2023/11/30付ブログ記事「北薩横断道さつま広橋~佐志ICが2024/3/17に開通、さて溝辺道路は?」の続報です。
北薩横断道路さつま広橋~佐志IC間の開通まであと5日ですが、鹿児島県公式サイト上でこの情報を見つけることは困難です。そもそも、鹿児島県公式サイト内に「報道関係者向けにリリース文として発表した資料が載るページ」は存在しないようですし(記者発表資料のページに載っている情報は実際には各部署からの新着情報でしかない)、道路整備のページに載っている情報はビジョンレベルの内容と新規開通道路の事後報告レベルしかありません。
他方で、南日本新聞のサイトには、2024/3/12付で「北薩横断道路 未開通の「溝辺」「宮之城」に24年度着工 事業費600億円見込み」という見出しの記事が掲載されました。
前日に開催された鹿児島県議会予算特別委員会で明らかになったところによると、北薩横断道路のうち未開通どころか工事未着手状態の以下の2区間について、2024年度に新たに工事に着手するそうです。
・溝辺道路区間(鹿児島空港入口交差点~野坂IC間、2020年度事業化)
・宮之城道路区間(佐志IC~さつま泊野IC間、2021年度事業化)
事業費は合わせて600億円を見込み、「まとまった用地を確保でき次第、現地工事に着手する計画」とのこと。
さつま広橋~佐志IC間の開通により、2024年度当初時点で北薩横断道路で未開通かつ工事が現在進行形の区間は西端部分の阿久根高尾野道路のみとなります。上記南日本新聞の記事によれば、阿久根高尾野道路区間において2024年度に実施する工事は「高尾野ICから県道荒崎田代線に接続する交差点までの区間3.6kmの道路改良や橋脚工事」だそうです。阿久根高尾野道路に関しては2023/2/1付ブログ記事「北薩横断道路は南九州西回り道とは直接接続しません」で触れていますが、要は2020年度に着工したのは東側4割の部分(2003年に開通済の紫尾道路区間と接続する側)のみであり、阿久根市内区間は何も工事に着手していないものと思われます。
<参考資料> 国土交通省のサイトで公開されている阿久根高尾野道路の再評価結果(令和3年度事業継続箇所)
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<3/18追記>
上記で予想した通り?鹿児島県公式サイト上では、北薩横断道路さつま広橋~佐志IC間の開通に関する情報は「事後報告」扱いでした。(2024/3/17に情報公開)
https://www.pref.kagoshima.jp/ah04/hirose_kaitsuu.html
この分だと、溝辺・宮之城区間の新規着工に関するあらゆる情報も、当面の間は鹿児島県公式サイトに載らないことでしょう。国土交通省からの情報公開に期待するしかありませんね。