「その2」の続きです。
ようやく、ロープウェイの山麓駅が見えてきました。
駅前広場に到着しました。但し、ロープウェイのりばまではまだ20段以上の階段があります。
3年前まで営業していたとは思えない荒れぶりですが、立入禁止の看板や柵・ロープの類はありません。一帯は村有地のはずで、この先はどこにも通じていないのですが、荒らしに来る方がおられなかった証拠?
完成したときは、「村営」が誇らしかったのでしょう。
私は、あちこちに足を運ぶたびに、高度成長期が「人々が、あらゆる構造物をひたすら作るだけで、その行く末を考えずに済んだ」おめでたい時代だったことを認識しまくってます。コンクリートは半永久的に持つと信じた方々も結構おられたようで・・・
20段あまりの階段を上り、ついに駅の入口に到着。シャッターのお出迎えです。
駅や支柱などの構造物をすべて撤去するには、何億円かかることでしょう・・・
こうして、金剛山は1966年以前と同じ「純然たる徒歩登山の対象」に戻ったわけです。
(おわり)