前向きな人生の整理整頓

人生も後半、一日が短いです。明日やると思っても、若者のようには明日はたくさんないのかもと気づいた今日この頃

美しきspy/金賢姫

2009年03月12日 01時29分05秒 | ニュース
現実逃避 80年代に時間旅行というタイトルで書いていた頃の記事です

拉致被害者の田口八重子さんの兄、飯塚繁雄さんと息子の耕一郎さんが、
北朝鮮の元工作員金賢姫と面会したそうです。
金賢姫は日本語の先生が田口さんだったとを証言し、拉致が明らかになりました。

87年、金賢姫は大韓航空機をもう一人のおっさんスパイと爆破して墜落させる事件を起こし、
100人以上の人が亡くなりました。そのテロ行為は当時大きなニュースになったのですが、
北朝鮮の存在なんて大して気にしたこともなかったし、事件の目的にすら関心がありませんでした。
まあ事件の詳細はわたしが書くまでもないのでこれくらいにします。

当時思ったのは、このスパイ二人は偽造旅券で『蜂谷』を名乗る日本人親子になりすましていたのですが、
捕まった時、口にテープを貼られて飛行機から降りてくる金賢姫の姿を見て、
どう見ても、日本人の20代の女性には見えませんでした。
服装も髪型も、閉鎖的なとこからやってきたおばさんに見えたし、
学校でも何かしらそのときの異様な雰囲気が話題になりました。
後に、彼女の日本語を聞いて、このアクセントで日本人に成りすませると思ったのだろうか?
と、工作のお粗末さを感じたものでした。

口のテープをはずして、髪をおろした彼女は案外美人で、中森明菜に似ているといわれたり、
結婚を申し込む男性がたくさんいるなんて話もあった気がします。

後に韓国で死刑が確定。なのに元死刑囚なんて呼ばれています。
この事件を詳しく観察していなかったので、その点をずっと何故だろうと思っていましたが、

今日のニュースで特赦を受けていたと知りました。
証拠品みたいな意味や対北朝鮮ということで色々あるみたい。
憶測ですが、司法取引みたいなものもあったのかもしれません。

今日のような面会も特赦あってのこというわけになりますが、
100人以上の方が亡くなったという事件の大きさを考えると、彼女が結婚して母親として、
幸福に暮らしているというのは、遺族の方にとっては受け入れがたいことかも。
わたしもそう考える部分がありましたが、今日の面談の後の会見で明かされた
彼女の暮らしぶりを聞いて、てっきり韓国でのうのうと暮らしているものと思っていましたが、
前政権時代、韓国での生活も安穏とは言えず、咎に対する責めはそういった日常で
償っている部分もあるのかもしれないと思いました。

この人が生き残っていることは意味があることだと思いますから、
沈黙するよりもっと語ってほしい。それができる時代になってきたんじゃないでしょうか。

過酷な運命ゆえか、久しぶりに見たキム・ヒョンヒは少し痩せた感じはしましたが、
穏やかな容姿の中に強さや気迫をたんまり持っている人だと感じました。







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