1.警察車両の展示
1階には警察の装甲車や旧式のパトロールカーと白バイなどが展示してあります。
2.公安博物館玄関
大きなビルの2階・3階・4階が展示室になっています。
1999年に開設された国内第一級の公安専門博物館で、20,000余点の貴重な歴史的展示物を所蔵しています。
3.2階展示室
2階は歴史館と殉職者の展示館になっています。
4.公安歴史館
租界の設置と共に近代警察が誕生しました。
5.租界の警察誕生
『1854年に英、米、仏の三国が租界を設置、統治機関の「工部局」に警務委員会が設置される。
1863年に英、米、租界が合併し英米租界となり、1899年には公共租界と改称した。・・・・』
とありますが、歴史的には1843年に先ずイギリスが上海に土地を租借し、続いて1848年にアメリカ、1849年にフランスがそれぞれ土地を租借しました。
1854年には英、米、仏が租界行政を統一しましたが、フランスのみ1861年に単独のフランス租界とし、英米租界は1863年に国際共同租界となります。
租界では行政権と治外法権が認められ、行政機関として共同租界では「工部局」、フランス租界では「公董局」が設けられ、それぞれ警察・消防などの行政自治権を行使しました。
6.租界の警察官
『左からインド人巡査、英国人巡査、中国人巡査』とあります。
あまりにも巡査の死亡率が高く、上海人のなり手がなかったのでインド人を大勢雇ったそうです。
7.老閘巡捕房
南京東路772にあった警察署。跡地は貴州路にあり、現在は「市商業職業技術学校」になっています。
8.路上連絡電話
1940年代から50年代に設置された警察電話。巡査が警邏中に報告に使いました。
9.人民政府公安設立
1949年に中華人民共和国成立。新政府により警察機構が設置されます。
10.党旗
当時、警察官の任命時の宣誓に使われた共産党の旗。
11.人民政府の警察官
背景には人民解放軍の上海入城と市民の歓迎パレードの写真があります。
12.文革時の公安
1966年1月から吹き荒れた文化大革命の嵐では上海公安は造反派に指揮権を「簒奪」されたとあります。
また1968年1月から8年間、「林彪と江青ら反革命集団」に直接管理され、「資産階級専政の道具」と批判を受けました。
革命と言うよりは「クーデター」とも言える当時の貴重な歴史資料ですね。
撮影:CANON EOS5DIII + EF24-105mmF4 L IS
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