1.江南造船集団
「江南造船博物館」は地下鉄4号線魯班路のすぐ南、江南大廈の2階-3階にありますが、万博の会場となる前まで、造船所がありました。
2.洋務派大臣「李鴻章」
中国の近代化を推し進めた晩清の名臣。官職は直隷総督、北洋通商大臣。
1865年に「江南機器製造総局」を創建しました。
が、彼の進めた洋務運動もアジア一の近代艦隊が1894年の日清戦争(甲午戦争)で敗北したことにより挫折します。
3.最初は軍事工場だった
2001年、造船所1号ドック拡張工事の際に地下5mから発見された清朝の銅制大砲。砲身の長さ約1.4m、口径約70mm。
4.アームストロング砲
1888年に江南機器製造総局で模造に成功した中国初の1/5のモデル。
5.造船会社として独立
1905年に「江南船wu」と改称、1912年に「江南造船」と改称されます。
6.500トン級砲艦
1911年清国海軍大臣の御座船として建造した砲艦。長さ約52m、5基の火砲を装備、1000馬力の蒸気機関で速力13ノットが出ました。
7.三菱重工業の工場となった
1937年の第二次上海事変では日本軍に接収され、三菱重工業の江南造船所となりました。
8.1977年より急成長
文化大革命が終了後、造船トン数が飛躍的に増加します。
9.軍艦から
今では最新鋭の軍用艦から、
10.海洋観測船まで
海洋観測船まで造船しています。
11.橋梁製造も
博物館すぐ南の黄浦江に架かる橋梁も建設したようです。
12.新しい造船所へ移転
長江の長興島に新しい造船基地ができました。
13.長興島造船基地
上海は租界だけではなく、造船などの重工業から紡績などの軽工業まで中国の近代化をけん引してきたのですね。
撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 L IS
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