2006年に開港した神戸空港は、都市機能の中枢部との間のアクセスの便利さやターミナルビルのコンパクトさなどから順調に推移しており、既に航空便の発着枠は上限に達しています。2025年には大阪・関西万博開催と絡んで国際チャーター便の運用開始や国内線発着枠の拡大が予定されており、それに向け新たにサブターミナル(国内・国際一体型ターミナル)の整備が決まりました。
2023年5月に発表された当初案では、サブターミナルは現ターミナルから西に数百メートル離れた場所に建設することになっており、ポートライナーの神戸空港駅との間はバス連絡を予定していました<資料には記載されていませんが新聞報道あり>が、
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/63010/gaiyou.pdf
さすがにこのアクセス性の低下は問題と感じたのか、2024年2月に発表された改定案では、サブターミナルは現ターミナルから北西に150m程度離れた場所に建設するように変更されており、将来的にポートライナー神戸空港駅と歩行者デッキにより接続する計画となりました。ただ、変更後の場所ではターミナルに直接搭乗橋を接続することができず、全便バス連絡での搭乗となります<こちらも資料には記載されていませんが新聞報道あり>。
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/69840/20240219_kouwan_4.pdf
サブターミナルのオープン時期は「2025年」としか公表されていませんが、当然大阪・関西万博の開幕には間に合わせたいはずで、工事は急ピッチで進捗しています。2024/4/25からは、整備予定地にかかる道路(空港島の西側にある諸施設への唯一のルート)が迂回路に切り替えとなりました。期間は「2025年春頃(予定)まで」とありますが、2024/4/24までの道路は一部空港拡張予定地とバッティングしており、サブターミナルオープン後も元のルートには戻らないはずです。
https://www.city.kobe.lg.jp/z/kowankyoku/airport_road.html
さて、私は切り替え直前の2024/4/21に現地を見てきましたので、報告します。ちなみに、上記情報のネット上での発表はその翌日の2024/4/22であり、さらにいうと2024/4/21時点では現地にさえも切り替え予告はありませんでしたとさ・・・ 唯一、空港島内循環バスのバス停に2024/4/25からのルート変更に伴う時刻変更の予告があり、これを以て迂回路への切り替えを予測した次第です。
空港ターミナル脇から西に向かう道(自動車では途中で行き止まりになる)。この北側でサブターミナルを建設中です。
振り返るとポートライナー神戸空港駅が真正面に見えます。右側は管制塔。今はこの撮影場所は一般人立入禁止です。
サブターミナルの工事現場を西側から見る。
サブターミナル建設現場の南西側ではエプロンの拡張工事中。サブターミナルオープンの暁には、ここに停めた航空機とターミナルの間でのバス連絡となります。
2024/4/25からの迂回路の西側の入口。2024/4/21時点では当然通行止めでした。
サブターミナル北側の道路から見た工事状況。まだ具体的な構造物の姿は確認できません。この道路も2024/4/25から通行止めになったので、一般人はもはやここで撮影できません。
海上アクセスターミナル西側の道路。この時点では先の方が通行止めでしたが、2024/4/25以降はこちらが空港島の西側にある諸施設への唯一のルートとなりました。