大島郡

 大島郡(周防大島町のみが所属)

光市

下松市

周南市

防府市

山口市

 山口市(2020/1/16編入の旧阿武郡阿東町を除く)

宇部市

山陽小野田市

下関市

美祢市

長門市

萩交通圏

 萩市・阿武郡阿武町・山口市(2010/1/16編入の旧阿武郡阿東町に限る)

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岩国市は、平成の大合併でもともとの岩国市と玖珂郡の7町村(由宇町・玖珂町・周東町・美川町・美和町・本郷村・錦町)が合併して成立しました。玖珂郡はもともと9町村が所属していましたが、大畠町は隣接する柳井市と合併し、岩国市と市街地が連続しているものの臨海部に多数の工場が立地して財政的に余裕のある和木町のみが合併せず残りました。その多数の工場の中にはENEOSの麻里布製油所も含まれ、「町内でガソリンを生産しているのに一般向けのガソリンスタンドが1か所もない」という稀有な自治体でもあります。

熊毛郡は、平成の大合併以前は5町(上関町・田布施町・平生町・大和町・熊毛町)が所属していましたが、熊毛町は徳山市などと合併して周南市となり、大和町は光市と合併しました。柳井市域の大半(中心部や旧大畠町も含む)はもともと玖珂郡でしたが、現在の「柳井交通圏」のくくりは実態に即しています。

大島郡は、平成の大合併以前は4町(久賀町・大島町・東和町・橘町)が所属していましたが、4町が大同団結して周防大島町となり、1島1自治体となりました。

光市は上記の通り熊毛郡大和町と合併しました。下松市は平成の大合併に関与していません。

周南市は、平成の大合併の先駆けとして2003年に徳山市・新南陽市・熊毛郡熊毛町・都濃郡鹿野町が合併して成立し、都濃郡は消滅しました。

防府市は平成の大合併に関与していません。

現在の山口市は、もともとの山口市と吉敷郡の全3町(秋穂町・小郡町・阿知須町)・佐波郡徳地町が合併して成立し、吉敷郡と佐波郡は消滅しました。ちなみに、徳地町は防府市西部を流れる佐波川の上流にあたり、もともとは防府市との関係が深かったようですが(かつては防府駅から中心集落の堀まで川沿いに鉄道が通っており、一方堀から山口市街地には一山越える必要があります)、最終的に山口市と合併しました。

宇部市は、平成の大合併で北隣の厚狭郡楠町を編入合併しました。

山陽小野田市は、小野田市と厚狭郡山陽町が合併して成立しました。

現在の下関市は、もともとの下関市と豊浦郡の全4町(菊川町・豊田町・豊浦町・豊北町)が合併して成立し、豊浦郡は消滅しました。

現在の美祢市は、もともとの美祢市と美祢郡の全2町(美東町・秋芳町)が合併して成立し、美祢郡は消滅しました。

現在の長門市は、もともとの長門市と大津郡の全3町(三隅町・日置町・油谷町)が合併して成立し、大津郡は消滅しました。

現在の萩市は、もともとの萩市と阿武郡の6町村(川上村・田万川町・むつみ村・須佐町・旭村・福栄村)が合併して2005年に成立しました。この時点では阿武郡には2町(阿武町<周囲を萩市に取り囲まれる形となりました>と阿東町)が所属していましたので「萩交通圏」に再編されましたが、国道9号とJR山口線により県都山口市と直接つながっている阿東町は2010年に山口市と合併し、最終的に山口県内では旧阿東町域のみがイレギュラーな形で残ることとなりました。

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